ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

石と立ち上がる昔の技たち

2012-02-09 06:45:36 | 茨城の復興・石の現場から
 暦の上では春ですが、被災現場では、少しづつの復興が続けられています。
石のに刻まれた牡丹の花が、陽春を待つ現場。
とある氏神様の石の灯篭の彫刻です。


大震災の横揺れで、上部が滑り落ちました。
一番下の台座はみかげ石ですが、上部は栃木県那須方面に産する、安山岩質の凝灰岩と推定されます。
みかげ石は硬く、凝灰岩は柔らかい石です。



灯篭の一番上、宝珠と呼ばれる部材の一部です。
雨水を逃がす穴もあり、手の込んだ彫が施されています。
工具も素朴だった時代、石は石でも、加工に適した柔らかい石が使われました。



昔から、寺社の石塔や墓石は石屋、庭灯篭は庭師と、職分が定まっていました。
こちらの石作品は、微妙な調整を伴いますから、石の親方さんの技を借ります。
修復の際にいつも思うのは、仕事というものは、正直に証拠を残すものだということです。
石は、技を記録し、技の心を、いついつまでも、確かに覚えています。

石工さんの仕事と平行して、いくつもの歴史ある庭灯篭も立て直しました。
茨城県の伝統工芸・真壁の最近の石灯籠は、横揺れに強いホゾを仕込んであり、震度6に耐えました。
やはり、石の仕事も、見えないところが肝心です。



拙宅のダンコウバイさんが、新芽を膨らませました。
今日の記事は、昨年11月、ご当家さんの祭礼に合わせて施工した記録です。
暦の春を迎えて、現場では、石の復興も少しづつ再開します。



里山の入り口、シラカシさんの森のこちらに、電信柱さんが、生真面目に雨の中でたち続けます。
手前では、ダンコウバイさんのサインも冴えて、復興の道は続きます。
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