切れちゃった輪ゴムを結び使用するドケチな君に惚れてしまった

飲み会に行って座敷に上がり、
正座する女の子の足元に目が行ったとしましょう。
あれれ、くつ下に穴あき発見！

「あらま、穴あいちゃってるよ。ドンクサ！
　でも、鈍感なのか、無頓着なのか
　よくわかんないところがカワイイね」

こんなふうに、私は大目に見ちゃうんですが、
これがただの穴あきではなくて、
ていねいに縫い合わせてあった場合の、私の心理。

「ああ、このコ、新品のくつ下も買えないのかな。
　それとも、親のしつけがしっかりしてて、
　物を大切にする習慣が身についてるのかなあ？」

まあ、どっちにしても、
貧乏くさいっちゃあ貧乏くさいんですけどね。
でも、どちらの方がより好感が持てるか？
と、問われたならば、私は後者を選ぶでしょう。

穴があいたらすぐに捨てて
新しいくつ下に買い替えるコよりも、
きちんと縫ってすり切れるまで
履くようなコを断固支持したいです。　
これって男の扱い方にも反映されそうだし…。

チクチクくつ下の穴を縫い、
切れた輪ゴムを結んで使い、
紅茶のティーバッグを搾り出し、
なめ茸の空きビンにごはんを入れて食べる。

“チョキナグ”では、
そんな純朴でまめな倹約家の女の子を、
ひっそり応援していきたいと思います。