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雀庵の「大戦序章/29)産経・三井美奈氏が大化けした」

2022-04-18 14:55:20 | 日記
雀庵の「大戦序章/29)産経・三井美奈氏が大化けした」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/461 2022/4/18/月】精神医学者・福島章著「犯罪心理学入門」を時々読んでいる。小生は鬱病なので悪化したり心神耗弱になるのを恐れているからだ。昨日は「異常性格と精神病質」の項を読んだ。引用すると――


<性格の偏りが著しい人々を「異常性格」と呼ぶ。異常に意志の強い人、異常に自信の強い人、異常に感情の鋭敏な人など、場面や用い方によっては有用で貴重な資質も含まれている。


芸術や科学の天才、政治的リーダー、教祖などの多くは、この意味では異常性格の定義に一致する。つまり異常性格者には良い人も悪い人もいるわけで、価値判断は別である。


異常性格者のうち「その異常性のために自身が悩むか、あるいは社会が悩まさるような人々を『精神病質者』という」シュナイダーの説がある。これには異常性格は上位概念、精神病質は下位概念という価値判断が加わっている。もっとも、いくら他人や社会を悩ませる人であっても、性格の著しい偏りによるものでなければ精神病質とは言えない。


シュナイダーは精神病質者を10の類型に分けた。【主に他者を悩ます類型】1)意志欠如者、2)発揚者、3)自己顕示者、4)爆発者、5)情性欠如者、6)狂信者、【主に自ら悩ます類型】7)気分易変者、8)自信欠如者、9)抑鬱者、10)無力者>


犯罪者の多くは、いくつかの異常性格類型の特徴を備えているそうだが、小生は2)発揚者、3)自己顕示者、9)抑鬱者あたりのようだ。精神科看護婦のカミサンが何も言わないから、まあ「軽度」だろう。


プーチンは典型的な2)発揚者のよう。同書によれば「気分がいつも爽快・明朗で、行動は活動的、元気であるが、多少は軽率で激しやすい。人格のバランスがとれている場合には有能な政治家、実業家、リーダーなどと評価されることもあるが、知性や自己抑制に欠けて多血質な面が表に現れると、すぐ興奮してトラブルを起こしたり、暴力に訴えたりする。係争人とも言う」。


彼は4)爆発者でもある。「2種類あり、刺激型:興奮するとすぐに暴力に訴える。小暴力犯罪が多い。興奮型:不快感が鬱積して、ある時突然大爆発を起こす。殺人、傷害致死などの重大犯罪になりやすい。犯行が計画的、徹底的なためである」。


3)自己顕示者でもある。「自分を実際より良く見せようと見栄を張り、嘘をつき、目立つような行動に憂き身をやつす。欺瞞者、空想者、空想虚言者など」。


5)情性欠如者でもある。「同情、哀れみ、羞恥、後悔、良心といった、人間に固有の、人を人たらしめる感情的能力を欠くか、乏しい。他者の苦痛、運命、不幸に鈍感なだけでなく、自己の危険、苦痛、未来に対して無関心、あるいは想像力が欠けている。彼らは凶悪、残忍、重大な行為を平然と、何の感動もなく、人間的感情によるブレーキもなしに行う。これに爆発性、抑制欠如性、自己顕示性などが加わると、恐るべき凶悪犯罪者の像が完成する」・・・


狂人プーチンは今日もウクライナで殺戮を重ねている。欧米日などのリベラル≒アカは日頃から人権やら平和を叫んでいるくせに、プーチンの侵略、殺人に対しては「フグリ戦略」、即ち「協力すれど介入せず」。汗もかかない、血も流さない、口先だけの「自由民主人権法治」、おまけに恥も知らない。実に汚い遣り口だ。それが「自由民主」なら強権独裁国家を非難する資格があるのか、それが男か?!


と、罵声を浴びせたいが、そう単純にはいかないのが国家であり、政治なのだろう。夏彦翁曰く「正義はやがて国を亡ぼす」。海千山千の国際社会では国益重視が最優先であり、狡猾でないと国家が保てないのだ。難しい話である。


歴史は戦争が創ってきたと言えるが、人間も戦争という試練の中で鍛えられるようである。記者もまた有事になると大きく成長するようだ。小生は産経パリ支局の三井美奈氏を「おフランスが大好きなマドモアゼル・・・カッコつけてやがらー」と軽視していたが、ロシアのウクライナ侵略以来、彼女は大変身、カナリアが隼「ファルコン」になったようでびっくりした。


<三井美奈(みつい みな、1967年 - )は、日本のジャーナリスト。読売新聞社パリ支局長等を経て(現在は)産経新聞社パリ支局長。
奈良県生まれ。1989年一橋大学社会学部卒業、読売新聞社入社。1998年ブリュッセル支局特派員。2006年エルサレム支局長。ハーバード大学日米関係プログラム客員研究員、国際部デスクを経て、2011年パリ支局長。2015年国際部デスク。2016年産経新聞社入社、外信部編集委員。2017年パリ支局長>(WIKI)


まずは三井美奈氏の「東欧が『反戦』を嫌う理由」産経2022/3/29を読んでくだされ。


<「あなたの考えは『平和主義者』のたわ言ですよ」
ウクライナの隣国で、取材先からこんな言葉を浴びた。相手は、ポーランド国際問題研究所のロレンツ・ボイチェフ研究員(52)だ。


私の質問は「一刻も早い停戦を優先すべきではないか」というものだった。ボイチェフさんは「何も分かっていない」と言わんばかりに、停戦と「真の平和」の違いを語った。


筆者が住むフランスには、「人命第一。どんな手段を使っても、攻撃をやめさせろ」という議論がある。ウクライナヘの大量の武器支援は戦闘を激化し、犠牲を増やすという人もいる。だが、ボイチェフさんは「そんな西欧の厭戦気分を、ロシアは常に利用してきた。侵略を追認させるために、です」と訴えた。


ロシアに交渉で攻撃停止を求めれば、必ず「それなら、こちらの要求をのめ」と言ってくる。それは、ウクライナにおける親露派の政府樹立だったり、武装解除だったりするだろう。ボイチェフさんは、それは真の平和ではないという。


第二次世界大戦後、東欧諸国は旧ソ連の支配下に置かれた。「ソ連がすべて正しい」という歴史観を押し付けられ、絶対忠誠を誓う共産主義政党が政権を握った。学校で、子供はロシア語をたたき込まれた。


ボイチェフさんは「私はその世代です」と言った。戦争をしない代償として、国民はソ連に心まで支配された。1989年、ポーランドでそんな体制が崩壊したとき、彼は20歳だった。


ワルシャワ郊外で、ウクライナ難民の支援活動をするミハル・ベグレビチさん(41)はそのとき9歳だった。父親は、非合法だった自主管理労組「連帯」の活動家。ベグレビチさんが生まれたとき、反体制派として投獄されていた。


「自由の中で育った人は『平和を』と簡単に言う。だが、戦争がなければよいのでしょうか。言いたいことも言えない暮らしが、平和と言えますか」と、私に問いかけた。難民を助けるのは、単なる親切心からではない。「ロシアにあらがうウクライナ人の戦いは、私たちにとって人ごとではないのです」


2人の話を聞いて、目が覚めた。日本は戦後、米国に占領された。一方的な戦犯裁判を押し付けられたにせよ、民主主義と自由経済を育むことができた。かつての西ドイツも同じだ。
だが、ポーランドやウクライナの人たちにとって、ソ連支配下の平和は自由の死であり、民族の消滅だった。魂を奪われることだ。ソ連がロシアになっても、脅威は同じ。今のウクライナの戦いは「二度と、隷属の民にならない」という決意が支える。


フランスのマクロン大統領は、プーチン露大統領と電話会談を繰り返し、停戦を呼び掛ける。ポーランドの人たちが不安な思いで見ているのを、現地に来て初めて知った。


東欧で米国への支持が強いのは「自由」で妥協しないからだ。ボイチェフさんは「第一次大戦以来、欧州の戦争は、すべて米国が終わらせた。米国こそ欧州安定の要です」と言い切る。


ベグレビチさんが、ウクライナから1人で脱出した15歳の中学生を迎えに行くというので、駅まで一緒に行った。夕暮れのプラットホームで少年は背を丸めて座っていた。ベグレビチさんは無言で肩をたたいた。


「大丈夫。君を全力で守るから」。こんなふうに言っているようだった>


感動した。艱難汝を玉にす。プーチン・ロシアに脅かされている人々、必死でロシア軍と戦っている人々、取材・報道で頑張っている人々・・・小生は無力だが、日本の世論、政治、外交、経済を「露中北3悪包囲戦」へ向けるべく、蟷螂の斧たらんと改めて決意を新たにした。されど隔靴搔痒、もっと貢献できることはないのだろうか? 悩ましいものだ。
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