gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

レッテル貼りで世相・世界を見る

2022-04-27 07:26:13 | 日記
レッテル貼りで世相・世界を見る
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」34/通算466 2022/4/27/水】二十歳前後の頃、「極左」の小生は朝日新聞を読んでいたが、千葉刑務所を保釈で出て以降はアカに懐疑的な「自由民主主義者」になり、ほとんど読売と日経を読んでいた。2001年の9.11同時多発テロ以降は「右翼」になり産経を読み始め、今はそこそこの「ネトウヨ」、愛国者を自称している。何となく「極右」という感じがしないでもないが、小生の解釈では「極右=テロリスト」であり、小生は専ら「舌戦」だから極右とはかなり違う感じがする。


報道によるとマリーヌ・ルペンは「極右」とレッテル貼りされている。産経2022/4/25「仏大統領選 ルペン票4割超 前回より差縮める」から。


<【パリ=三井美奈】フランス大統領選の決選投票は24日、即日開票され、現職のエマニュエル・マクロン大統領(44)が極右「国民連合」のマリーヌ・ルペン候補(53)を破り、再選を決めた。内務省の集計によると、マクロン氏の得票率は59%で、ルペン氏は41%だった>


「極右」ルペンを支持する41%も極右か?! それならフランスは一触即発、内戦前夜の凄い国、危険な国ということになる。フランス革命では左右対立が激しかったが、それが今にでも再現されそうなのか。ネットで調べると――


<右翼=保守派、左翼=革新派の語源はフランス革命(1789年)による。当時の議会では議長席から見て右側に「ジロンド派」と呼ばれる中級層の有産市民(プチブル)を代表する穏健改革派グループが集まっていたことから「右翼」の語源になった。


左側の一派には「ジャコバン派」と呼ばれる社会主義や共産主義などを信奉する低階層の市民が中心となった過激派グループが集まっていたことから「左翼」の語源になった。


いずれも既得権益階級打倒の革命支持だが、この2派の対立が深まり、ジャコバン派の指導者ロベスピエールが中心となって「恐怖政治」が始まる。彼らは「革命裁判所」を設立し、フランス国王ルイ16世、王妃マリー・アントワネットの処刑に始まり、次々と貴族・聖職者、そしてジロンド派の人たちをも捕え、処刑していった。フランスは混沌の時代へと入っていき、そこに台頭するのが天才軍人ナポレオン・ボナパルトだった・・・>


フランスでは「右派=右翼=保守=リベラル穏健派」(日本なら自民党)、「左派=左翼=改革=共産主義的革命派」(日本なら立憲民主党、日共あたり)で、現在のアカ系左派は凋落気味。政権を担うマクロンと与党「共和国前進!」は左右両翼の中庸を行く「左派でも右派でもない中道派リベラル政治」が特徴だとか。


マクロンの左派的な政策としては、年金の最低受給額の引き上げ、医療従事者の新規雇用、男女平等の推進、学校でのいじめ撲滅。 右派的な政策では、企業を対象とした減税拡大、警察官と裁判官の増員の他、社会保障給付費の増加を抑えるために年金受給開始年齢を62歳から65歳に引き上げることなどを掲げている。


一方、ルペン率いる国民連合が「極右」と呼ばれるのは、穏健な伝統右派よりも強く「愛国、伝統、モラル、文化」の高揚を目指しているためのようだ。外交面では戦後のフランスを導いたドゴールのように共産圏とも自由民主圏ともバランスを取りながら「敵を作らない」というバランス・オブ・パワー(勢力均衡)を良しとしているように見える。AFPによるとルペンの公約は――


*公共の場でのイスラム教徒のヘッドスカーフ着用禁止、*難民申請手続きを国外からの申請に限定するといった厳格な移民規制、*「自国民ファースト」の方針の下、公共住宅などの社会サービスは国民を優先する、*刑務所の収容定員を2万5000人分増やす、*警察官の増員、*光熱費関連の消費税を20%から5.5%へ引き下げる、*年金支給額の引き上げなど家計支援。


*外交政策では、ロシアのプーチン大統領とある程度の距離を置きつつも、フランスの主権強化という公約の下、北大西洋条約機構(NATO)の軍事部門からの離脱を提案。
・・・・・・・
マクロン支持者から見ればルペン・国民連合は「欧州連合(EU)の根幹を揺るがしかねない自国優先政策を打ち出している。ルペンは生活支援策を唱えて庶民の人気を集めているが、「本質は危険な右翼、極右だ!」となり、マスコミは叩くわけだ。ちなみに戦後の自由主義国で最大の共産党は「フランス共産党」だった。今は落日だが、いずこの国でもアカのDNAは形を変えながら結構しぶとく継承されているのだ。米国の民主党はその代表のよう。
 
極右「国民連合」のルペン! この表現、レッテル貼りが許されるのなら「極右・産経新聞」「極左・朝日新聞」「暗愚・立民」「暴力革命・日共」「へたれ・自民」「バラマキ・公明」「独裁・中共」「発狂・プーチン」「痴呆・バイデン」もOKか?


「今日の“言論デスマッチ”ゲストは極右・産経新聞の三井美奈さんと極左・東京新聞の望月衣塑子さんです。レフリーは『ちょっと待ったー!いったんCM』でお馴染みの超老・田原総一朗さん、それではファイト!」


妄想孤老・シーチン曰く「連帯を求めるも孤立を恐れず!」。先人はかく語りき「触らぬ神に祟りなし、バカにつける薬なし」。小生は人畜無害だからそれでいいけれど、狂気の暴君・プーチンを排除する愛国人士はロシアにはいないのか。


ロシアの政治評論家A.マカルキンによると、ロシア人は政治に対して上流階級は諦観、下流階級は生きるだけで精一杯かつ現実逃避、ともに政治的不参加。中流階級は国家派(国政に関心を持つがプーチンが何とかしてくれると思っている人が多いよう)と非国家派(国政に無関心)に分かれているとか(服部倫卓ブログ2022/4/25「ロシアの上流・中流・下流階級は制裁をどう受け止めるか」)。


第3次ロシア革命・・・1991年以降のソ連崩壊時の混乱でロシア人は苦渋を強いられたからあり得ないか。むしろ上部の権力闘争による「プーチン排除」や、ウクライナ侵略で死を強いられた軍部の反乱による政権交代はあり得そうだ。ルーマニアの独裁者チャウシェスクは軍によって処刑された。暴君・プーチンもそれを恐れているのか、側近の粛清排除が目立っている。


恐怖政治で政敵4万人を殺しまくったロベスピエールは1794年7月28日、ギロチンで処刑された。我々は近いうちに赤色極左冒険主義独裁殺人鬼・プーチンの最期を見るのではないか。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」