雀庵の「大戦序章/25)怪人? 佐藤優氏の『我が闘争』に期待」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/457 2022/4/12/火】2022/4/10産経に、小生が「この人は革マル派ではないか」と怪しんでいる作家“ラスプーチン”佐藤優氏が「お別れの挨拶」みたいなことを書いていたので気になった。以下、要旨。
<「佐藤優の世界裏舞台 別世界になるロシア」:今年に入ってから健康回復に向けた闘いを続けている。慢性腎不全が悪化し、1月7~18日、都内の大学病院に入院し、血液透析を始めた。透析は通常、腕に静脈と動脈を手術で結びつけたシャントという特別の血管を作って、そこに針を2本刺して行う。筆者の場合は首からカテーテルを入れて、一方は心臓、他方は肩甲骨と皮膚の間を通って、右胸肌から右心房付近につながる管が出るカテーテル透析という手法を用いている・・・
筆者は妻をドナーとする生体腎移植を考えている。通っている大学病院は腎移植では日本一の実績を誇り、医師からは、あくまでも平均ということだが、このまま透析を続けていると10年生存率は6割、移植をすると9割を超えると伝えられた。専門書で調べてみると、透析のままだと8年程度の余命、移植に成功するとそれが20年を超えるという。ただし、がんがあると移植はできない。そこで精密検査を受けたところ、前立腺にがんが見つかった・・・
手術が済んだ後も、週3回、1回4時間の透析を続けている。2月にウクライナ情勢が緊迫の度を強めてからは、透析中はiPadでロシアの政府系テレビ、さらに外国にシグナルを送る第1チャンネル(ロシアでは信頼されている)で政府幹部や有名な知識人の主張を視聴している。
筆者もこれらの人々をよく知っているが、彼らは本心からロシアのウクライナ侵攻には大義があると信じている。事態は極めて深刻で、西側の情報に接することができる知識人もプーチンと同じ発想をするようになっている。ロシアは急速に別世界になりつつある>
2年ほど前に氏は「日本、ロシアは両首脳とも日ソ共同宣言を基礎にした北方領土解決に向けて強い意欲を持っていることは間違いない、今はチャンスだ」と言っていたが、結局はプーチンに踊らされただけだった。今頃になってようやく「ロシアは急速に別世界になりつつある」と言うのは遅過ぎだろう。
今回の「佐藤優の世界裏舞台 別世界になるロシア」は産経の2面に掲載されたが、その論稿の下の3段広告は「佐藤優氏推薦!『プーチンの世界 皇帝になった工作員』」「交渉は嘘から始める『ロシアを決して信じるな』」だった。皮肉と言うか、まるで笑い話だ。
小生が佐藤氏を革マル派の“隠れボス”ではないかと思うようになったのは、氏が盛んに沖縄で過激派を煽っていた2010年あたりからだった。琉球新報の連載「佐藤優のウチナー評論:二つの『オール沖縄』同胞殺し阻止で結束を」2016/3/12ではこう説いている。《 》内は修一。
<現在、沖縄で起きていることは、国際基準では民族問題だ。辺野古移設を断念し、普天間基地を閉鎖し、米海兵隊を沖縄県外に出す以外に現実的な解決策はない。この現実を全ての沖縄人が団結して東京のエリート(国会議員、官僚)と全国マスメディア関係者に理解させなくてはならない。
第1の「オール沖縄」《媚中の反日左翼連合で革マル派を含む》と第2の「オール沖縄」《穏健リベラル派》が、それぞれの信念に従って、《有事の際にあって》日本の中央政府の都合による沖縄人同胞の殺害《犠牲の強要》だけは避けるとの1点で結束すれば、それは可能だ>
島内で内ゲバみたいに左右が争うのは止めろ、人民戦線を組んでやがては日本を親中親露の左翼政権に変えていけ!ということか。ちなみに現在、玉城デニー知事に対する沖縄県議会は、与党がてぃーだ平和ネット8人、日本共産党7人、おきなわ南風5人、立憲おきなわ4人、一方、野党は沖縄自民党19人、その他が公明党2人、無所属の会2人。
佐藤優氏は2010年の頃から革マル派を米欧式の「リベラル≒アカモドキ≒ピンク革命」という現実主義に徐々に変えていったように見える。
革マル派を結成した黒田寛一は「深く静かに組織に浸透して、やがて乗っ取る」という画期的な「サナダムシ戦略」を発案したが、革マルに乗っ取られたJR総連(全日本鉄道労働組合総連合会)は2012/2/20に機関紙「JR総連通信」でこう報じている。
<JR総連・JR東労組は2月13日、参議院議員会館で「えん罪JR浦和電車区事件報告会」を開催した。報告会には作家・佐藤優氏をはじめ、新党大地・真民主の鈴木宗男代表、ジャーナリストの魚住昭氏、宮崎学氏、一水会・木村三浩代表、そして田城参議院議員など6名の国会議員と24名の代理人など120名が参加。事件で弾圧されたが組織は破壊されず、権力の狙いは貫徹しなかったとして、闘いの意義を再確認した>
カリスマ黒田寛一(通称クロカン、2006年没)の2代目教祖になった松崎明は1987年、鉄道労連(後のJR総連)副委員長、東鉄労(後のJR東労組)委員長に就任。JR総連&JR東労組を完全に掌握した。松崎は「自分も労組も潤えばいい」という現実主義というか、革マル派のイデオロギーとは距離を置いていたようだが、労組の幹部はゴリゴリの革マル派信者だから随分やりにくかったろう。2001年にはJR東労組会長を退任した。
それから20年後の「JR総連通信」2022/3/22は「3.21 ウクライナに平和を!原発に手をだすな!市民アクション」の記事でこう報じている。
<如何なる理由があろうとも、人々を虐殺し、また武力によって弾圧することはあってはなりません。戦争で犠牲になるのは常に女性や子どもたちです。JR総連は、これからも職場と地域からテロにも戦争にも反対すると共に、子どもたちの未来に責任をもって、原発のない安心して暮らせる社会をめざして声をあげていきます!>
政敵の中核派と内ゲバで殺し合ってきた革マル派が、まるで去勢されたようなヘンシーン! マジシャンのようなカリスマ佐藤優氏が悪魔のように細心に、天使のように大胆に、怪しげな弁舌で“折伏”したとしか思えない。
革マル派の学生向け(?)機関紙「解放」2022/4/11も戦意喪失、まるで犬の遠吠えみたいだ。
<プーチンによって開始されたウクライナ軍事侵略という世紀の蛮行によって、21世紀現代世界は再び「戦争の時代」へと突入した。
いっそう熾烈化する「新東西冷戦」のもとでユーラシアの東でも戦争勃発の危機が高まっている。台湾・南シナ海を焦点として米・日の帝国主義とネオ・スターリン主義中国とが政治的・軍事的角逐をいっそう激化させているのである。
この世界史的な激動のただなかで、日本の岸田政権は、アメリカのバイデン政権とともに対露制裁を強化しつつ、日米軍事同盟をグローバル同盟として強化する策動に狂奔している。
そして、アメリカの核兵器の共同保有というかたちで核武装をはたすという野望をたぎらせながら、「軍国日本」の再興をかけた憲法改悪の策動に血道をあげているのが、安倍らネオ・ファシストに羽交い締めにされた岸田政権なのだ。
全学連のたたかう学生は、いまこそ、ウクライナ反戦の闘いの大爆発をかちとれ! ウクライナ、そしてロシアのたたかう人民と連帯してたたかおう!
「反安保」を放棄する日共翼下の反対運動をのりこえ、反改憲・反戦反安保の巨大な闘いを創造せよ!「新東西冷戦」下で高まる戦争勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を嵐のようにまきおこそうではないか!>
革マル派は「米国製憲法を守ろう」、一方、かつて天敵だった中核派は「岸田政権を打倒し中国侵略戦争を阻止しよう」(4/4)・・・どちらもまるで「日共民青」そっくり。新左翼は絶滅した。
革マル派と中核派を手打ちさせて牙と爪を抜いたのも“ラスプーチン”佐藤優氏かも知れない。氏が512日間の未決拘留後に書いた「国家の罠」にはなかった判決文全文を含めて、あの世へ行く前に「我が闘争 謀略と真実の回想記」のタイトルでぜひ上梓して欲しい。体がきついなら口述筆記でもいいのではないか。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
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“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/457 2022/4/12/火】2022/4/10産経に、小生が「この人は革マル派ではないか」と怪しんでいる作家“ラスプーチン”佐藤優氏が「お別れの挨拶」みたいなことを書いていたので気になった。以下、要旨。
<「佐藤優の世界裏舞台 別世界になるロシア」:今年に入ってから健康回復に向けた闘いを続けている。慢性腎不全が悪化し、1月7~18日、都内の大学病院に入院し、血液透析を始めた。透析は通常、腕に静脈と動脈を手術で結びつけたシャントという特別の血管を作って、そこに針を2本刺して行う。筆者の場合は首からカテーテルを入れて、一方は心臓、他方は肩甲骨と皮膚の間を通って、右胸肌から右心房付近につながる管が出るカテーテル透析という手法を用いている・・・
筆者は妻をドナーとする生体腎移植を考えている。通っている大学病院は腎移植では日本一の実績を誇り、医師からは、あくまでも平均ということだが、このまま透析を続けていると10年生存率は6割、移植をすると9割を超えると伝えられた。専門書で調べてみると、透析のままだと8年程度の余命、移植に成功するとそれが20年を超えるという。ただし、がんがあると移植はできない。そこで精密検査を受けたところ、前立腺にがんが見つかった・・・
手術が済んだ後も、週3回、1回4時間の透析を続けている。2月にウクライナ情勢が緊迫の度を強めてからは、透析中はiPadでロシアの政府系テレビ、さらに外国にシグナルを送る第1チャンネル(ロシアでは信頼されている)で政府幹部や有名な知識人の主張を視聴している。
筆者もこれらの人々をよく知っているが、彼らは本心からロシアのウクライナ侵攻には大義があると信じている。事態は極めて深刻で、西側の情報に接することができる知識人もプーチンと同じ発想をするようになっている。ロシアは急速に別世界になりつつある>
2年ほど前に氏は「日本、ロシアは両首脳とも日ソ共同宣言を基礎にした北方領土解決に向けて強い意欲を持っていることは間違いない、今はチャンスだ」と言っていたが、結局はプーチンに踊らされただけだった。今頃になってようやく「ロシアは急速に別世界になりつつある」と言うのは遅過ぎだろう。
今回の「佐藤優の世界裏舞台 別世界になるロシア」は産経の2面に掲載されたが、その論稿の下の3段広告は「佐藤優氏推薦!『プーチンの世界 皇帝になった工作員』」「交渉は嘘から始める『ロシアを決して信じるな』」だった。皮肉と言うか、まるで笑い話だ。
小生が佐藤氏を革マル派の“隠れボス”ではないかと思うようになったのは、氏が盛んに沖縄で過激派を煽っていた2010年あたりからだった。琉球新報の連載「佐藤優のウチナー評論:二つの『オール沖縄』同胞殺し阻止で結束を」2016/3/12ではこう説いている。《 》内は修一。
<現在、沖縄で起きていることは、国際基準では民族問題だ。辺野古移設を断念し、普天間基地を閉鎖し、米海兵隊を沖縄県外に出す以外に現実的な解決策はない。この現実を全ての沖縄人が団結して東京のエリート(国会議員、官僚)と全国マスメディア関係者に理解させなくてはならない。
第1の「オール沖縄」《媚中の反日左翼連合で革マル派を含む》と第2の「オール沖縄」《穏健リベラル派》が、それぞれの信念に従って、《有事の際にあって》日本の中央政府の都合による沖縄人同胞の殺害《犠牲の強要》だけは避けるとの1点で結束すれば、それは可能だ>
島内で内ゲバみたいに左右が争うのは止めろ、人民戦線を組んでやがては日本を親中親露の左翼政権に変えていけ!ということか。ちなみに現在、玉城デニー知事に対する沖縄県議会は、与党がてぃーだ平和ネット8人、日本共産党7人、おきなわ南風5人、立憲おきなわ4人、一方、野党は沖縄自民党19人、その他が公明党2人、無所属の会2人。
佐藤優氏は2010年の頃から革マル派を米欧式の「リベラル≒アカモドキ≒ピンク革命」という現実主義に徐々に変えていったように見える。
革マル派を結成した黒田寛一は「深く静かに組織に浸透して、やがて乗っ取る」という画期的な「サナダムシ戦略」を発案したが、革マルに乗っ取られたJR総連(全日本鉄道労働組合総連合会)は2012/2/20に機関紙「JR総連通信」でこう報じている。
<JR総連・JR東労組は2月13日、参議院議員会館で「えん罪JR浦和電車区事件報告会」を開催した。報告会には作家・佐藤優氏をはじめ、新党大地・真民主の鈴木宗男代表、ジャーナリストの魚住昭氏、宮崎学氏、一水会・木村三浩代表、そして田城参議院議員など6名の国会議員と24名の代理人など120名が参加。事件で弾圧されたが組織は破壊されず、権力の狙いは貫徹しなかったとして、闘いの意義を再確認した>
カリスマ黒田寛一(通称クロカン、2006年没)の2代目教祖になった松崎明は1987年、鉄道労連(後のJR総連)副委員長、東鉄労(後のJR東労組)委員長に就任。JR総連&JR東労組を完全に掌握した。松崎は「自分も労組も潤えばいい」という現実主義というか、革マル派のイデオロギーとは距離を置いていたようだが、労組の幹部はゴリゴリの革マル派信者だから随分やりにくかったろう。2001年にはJR東労組会長を退任した。
それから20年後の「JR総連通信」2022/3/22は「3.21 ウクライナに平和を!原発に手をだすな!市民アクション」の記事でこう報じている。
<如何なる理由があろうとも、人々を虐殺し、また武力によって弾圧することはあってはなりません。戦争で犠牲になるのは常に女性や子どもたちです。JR総連は、これからも職場と地域からテロにも戦争にも反対すると共に、子どもたちの未来に責任をもって、原発のない安心して暮らせる社会をめざして声をあげていきます!>
政敵の中核派と内ゲバで殺し合ってきた革マル派が、まるで去勢されたようなヘンシーン! マジシャンのようなカリスマ佐藤優氏が悪魔のように細心に、天使のように大胆に、怪しげな弁舌で“折伏”したとしか思えない。
革マル派の学生向け(?)機関紙「解放」2022/4/11も戦意喪失、まるで犬の遠吠えみたいだ。
<プーチンによって開始されたウクライナ軍事侵略という世紀の蛮行によって、21世紀現代世界は再び「戦争の時代」へと突入した。
いっそう熾烈化する「新東西冷戦」のもとでユーラシアの東でも戦争勃発の危機が高まっている。台湾・南シナ海を焦点として米・日の帝国主義とネオ・スターリン主義中国とが政治的・軍事的角逐をいっそう激化させているのである。
この世界史的な激動のただなかで、日本の岸田政権は、アメリカのバイデン政権とともに対露制裁を強化しつつ、日米軍事同盟をグローバル同盟として強化する策動に狂奔している。
そして、アメリカの核兵器の共同保有というかたちで核武装をはたすという野望をたぎらせながら、「軍国日本」の再興をかけた憲法改悪の策動に血道をあげているのが、安倍らネオ・ファシストに羽交い締めにされた岸田政権なのだ。
全学連のたたかう学生は、いまこそ、ウクライナ反戦の闘いの大爆発をかちとれ! ウクライナ、そしてロシアのたたかう人民と連帯してたたかおう!
「反安保」を放棄する日共翼下の反対運動をのりこえ、反改憲・反戦反安保の巨大な闘いを創造せよ!「新東西冷戦」下で高まる戦争勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を嵐のようにまきおこそうではないか!>
革マル派は「米国製憲法を守ろう」、一方、かつて天敵だった中核派は「岸田政権を打倒し中国侵略戦争を阻止しよう」(4/4)・・・どちらもまるで「日共民青」そっくり。新左翼は絶滅した。
革マル派と中核派を手打ちさせて牙と爪を抜いたのも“ラスプーチン”佐藤優氏かも知れない。氏が512日間の未決拘留後に書いた「国家の罠」にはなかった判決文全文を含めて、あの世へ行く前に「我が闘争 謀略と真実の回想記」のタイトルでぜひ上梓して欲しい。体がきついなら口述筆記でもいいのではないか。
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