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悩める巨象インドは日本の同志

2022-04-29 05:50:58 | 日記
悩める巨象インドは日本の同志
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」35/通算467 2022/4/29/金】バック・トゥ・ザ1939年! 8月に独ソ不可侵条約&秘密議定書を結んでニンマリしたスターリンは、1941年、ヒトラー・ドイツがソ連侵攻を開始したと第一報を受けると腰を抜かしたという。


小生は以下の記事を見て腰を抜かすことはなかったが「インドはどうなっているんだ、モディは日本と手を切り“古くからの友人”ロシアに賭けるのか?!」と不信感を抱いた。


<時事2022/4/21「インドが自衛隊機受け入れ拒否 ウクライナ支援物資積み込み地」:自民党の高市早苗政調会長は21日の政調審議会で、自衛隊機によるウクライナ周辺国への支援物資輸送について、「物資の積み込み地であるインドから自衛隊機の受け入れを拒否された」と明らかにした。同日の政審で輸送計画を了承し、22日に閣議決定した上で週末に派遣する予定だった。計画の修正が必要で、派遣は遅れる見通しだ。


自衛隊機が他国領域に入る際には、その国の許可がいる。インドは伝統的にロシアと関係が深く、インドがウクライナを侵攻するロシアに配慮したとの見方も出ている。松野博一官房長官は21日の記者会見で「政府としてさまざまな支援の可能性を検討していくが、現時点で具体的に決まったことはない」と述べるにとどめた>


その一方で翌日にモディは旧宗主国の英国には“いい顔”をして見せた。<AFP 2022/4/22「新たな防衛・安保協力で合意 英印」:インドを訪問したジョンソン英首相は22日、防衛や安保に関する協力でインド政府と合意したと発表した。インドは、日米豪と共に安全保障協力の枠組み「クアッド(Quad)」の一角を担っている。


ジョンソン首相は、モディ首相との共同記者会見で、拡張志向を強める中国を念頭に「専制による抑圧がますます強まっている」と述べ、両国間の協力の重要性を訴えた。モディ首相は「われわれは地域や国際社会の情勢をめぐって協議し、自由で開かれ、ルールに基づいた秩序あるインド太平洋の重要性で一致した」と語った。


ジョンソン首相によると、「新型戦闘機の技術や、海洋での脅威の警戒・対応に向けた技術分野での協力を含め、陸海空や宇宙、サイバー空間の脅威に向き合う」ために防衛装備品の調達で協力することで合意したという。


インドは、ロシアとの軍事協力関係の歴史が長いが、ロシアへの依存度を減らすために、国内の軍事装備品の生産体制の強化を目指してきた。インドにとってロシアは最大の武器供給国で、ロシアのウクライナ侵攻についても非難していない>


うーん、国際情勢は不可解なり。ちゃんと大学とかでイロハから研究せないかんなあと思ったが・・・そう言えば「日本学術会議」って無為徒食の寄生虫、クズばっかりのヘタレ、戦う前に白旗を掲げる売国奴みたいだから、小生が教育した方がいいみたいだ、無知無恥学者に愛のムチ。


随分前、1975年頃の話だが、岩波文化人の講義で革命を煽る講師に「先生、飢えてる人がほとんどいない日本で革命は起きませんよ」と教えてやったら「そうかもしれない・・・」とがっくりし、その後はマスコミから消えてしまった。本人もそう思っていたものの、アカとかピンク、あるいは無垢の人を相手に講演して糊口を凌ぐのが仕事だから、小生の一言で詐話師を辞める決断をしたのかもしれない。悩める子羊よ、私は全てを知っています、知らないこと以外は。


閑話休題。インドはどうなっているのだ、大丈夫なのか? ロシア、中共の赤色ダーティーペアに対抗できるのか? 小生以外にも世界中のストレイシープが不安を感じているようで、香港CNN 2022/4/1「ロシア外相が中国とインドを相次ぎ訪問、ウクライナ侵攻の中で」は分かりやすく説いている。以下キモを整理してみた。(★の小見出しは小生がつけた)


<★孤立ロシアが中・印に秋波:ロシアのラブロフ外相は今週、中国とインドの外相を相次いで訪問している。ウクライナ侵攻による犠牲者が増える中、中国もインドもロシアの行為を非難するように国際社会から圧力を受けている。


ラブロフは3月30日に中国の王毅国務委員兼外相と会談した。ロシア侵攻以降2度目の外国訪問となる。ラブロフの訪中は表面上はアフガニスタンの混乱に関する協議のためとされている。だが、ある専門家は、ウクライナ情勢について議論しないことは「考えられない」という。そこにはロシアと同盟国ベラルーシが国際社会から受ける制裁も含まれる。


今回の訪中はラブロフにとって、中国やインドとの関係の現状を見定める機会となる。両国ともロシアに対する強硬な対応に欠けているとして国際社会から厳しい目が注がれている。中国、インドの両国はロシアの侵攻を公然と批判することを拒否し、ロシアに攻撃の即時停止を求める国連決議でも棄権している。


★中国はロシアと一蓮托生:「中国とロシアの協力に上限はない。平和に向けた取り組み、安全保障の保護、覇権への反対で上限はない」「対話と交渉がウクライナ危機を解決する唯一の正しい方法だ」「火に燃料をくべるな」(汪文斌報道官)


中国はロシアのウクライナ侵攻以降、中立と称する立場をとろうとしている。ロシアに制裁を科さず、その行為を侵略とも呼ばない道を選んでいる。代わりに、この戦争について米国と北大西洋条約機構(NATO)を非難し、国営メディアはロシアの偽情報を広めている。


習近平とプーチンは今年2月には両国の関係に「限界はない」とまで宣言した。両国は急成長する貿易パートナーであり、合同軍事演習を行い、西側の内政干渉と呼ぶものを非難し、国連での投票では頻繁にブロックを形成している。


インド・タクシャシラ研究所の中国研究のフェロー、ケワルラマニ氏は「両国間には共通の目的がある。特に両国が望む国際秩序に関してはそうだ」と語る。


だが、ウクライナ侵攻は両国の関係を試すものとなっている。中国はロシアに何らかの支援をすれば、新たな制裁を受ける脅威にさらされている。ラブロフの訪中は、両国関係の「グレーゾーン」についてそれぞれが明確にする機会となるため、訪問は賭けの要素が高いものになっている。


ロンドン大学SOAS中国研究所のツァン所長は「戦争はロシアにとって困難な局面にある。ロシア側は今後の中国から受けられる支援の大きさを確認したのだろう」と語る。また「中国側はロシアがどのような終局を考えているのか、ロシアの計画が中国に及ぼす影響はどのようなものなのかを把握したいのだと思う」と分析する。


ツァン氏はさらに、習近平はプーチンとの個人的関係や国家間の関係を維持したいと考えているが、「そのために著しい対価は払わないだろう」と分析。ロシア側も「中国との『限界のない友好関係』は現実には明確な限界があることについて現実的な姿勢でいる」と見る。


中ロ両外相は会談後、団結を強調し、両国の友好関係を再確認したようだ。王外相は「中ロ関係は国際社会の風景が変わる新たな試練に耐える」「中国は中ロ関係を新たな時代にさらに高いレベルへと引き上げるため、ロシアと協力する用意がある」と語った。中国がロシアとウクライナを「困難を乗り越え和平協議を継続する」点で支援するとも表明し、ロシアの「大規模な人道危機を回避する」取り組みを称賛した。


ロシアの爆撃では住宅や学校、病院、避難所などの民間施設が破壊され、マリウポリをはじめとするロシア軍に包囲された都市は暖房や電気、水もない状況にある。


★インドの狡猾・曖昧な武器貿易外交:ロシアのラブロフは3月31日、2日間の滞在予定でインドに到着した。インドには今月、日本とオーストラリアの首相が訪れそれぞれ首脳会談を実施。今週にはドイツと欧州連合(EU)の外交官が訪れた。そしてラブロフの訪問と同時期に、英国のトラス外相と米国のシン国家安全保障担当副補佐官(国際経済担当)もインドを訪問している。


「こんな状況になっているのは、欧州とウクライナで今起きている事態が主な要因。インドの対応に関する議論が続いてるのは明らかだ」とケワルラマニ氏は語る。


インドはロシアの侵攻を非難することを拒んでいる。西側のパートナー国からの圧力にもかかわらずそうした対応をするのは、自国の安全保障でロシアの武器に依存しているのが主な理由だとケワルラマニ氏は指摘する。


民主主義国家として世界最大の人口を抱えるインドは、この数年、中国がこの地域で影響力を拡大する状況に対抗する方法を模索してきた。特に2020年の国境紛争では、両軍の兵士がこの数十年で最も流血する衝突に至り、緊張が激化した。


インドの領土防衛を固める上で、ロシアは極めて重要な存在だ。2018年、インドはロシアとの50億ドルの武器取引に署名した。インド軍の装備のうちロシアから提供されるものが50%を超えるとの推計もある。


ケワルラマニ氏は、ロシアとの関係が「インドの利益、特に安全保障上の利益のために不可欠なものとなっている」と語る。多くの外交官がインドを訪れているのはインドの姿勢を変えようとするためかもしれないが、そのうちの多くがインドが抱える安全保障上の懸念を「理解している」と同氏は指摘する。


トラス英外相はインド訪問について、ウクライナ侵攻に対抗する「外交的な後押し」と位置付けている。トラス氏は英外務省が3月30日に発表した声明で、「両国間の関係をより緊密にしたい。ロシアの一方的なウクライナ侵攻という局面ではこの関係がより重要になり、自由な民主主義国家が防衛や貿易、サイバーセキュリティなどの分野で緊密に連携する必要性を強調するものとなる」と述べている。


こうした状況の中で「ラブロフはインドの雰囲気、インドがどんな政治姿勢をとるのかを把握しておきたいのだろう」とケワルラマニ氏は語る。同氏はさらに、インドがロシアの侵攻を公然と支持することはないだろうとしつつも、インド国内では同国の経済や戦略的な未来について議論が続いているとこう指摘する。


「インドの政策を動かす方法を見いだそうとする取り組みが続いているのか? もちろんそうだ。インドは自国の利益を維持できるポイントを見極めようとしつつ、注意深い姿勢を保っていくだろう」>
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各国の利害が錯綜してまるで戦国時代、第3次(大惨事!)世界大戦初期のよう。その中で起きた「インドが自衛隊機受け入れ拒否」は枝葉末節かもしれないが、「検証 インドの軍事戦略――緊迫する周辺国とのパワーバランス」などの著者、長尾賢氏による論稿「中国と本気で戦うインド 日本はどれだけ理解しているか」Wedge4/23は「ガッテン、ガッテン!」、さすがプロ、説得力があった。以下引用。


<インドが自衛隊機の着陸を拒否した。日本政府は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請を受けて、ウクライナ難民のための毛布などの人道支援物資を、備蓄倉庫があるインドのムンバイとアラブ首長国連邦(UAE)のドバイから、自衛隊機を使ってポーランドとルーマニアに運ぶ計画を立てていた。


インドは、外務省レベルで一旦了承したものの、その後、自衛隊機の着陸を拒否し、民間機で運ぶことを求めてきた。自衛隊機が上空を通過することは許可するとのことだったが、着陸して積み込むことは許可しなかったのである。


本来なら、自衛隊機がインドに着陸して、人道支援物資を運ぶことには安全保障上の利点がある。平時から自衛隊とインド軍との間で、こうした協力関係が日常化すれば、手続きなどに慣れ、有事でもスムーズに支援しやすくなる。印中国境で、インドと中国が戦うことになれば、インドを支援する物資を自衛隊機がインドに着陸して供給するかもしれない。


しかも、インドが拒否したタイミングは、ちょうど自衛隊の統幕長が訪印する直前だ。統幕長は、4月25~27日にインドで行われる国際会議「ライシナ会議」で講演する。その直前に事件は起きたのである。


ちなみにこの会議は、統幕長だけでなく、欧米からも欧州連合(EU)のフォンデアライエン議長をはじめ高官が参加し、ロシアからも政府高官が参加する、大きな国際会議である。筆者も、米国国防省の現職の高官、米リンゼー・フォード南アジア・東南アジア担当国防次官補代理などと共に、日米豪印韓の日本代表としてディナーパーティの壇上に上がる。筆者は力量不足であるが、全力であたるだけである。


だから、このようないい話を、このようなタイミングでインドが拒否したのはなぜか。大きな疑問である。そこで2月24日にロシアがウクライナ侵攻をして以来、インドがどう行動してきたか、その理由を探ってみた。


2月24日以来、インドが示してきた姿勢の特徴は「インドがロシアを名指しで非難しない」ことである。国連安全保障理事会でも、国連総会でも、ロシアを非難する内容のものはすべて棄権している。


ロシアに対する経済制裁にも参加していない。インドは、ウクライナのブチャなどで、ロシア兵による残虐行為が明らかになったときには国連安保理事会でその行為を非難した。しかし、そこでも「ロシア」という言葉は使っていない。


3月には、日米豪印「クアッド」オンライン首脳会談、訪印した岸田文雄首相との首脳会談、豪モリソン首相と印モディ首相のオンライン首脳会議があった。4月、米国のバイデン大統領はモディ首相とオンラインで首脳会談を行った。米国とインドは、外務・防衛の閣僚2人ずつが参加する「2プラス2」も開いた。しかし、そのどの会談においても、インドはロシアを非難していない。明らかにロシアに配慮した姿勢であった。


ただ、このインドの姿勢は、ロシアを支持している姿勢ともまた違ったものであった。その姿勢がよくわかるのは、中国の姿勢と比較した場合である。


中国とインドは両国とも国連安保理事会で、ロシア非難決議に棄権した。しかし、その後、両国の姿勢の違いはより鮮明になっている。それは、中国が欧米の対ロシア経済制裁を非難しているのに対し、インドが欧米の経済制裁に対して沈黙を守っていることだ。


3月24日に国連安保理事会において、ロシアが独自に提出した決議では、ロシアと中国が賛成したが、インドは棄権した。この決議では欧米諸国も棄権したから、欧米諸国とインドが珍しく同じ姿勢を示したものである。インドは、ウクライナや周辺国に薬や人道支援物資も送っている。


つまり、ここから考えられるのは、インドが徹底的な「中立」を追求していることである。本来、インドはロシアとの協力関係が深いからロシア支持になってもおかしくはないのである。それなのに徹底的に中立を貫くのは、インドもまた、今回のロシアの行動をよくないものとして捉えていることを示している。


そこから考えると、今回のインドの自衛隊機拒否の姿勢は、インドの掲げる「徹底的な中立の姿勢に引っかかる」ということだろう。インドから見れば、自衛隊機は軍用機であり、それが複数回、インド国内から物資をウクライナのために運ぶとなれば、これは中立ではない。そこで、民間機で実施するよう求めてきたものと思われる。


ただ、心配なのは、断られた日本側だ。断られれば、うれしいはずがない。今回のインドの自衛隊機着陸拒否は、日印関係を悪化させる可能性がある。それに、ロシアのウクライナ侵攻を受けた日本とインドの立場の違いは、この自衛隊機着陸拒否だけでなく、頻繁に取り上げられており、累積して関係を悪化させる可能性がある。


筆者は、日印関係が、1998年のインドの核実験に対して日本が制裁をかけた時以来、最大の危機を迎える可能性を心配している。対応を誤れば、日印関係は、米ソ冷戦時代の日印関係ように、ほとんどお互いに無関心な状態まで戻ってしまうだろう。しかし、日本にとってそれでいいのか、ということは「日本の国益」という観点から、考える必要がある。


日本は、中国対策として日米豪印クアッド(修一:パワフルな4頭立て馬車の意)、インド太平洋構想を進めてきた。それはインドなしには成り立たない構想である。


日米豪だけであれば、米国の同盟国同士で話せばいいので、特にクアッドである必要はない。「アジア太平洋」のかわりに「インド太平洋」と呼ぶことにしたのは、「アジア太平洋」に含まれていないインドを入れるためである。そして、それは安倍晋三首相の時代に日本が主導して、米国も含め世界が受け入れる対中戦略になった歴史をつくった構想であった。


もし、今回のロシアのウクライナ侵攻を受けて、日印関係を決定的に悪化させれば、クアッドもインド太平洋構想も終わりを迎える。それで喜ぶのは中国であって、日本ではない。


だとすれば、日印関係は維持しなければならない。日本は、本来ロシア側であってもおかしくないほどロシアとつながりがあるインドに、ロシア対策で何かを期待すべきではないのだろう。一方で、中国対策として、いずれ必ずインドとの関係が役に立つことを踏まえ、今はインドとの関係維持に力を注いでおくべきである>
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「日本の主敵は中露、インドの主敵は中共、対中戦で日印は共同で戦わなくてはならない。だからインドとの関係維持に努めよ、短慮で誤るな、共通の敵は中共なのだ!」と言うことだ。さすがプロ、明快な論理。


付け足しだが、シロウトの小生から見るとロシアの通常戦力は一世代前、つまり最先端のハイテク装備から遅れているよう。財政難でメンテナンスさえも思うに任せないのではないか。「ロシア軍、ウクライナ総攻撃に向け兵力を極東から投入へ 津軽海峡を通過した最新艦も錆びだらけ、裏目の示威行為」(JBプレス2022.3.19、西村金一氏)という論稿もあった。金欠や汚職で兵器のメンテナンスも不十分のようだ。


西側勢力が強力な包囲網を維持していけばロシアは「軍事力の強化」と「食糧輸出コントロール」の両方で対抗するだろう。ソ連は軍事優先だったが、最後は食糧不足で軍隊からも見放されて自滅した。その教訓からプーチンは食糧増産を進めて今では食糧輸出国にまでなったが、食糧輸出制限を武器に活用するのは間違いない。


実際、プーチンは最近のロシアの農業会議で「西側諸国は物資を買うためにより多くの紙幣を増刷しなければならず、一部の貧困国も食糧不足に陥るだろう。ロシアと敵対する国への輸出にもっと注意を払う必要がある」と述べたという(看中国4/7「世界的食糧不足、米中露の対応が全く異なる」)。


敵に対しては食糧を断つというプーチンの時代錯誤的兵糧攻め・・・反ロシアの諸国は食糧自給率(カロリーベース)を最低でも60%あたりにした方がいい。「買っては捨て、捨てては買う」という無理無駄無法な餓鬼道生活を改めるだけでも自給率は向上、同時に世界で年間13億トンの食糧廃棄で悲鳴を上げている地球環境も改善する。何よりもプーチンへのカウンターパンチになる。やってみなはれ。
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レッテル貼りで世相・世界を見る

2022-04-27 07:26:13 | 日記
レッテル貼りで世相・世界を見る
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」34/通算466 2022/4/27/水】二十歳前後の頃、「極左」の小生は朝日新聞を読んでいたが、千葉刑務所を保釈で出て以降はアカに懐疑的な「自由民主主義者」になり、ほとんど読売と日経を読んでいた。2001年の9.11同時多発テロ以降は「右翼」になり産経を読み始め、今はそこそこの「ネトウヨ」、愛国者を自称している。何となく「極右」という感じがしないでもないが、小生の解釈では「極右=テロリスト」であり、小生は専ら「舌戦」だから極右とはかなり違う感じがする。


報道によるとマリーヌ・ルペンは「極右」とレッテル貼りされている。産経2022/4/25「仏大統領選 ルペン票4割超 前回より差縮める」から。


<【パリ=三井美奈】フランス大統領選の決選投票は24日、即日開票され、現職のエマニュエル・マクロン大統領(44)が極右「国民連合」のマリーヌ・ルペン候補(53)を破り、再選を決めた。内務省の集計によると、マクロン氏の得票率は59%で、ルペン氏は41%だった>


「極右」ルペンを支持する41%も極右か?! それならフランスは一触即発、内戦前夜の凄い国、危険な国ということになる。フランス革命では左右対立が激しかったが、それが今にでも再現されそうなのか。ネットで調べると――


<右翼=保守派、左翼=革新派の語源はフランス革命(1789年)による。当時の議会では議長席から見て右側に「ジロンド派」と呼ばれる中級層の有産市民(プチブル)を代表する穏健改革派グループが集まっていたことから「右翼」の語源になった。


左側の一派には「ジャコバン派」と呼ばれる社会主義や共産主義などを信奉する低階層の市民が中心となった過激派グループが集まっていたことから「左翼」の語源になった。


いずれも既得権益階級打倒の革命支持だが、この2派の対立が深まり、ジャコバン派の指導者ロベスピエールが中心となって「恐怖政治」が始まる。彼らは「革命裁判所」を設立し、フランス国王ルイ16世、王妃マリー・アントワネットの処刑に始まり、次々と貴族・聖職者、そしてジロンド派の人たちをも捕え、処刑していった。フランスは混沌の時代へと入っていき、そこに台頭するのが天才軍人ナポレオン・ボナパルトだった・・・>


フランスでは「右派=右翼=保守=リベラル穏健派」(日本なら自民党)、「左派=左翼=改革=共産主義的革命派」(日本なら立憲民主党、日共あたり)で、現在のアカ系左派は凋落気味。政権を担うマクロンと与党「共和国前進!」は左右両翼の中庸を行く「左派でも右派でもない中道派リベラル政治」が特徴だとか。


マクロンの左派的な政策としては、年金の最低受給額の引き上げ、医療従事者の新規雇用、男女平等の推進、学校でのいじめ撲滅。 右派的な政策では、企業を対象とした減税拡大、警察官と裁判官の増員の他、社会保障給付費の増加を抑えるために年金受給開始年齢を62歳から65歳に引き上げることなどを掲げている。


一方、ルペン率いる国民連合が「極右」と呼ばれるのは、穏健な伝統右派よりも強く「愛国、伝統、モラル、文化」の高揚を目指しているためのようだ。外交面では戦後のフランスを導いたドゴールのように共産圏とも自由民主圏ともバランスを取りながら「敵を作らない」というバランス・オブ・パワー(勢力均衡)を良しとしているように見える。AFPによるとルペンの公約は――


*公共の場でのイスラム教徒のヘッドスカーフ着用禁止、*難民申請手続きを国外からの申請に限定するといった厳格な移民規制、*「自国民ファースト」の方針の下、公共住宅などの社会サービスは国民を優先する、*刑務所の収容定員を2万5000人分増やす、*警察官の増員、*光熱費関連の消費税を20%から5.5%へ引き下げる、*年金支給額の引き上げなど家計支援。


*外交政策では、ロシアのプーチン大統領とある程度の距離を置きつつも、フランスの主権強化という公約の下、北大西洋条約機構(NATO)の軍事部門からの離脱を提案。
・・・・・・・
マクロン支持者から見ればルペン・国民連合は「欧州連合(EU)の根幹を揺るがしかねない自国優先政策を打ち出している。ルペンは生活支援策を唱えて庶民の人気を集めているが、「本質は危険な右翼、極右だ!」となり、マスコミは叩くわけだ。ちなみに戦後の自由主義国で最大の共産党は「フランス共産党」だった。今は落日だが、いずこの国でもアカのDNAは形を変えながら結構しぶとく継承されているのだ。米国の民主党はその代表のよう。
 
極右「国民連合」のルペン! この表現、レッテル貼りが許されるのなら「極右・産経新聞」「極左・朝日新聞」「暗愚・立民」「暴力革命・日共」「へたれ・自民」「バラマキ・公明」「独裁・中共」「発狂・プーチン」「痴呆・バイデン」もOKか?


「今日の“言論デスマッチ”ゲストは極右・産経新聞の三井美奈さんと極左・東京新聞の望月衣塑子さんです。レフリーは『ちょっと待ったー!いったんCM』でお馴染みの超老・田原総一朗さん、それではファイト!」


妄想孤老・シーチン曰く「連帯を求めるも孤立を恐れず!」。先人はかく語りき「触らぬ神に祟りなし、バカにつける薬なし」。小生は人畜無害だからそれでいいけれど、狂気の暴君・プーチンを排除する愛国人士はロシアにはいないのか。


ロシアの政治評論家A.マカルキンによると、ロシア人は政治に対して上流階級は諦観、下流階級は生きるだけで精一杯かつ現実逃避、ともに政治的不参加。中流階級は国家派(国政に関心を持つがプーチンが何とかしてくれると思っている人が多いよう)と非国家派(国政に無関心)に分かれているとか(服部倫卓ブログ2022/4/25「ロシアの上流・中流・下流階級は制裁をどう受け止めるか」)。


第3次ロシア革命・・・1991年以降のソ連崩壊時の混乱でロシア人は苦渋を強いられたからあり得ないか。むしろ上部の権力闘争による「プーチン排除」や、ウクライナ侵略で死を強いられた軍部の反乱による政権交代はあり得そうだ。ルーマニアの独裁者チャウシェスクは軍によって処刑された。暴君・プーチンもそれを恐れているのか、側近の粛清排除が目立っている。


恐怖政治で政敵4万人を殺しまくったロベスピエールは1794年7月28日、ギロチンで処刑された。我々は近いうちに赤色極左冒険主義独裁殺人鬼・プーチンの最期を見るのではないか。
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ウクライナは明日の日本

2022-04-25 14:24:26 | 日記
ウクライナは明日の日本
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」33/通算465 2022/4/25/月】アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」を読むと複雑な気分になる。人間の面白さに笑う反面、醜さに溜息をつくことも多く、特に彼の南北戦争での苛烈な体験が人間への不信感どころか絶望をもたらしたのかと同情を誘う。「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言うけれど、厳しすぎるのは悲劇だ。「空飛ぶ騎手」「アウル・クリーク橋の一事件」などを読むたびに小生は人間不信を覚える。


「悪魔の辞典」は人間不信を苦笑に変えることで成功した著作だ。苦々しさをチョコレートで覆っているから「アハハハ、そういう解釈ってあるよなあ」と楽しめる。小生の「悪魔の辞典」は誰かに貸したら戻ってこなかった(担保を取らずに何かを貸すと返ってこない・・・世界共通か?)のでブログ「coredake!ミステリー」から、今の国際情勢に効き目のある語を拾ってみた。


・愛国者(patriot):部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えているらしい人。政治家に手もなくだまされるお人好し。征服者のお先棒をかつぐ人。
・愛国心(patriotism):自分の名声を明るく輝かしいものにしたいと野心を持つ者が、たいまつを近づけるとすぐに燃え出す可燃性のもの。
・戦争(war):平和の策略が生み出す副産物。
・戦闘(battle):口で言っても言うことを聞こうとしない政治関係の結び目を、歯で解いてみせる方法。
・煽動家(agitator):害虫を振るい落とすのだと言って、他人の所有する果樹をゆさぶる政治家。
・大権(prerogative):一国の元首が非道を行い得る権利。
・大胆不敵(daring):安全無事な立場にある人に見られる最も著しい特質の一つ。
・大砲(cannon):国境を修正するために用いられる道具。


・人間(human):自分の心に描く自分の姿に恍惚として眺め入っているために、当然あるべき自分の姿が目に入らない生き物。
・忍耐(patience):小型の種類の絶望。ただし美徳に偽装している。
・平和(peace):国際関係について、二つの戦争の時期の間に介在するだまし合いの時期を指して言う。
・優柔不断(indecision):成功の最も重要な要素。正しい方法は疑いもなくただ一つと決めて突進していくより、道を誤る危険が少ない。
・友情(friendship):天気のよい時には二人乗せることができるが、天気の悪い時には一人しか乗せることができないくらいの大きさの船。
・隣人(neighbor):私たちの方では、命令に従って「我を愛するように愛そう」としているのに、あらゆる手を尽くしてその命令に背かせようとする人。
・和解(reconciliation):戦争の一時停止。戦死者の死体を掘り出すための間。
・・・・・・・・
プーチンやロシア人に読ませたいが、ロシアは有史以来、独裁政治だから出版の自由はない。そもそも言論の自由がない。許されるのは独裁政治の称賛、政治と関係ない言論、文学、報道だけである。宗教も政権をヨイショするだけだ。


<2022年4月、ロシア正教は2022年ロシアのウクライナ侵攻において、「あなたはロシアの戦士です。あなたの義務は、ウクライナの民族主義者から祖国を守ることです。あなたの仕事はウクライナ国民を地球上から一掃することです。あなたの敵は人間の魂に罪深いダメージを与えるイデオロギーです」という免罪符を発行した>(WIKI 出典:Euromaidan Press 2022/4/7)


凄まじい国である。将兵が死んでもプーチンは意に介さない。諫言する者は排除される。抹殺されそうなインテリや、徴兵を恐れる若者はロシアからどんどん逃げ出しているようだ。プーチンは勝つか、あるいは引き分けでなければウクライナから撤収できない。負ければ「最後の暗愚なロシア皇帝」として地位を剥奪されるか、拘束されるか、チャウシェスクのように処刑されるだろう。栄耀栄華、名誉、御殿、一族・・・すべては夢のまた夢になる。


明治以降の日本は1945年の敗戦まで戦争が絶えなかった。帝国主義の時代であり、世界の強国はみな富国強兵を国是としていた。強くなければ強者の属国、植民地になり、ひどい時には亡国になった。そういうのが時代の潮流であったことを理解しておかないと、歴史を解釈できないし、「今」も読めないのではないか。


ビアスは「平和とは戦争と戦争の間の時期」だと言う。1945年の第2次世界大戦終結前まではそれが常識で、人類の歴史は戦争の歴史である。戦略家のルトワックは言う。


<国連やNGOや他国による中途半端な「人道介入」、それが戦争を終わらせるのではなく、逆に長引かせている。無理に停戦させても、戦争の原因になっている「火種」を凍結するだけだ。本当の平和は、徹底的に戦った後でなければ訪れない。


第三国が他国/地域での「紛争介入のために戦争を始める」「戦争を止めるために介入する」のは避けるべきだ。介入によって当事国に「法と秩序」を提供しつつ、再建を進め、50年間でも駐留する覚悟があるのか? 介入するのであれば、責任を持ってその国を統治し、平和をもたらすべきである。そのようなことはできはしない。介入することはむしろ「戦争の疲弊による平和の到来を阻害する」ことになってしまう。


戦争を終わらせて平和をもたらすのは唯一、戦争だけである。このメカニズムを無理に止めてしまえば、止めた当事者が平和をもたらさなければならなくなる。そのためには大規模な軍隊の投入が必要となり、地域の治安を確保して住民を安心させ、ならず者は全員撃ち殺し、その地域を50年間にわたって統治しなければならなくなる。そのようなことはできやしない。


私が「戦争にチャンスを与えよ」と言うのは、一見すると極めて非常識なように見えるが、逆説的論理(パラドキシカル・ロジック)であり、戦争の唯一有益な機能は「平和をもたらすこと」で、それを機能させる必要があるという確かな認識に基づいているのだ>


戦争当事者にはトコトン戦わせて「停戦、休戦、交渉、平和」に持ち込めということだが、そうであっても戦争に負けて領土を奪われた方は複雑な思いだろう。空襲や食糧不足などで限界にあったから「もう勝ち目はない、敗戦やむなし」、とにかくも“終戦”になったことを歓迎するようだ。大昔から世界中で兵士や庶民はそうだったろう。日本も同様だった。今では総力挙げてのガチンコ戦争は兵器の発達で消耗が激しいから双方とも1~2年で疲労困憊するのではないか。


ルトワック氏はプーチンのウクライナ侵略戦争の“落としどころ”についてこう述べている(「戦いの先、考える時期」産経2022/4/22)。


<国際社会は引き続きウクライナを支えていく戦略に加えて、この戦争にどう幕を引くかという戦略についても検討する時期を迎えつつある・・・ドネツク、ルガンスク一帯の帰属に関する住民投票を実施することは選択肢ではある。宇露双方が住民投票で合意すれば、戦闘の即時完全停止が不可欠だ。停戦と引き換えに対露制裁を緩和すれば、ロシアに停戦を遵守させる誘因となる。停戦を破った場合は再び制裁を課せばよい>


ドネツク、ルガンスクはロシア人が多いから住民投票をすればロシアに奪われるのは目に見えている。ウクライナは2014年にロシアにクリミア半島を強奪され、その後はドネツク、ルガンスクまで強奪されつつあるからウクライナは両地で親露派と内戦をしてきた。ルトワック氏はそれを承知で「ウクライナは両地をロシアにくれてやれ」と言う。つまりウクライナは一方的に負けることになる。プーチン・ロシアの完勝だ。「長い物には巻かれよ」って・・・ウクライナは“屈辱的な平和=敗戦”を受け入れるくらいなら、窮鼠猫を嚙む方を選ぶだろう。


アカへの親和性が濃厚な沖縄、北海道で「帰属に関する住民投票を実施」すれば、沖縄は中共を、北海道はロシアを選ぶ可能性はある。ルトワック氏はウクライナに「どうせ勝てやしないのだから矛を収めよ、今が潮時、ドクターストップ」と言っているよう。このパラドキシカル・ロジックでは確かに終戦=平和にはなるだろうが、ウクライナの男は納得しまい。矢尽き刀折れるまで戦うだろう。たとえ負けても臥薪嘗胆、再起三起の根性は生き残る。


ルトワック氏は言う。「私が米国大統領顧問なら、彼にこう提言する。米国はプーチンを侮辱するな、交渉せよ。ウクライナの国土統一は米国の利益ではない。一方で、米国に協力するプーチンは米国の国益である。確かにプーチンは今日の敵に見えるかも知れないが、明日の世界を見据えれば、プーチンを侮辱して追い込み過ぎるのは考えものなのである」(「戦争にチャンスを与えよ」)


米国にとってそれは国益かもしれない。しかし日本(台湾、アジア)にとっては最悪だ。もしウクライナが尻尾を巻いて屈辱に甘んじれば、ロシアと中共は「日本も台湾も同じ手でやればチョロイものだ」とかさにかかって開戦するのは目に見えている。ウクライナは明日の日本、台湾だ。


核兵器で武装しますか、それともニッポン止めますか? ウクライナへの支援と日本の核武装、アジア太平洋版NATO構築は喫緊の課題である。
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熱戦勃発で評価落としたドイツ

2022-04-23 07:35:02 | 日記
熱戦勃発で評価落としたドイツ
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」32/通算464 2022/4/23/土】人は好き好き、ケナスは野暮よ、好きなお方の好きにさせ・・・母の口癖だったが、この警句?は江戸の長屋暮らしの庶民の処世術だったかもしれない。


「お江戸は大工、左官、屋根師、庭師、指物師、土方、駕籠かきまで不足してるってよ、こんな田舎の百姓の次男三男じゃあどうしようもねえぜ、クマ、俺と一緒に江戸へ行かねえか」。なんていうことで日本中から有象無象の熊さん、八っつぁんや浪人などが江戸に集まり、長屋暮らしになったから、方言、行儀作法、食事、習慣、多種多彩。だから「人は好き好き、ケナスは野暮よ」という都市型のマナー、同時に「困った時はお互いさま」という互助(助け合う)精神はあるけれど個人の生活には深入りしない――という個人主義が育って、江戸っ子気質みたいなものになっていったのではないか。


「士族の家柄」を誇りとしていた母は、1923(大正12)年の関東大震災で家業の料亭が液状化で沈没した時は3歳だった。家は斜陽、さらに物心つく前に母親は亡くなっていて女中さんに育てられたが(母は「乳母日傘で育った」と言っていた)、尋常高等小学校を出ると、慶応大学教授の屋敷に「行儀見習い」に出た(口減らしの女中奉公だろう)。慶応大と言えば三田だから、屋敷に出入りする御用聞きや大工、庭師は江戸っ子ばっかり、そんな環境の中で「人は好き好き、ケナスは野暮よ」の「江戸っ子流マナー」を身につけたのかも知れない。


荷風は1916(大正5)年に健康を理由に慶大教授を辞任したが、学問の府であるべき大学がスポーツや文学で“早慶戦”を演じることを「まるで人気商売、学問の堕落」と見て激しく嫌っていた。良家のお坊ちゃま、インテリとしては「面白おかしく刹那的に生きるような江戸っ子」は蛮族に見えたのかも知れない。もっとも夜の女は「可愛い生き物」、ペットとして可愛がってはいたが。


最近知ったのだが、小生が懇意にしていた江戸っ子「女史」が神田神保町に店を構えた。彼女は威勢がよく、喜怒哀楽が激しく、さっぱりしていて、メメシサ、ウェット感がなかった。30年振りに訪ねたりしたら「てやんでえ、べらぼうめぃ、おとといきやがれ!」なんて蹴飛ばされそうだ。


「人は好き好き」で、病膏肓のようなオタクは珍しくない。小生は「反共オタク」か? 昔「飛行機オタク」の人に大阪-香港便の機内サービスについて搭乗体験してレポートしてもらったが、香港自体にはまったく興味がなく、速攻で帰ってきたのには驚いた。


産経に時々月刊「丸」の広告が掲載されるが、版元の潮書房光人新社は産経の子会社だ。軍事オタクのファンがついているのだろうが、3月末発行の号では「ロシア軍全面侵攻!ウクライナ戦争の背景 小泉悠」と表紙に大書されていた。熱戦勃発で元気百倍? WIKIによると、


<小泉 悠(こいずみ ゆう、1982年6月2日 - )は、日本の軍事評論家、軍事アナリスト。ロシアの軍事・安全保障政策を専門とする。ユーリィ・イズムィコの筆名でも知られる。2022年現在、東京大学先端科学技術研究センター専任講師を務める。


*研究分野:ロシアの軍事・安全保障政策、宇宙政策、危機管理政策 *研究機関:公益財団法人未来工学研究所、東京大学先端科学技術研究センター *主要な作品:『軍事大国ロシア』『プーチンの国家戦略』『「帝国」ロシアの地政学』 *学会:国際安全保障学会、戦略研究学会 *主な受賞歴:『国際安全保障』最優秀新人論文賞(2018年)、サントリー学芸賞(2019年)
ハンドルネーム・ペンネームとしてユーリィ・イズムィコ名義も用いている。
公式サイト https://note.com/cccp1917>


奥様はロシア出身らしい。「二つの祖国」・・・辛いものがあるだろう。氏のサイト「拡大する西側の軍事援助」4/18から。


<3月末の第2回ウクライナ防衛国際ドナー会議(IDDCU)では、西側諸国のウクライナに対する軍事援助方針が大きく変わりました。これまでのジャヴェリン対戦車ミサイルやスティンガー歩兵携行型地対空ミサイルだけでなく、防空システム、沿岸防衛システム、長距離砲、装甲車両、訓練、後方支援等を提供するというものです。


実際、それから3週間ほどの間に、ウクライナに送られる武器の中身は大きく変わりました。詳しくはOryx blogの以下の記事にまとめられていますが(ウクライナに供給される重火器)https://www.oryxspioenkop.com/2022/04/answering-call-heavy-weaponry-supplied.html
戦車をはじめとする装甲戦闘車両、S-300PMU防空システム、火砲などが供与ないし供与予定されています。


ここで興味深いのは、送られる兵器が必ずしもかつてのソ連製兵器ないしそのヴァリアント(変型)に限られていないという点でしょう。例えば米国はM113装甲兵員輸送車(APC)200輌や155mm榴弾砲18門を提供するとされているほか、チェコからはダナ152mm榴弾砲20門以上やRM-70多連装ロケットシステム(MLRS)20輌以上など、これまでウクライナ軍が扱ったことのない兵器が多数含まれています。


従来は「ウクライナ軍の兵士が再訓練なしにすぐ使える東側製兵器がいいのだ」ということになっていましたが、この方針は大きく転換されたようです。実際問題として再訓練にはそれなりの時間がかかるのでしょうが(それゆえにIDDCUの援助には「訓練」が含まれている)、予想される東部でのロシア軍大攻勢に対抗するためにはそこに拘っていられなくなったということだと思われます。


とすると、ここ(ウクライナに供給される重火器のリスト)に並んでいる(提供国の)国旗はまた別の意味で興味深い。もはや旧東側製兵器に限らないならドイツもそれなりに援助できるものがあるのでは?と思わないではないのですが、同国の姿はありません。このあたり、本当に出せるものがないのか、やはりロシアとの関係に配慮しているのかはいろいろと政治的な事情がありそうです。


このほかに注目される供与兵器としては、大量のスイッチブレード自爆ドローンがあります。軽装甲車両までを対象とするスイッチブレード300と戦車も撃破可能なスイッチブレード600という2種類があるそうですが、相当まとまった数が供与される予定である上、10~30kmも先の目標を攻撃できるということですから、これまで米国が供与してきたジャヴェリンよりもはるかにリーチの長い兵器です。ウクライナの航空戦力がかなり限られた場所と時間しか活動できていないことを考えると、貴重な長距離打撃手段(しかも短時間の訓練で歩兵でも扱える)ということになりそうです>
・・・・・・・・
小生はアカが政権を握っているドイツのウクライナ支援=反ロシアは「口先だけですこぶる怪しい」と警告してきたが、ユーリィ・イズムィコ氏もその見方のようだ。案の定――


<【ベルリン4月15日 時事】ウクライナから、支援が不十分だと批判されてきたドイツのショルツ首相が、国内でも難局に立たされている。ショルツ氏の社会民主党(SPD)と連立政権を組む緑の党や自由民主党(FDP)が、戦車など大型兵器のウクライナへの供与を要求。SPD内では慎重論が根強いが、ロシア軍がウクライナ東部で大規模攻勢を始めるという観測が強まる中、早期の決断が迫られている。


【ベルリン4月20日 時事】ショルツ首相は19日、記者会見し、ウクライナがドイツ製の兵器や弾薬を購入する際に資金支援を行うと発表した。即時配備可能な装備が少ない独連邦軍からの直接供与は「限界に来た」として、妥協策を示した形だ>


ドイツの左巻き勢力にとってロシアはアカの祖国、かつエネルギーというミルクを供給してくれる大地の母、一方で西側勢力はカネ儲けの大事なお客さま、「どちらを選べと言われても・・・」、ハムレットみたいに悩み、すったもんだのあげく、ウクライナにはカネを出して「これで堪忍してえな」だと。


ドイツばかりか日本でもアカは「口だけ」。日共は党綱領で「天皇制の専制支配を倒し、社会主義革命に進む」と宣言しており、今年の7月15日には日共創立100周年を祝うそうだ。100年たっても党是である革命の「か」の字もできない“お口は達者、手はお膝”のまま。資本主義国における無為徒食の寄生虫みたいで、その利権の温存が至上命題のよう。赤旗2022/4/19「主張」から。


<日本政府は核兵器禁止条約に参加すべきです。6月に予定される禁止条約の第1回締約国会議にオブザーバー参加し、核兵器の非人道性を訴え、核不使用を強く求めるべきです。被爆国であり、憲法9条をもつ日本が、それにふさわしい外交を進めるなら、中国や北朝鮮をめぐる核と軍事による対立のエスカレートを抑止し、日本の安全と北東アジアの平和を守る大きな力になるに違いありません>


完全な露中北のエピゴーネン、手先。来年の101周年では「発展的解党宣言」を期待したい。
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日本の使命は露中孤立化だ “シーチン”修一 2.0

2022-04-21 14:54:22 | 日記
日本の使命は露中孤立化だ
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」31/通算463 2022/4/21/木】カミサンはプーチン・ロシアに怒り心頭、「私も戦いたい!」と意気盛んだ。産経の影響か? 「看護婦なんだから医療チームとして参戦したらいい、ナイチンゲールみたいに」とアドバイスすると、「私は武器を持って戦いたいの!」。彼女は剣道四段、奄美の父親はライフル銃をもってハブの聖域の山でイノシシ狩りをしていたから、勇武の遺伝子を受け継いでいるのだろう。血が騒ぐのだ。凄いなあ、その意気や良し!

足腰弱った小生は銃後でひたすら舌戦するのみ。アジテーターとして戦時プロパガンダに邁進し、同胞の戦意高揚に寄与したいと“脳内戦場”、いささかビョーキ気味。今朝の一発目は戦争学研究家・上岡龍次氏の論稿「日本は核兵器を使う世界と向き合え」(Viewpoint 2022/4/19)、誠に正論である。結論主旨はこうだ。

<ウクライナはアメリカの覇権の外、NATOの外である。(米・NATOは)同盟国ではないから無関心か、せいぜい軍事援助を行うことになる。覇権戦域の外に置かれるウクライナはロシアの獲物にされている。フィンランドとスウェーデンはこのことを認識したからNATO加盟を急いでいる。

在日米軍基地は、露中北からの核攻撃を守る盾と言える。在日米軍基地はアメリカの国家主権だから、基地への攻撃はアメリカ本土への攻撃となる。そのため在日米軍基地が置かれた県は核攻撃を受けないことを意味する。

そうなると北海道に在日米軍を置けば、日本全土は核攻撃を受けない聖域となる。日本がアメリカ軍と核兵器シェアリングを行うことは反日核保有国家に対する抑止力になり、在日米軍基地を全国に置くことも有益なのだ。

仮にロシアとアメリカが核戦争を始めても、中北・イランは参加しない。何故なら、ロシアとアメリカが核兵器を撃ち合い共倒れになることを望むからだ。戦後はロシア・アメリカ抜きの世界になり、新たな国際情勢の誕生となる。そうなれば中北・イランの地位は上がる。

これはロシアも判っているから、核保有国、その覇権内部の国への核攻撃を行わない。だが覇権の外や核兵器を持たない国への攻撃は可能性が高まる時代になった。実際に覇権の外のウクライナは軍事支援だけで助けがない。ロシアがウクライナで核攻撃を行っても、欧米の核保有国が核兵器を使わないのは明白だ。

日本が核攻撃を回避するには、NATOに加盟するか類似の軍事同盟を作る必要がある。(まずは)北海道に在日米軍基地を置き、核攻撃を受けない聖域を拡大することは避けられない。

アメリカの核の傘で日本を守るだけではなく、集団的自衛権で核攻撃を受けない政治的な圧力が必要だ。これをウクライナが示したのだから、日本はアメリカと連合して核兵器保有に方針変更する時代に突入した。もはや議論よりも目前の危機として進める時代になったことを受け入れるべきだ>

危機意識を持って備えよ! その通りだ。が、人は易きに流れるから「核武装」という戦略大転換の正論はなかなか世間に受け入れられないのが常のよう。健全、健康な社会、多数決民主主義とはそういうもので、夏彦翁は「健康は嫌なものである」としょっちゅう言っていた。正論は苦くて高価な薬に似ているから反発されされやすい。

人生でも、危機意識が高い人は概ね悩む傾向があり、いささか心配性(アリ)。一方で低い人、Happy Go Luckyな人、楽天家は今を楽しむ傾向がある(キリギリス)。

小生の観察では“意識高い系”は世の中を牽引していく指導層だが、「人生に対する満足度が下がる、孤独を感じやすく鬱にもなりやすい」傾向があるようだ。東大出の官僚や民間企業の幹部を取材すると、「うーん、頭が切れるなあ、さすがだ」と思うことがしばしばあった。ただ、職場では一目を置かれてはいても、同時に周囲の同僚や部下からは敬遠されているように感じた。「でき過ぎる」から孤独になりやすいのだろう。

“意識高い系”は少数派で30~40%あたり。一方で“意識低い系”は60~70%で多数派のようだ。大体、所得別階層分類の「上」「中の上・中の下」「下」の10%/30%・30%/30%に似ているかもしれない。

WEBマガジンTRANS BIZ「イギリスの階級制度とは? 特徴と違い 新しい7つの階級制度を解説」によると――

<イギリスの伝統的な階級制度は、上級・中級・下級の3つの階級からなる。
上流階級:全体の約1%。王室や世襲貴族、大地主で大変裕福な階級。
中流階級:全体の約40%。医師や弁護士など専門知識を有する職業。成功しているビジネスマンや実業家など。
下級階級:全体の約55%強。農業や工場、清掃業など、肉体労働が中心で特に地位がない。

2013年にBBCは7つに分けた階級制度を発表。現代社会では、階級は3つではなく、以下の7つに分けたほうが相応しいと判断した。職業や収入、資産などの経済的な側面、学歴や教養などの文化的な側面に人脈などの社会的な資本を基準にして分けられている。

エリート階級(elite)、確立した中流階級(established middle class)、技術系の中流階級(technical middle class)、新富欲労働者階級(new affluent workers)、新興サービス労働者階級(emerging service workers)、伝統的な労働者階級(traditional working class)、プレカリアート階級(precariat)

イギリスには階級制度が存在していて、イギリス人は自分がどの階級に属するのかを意識したり、意識させられたりすることがあるようです。イギリスの社会構造を理解するためには、階級制度は欠かせない要素だと言えるでしょう>

敗戦後の日本では「階級制度」はGHQ=米国により撤廃されたため、階級とか身分というのはほとんど意識されなくなった。一般的には職業、学歴、出自、所得、資産あたりで分類される。一種のブランドで、建前は「職業に貴賎なし」だが、「パイロットです」と言われると敬意を表され、「自由業です」言われると「定職がないのか?」と怪しまれる。

英国人ジャーナリストのコリン・ジョイス氏は、中流階級以上は行かない労働者階級用のパブリック・バー(パブ)が好みだが、最初の頃は客から「変な奴が来た」と白い目で見られていたそうだ。

<コリン・ジョイス(Colin Joyce)氏は1970年、イギリス生まれ。英エセックスを拠点に活動するジャーナリスト。オックスフォード大学卒業後、日本語を学ぶため1992年に来日。埼玉県の高校で英語を教えた後、週刊誌ニューズウィーク日本版に4年間、英紙デイリー・テレグラフ東京支局に7年間勤務した。15年に及ぶ日本での生活をもとにした「『ニッポン社会』入門──英国人記者の抱腹レポート」、「マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉」などの著書がある>(ロイター)

氏は現在でもニューズウィーク日本版に寄稿しているが、とても刺激を受ける。「階級社会イギリスに『コロナ格差』はなし」2020/5/14から引用する。

<国家の危機に際して特権階級が率先して危険な任務を果たしてきた伝統が、イギリスでは今も残っている。

オックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジの壁には、461人の名前が刻み込まれている。第1次大戦で命を落とした239人と、第2次大戦で亡くなった222人の同カレッジ出身者たちの名前だ。1年にほんの200人ほどの男子学生しか入学を許されないカレッジにとってこの数字は、一世代ちょっとの期間に驚くほどの犠牲者を出したことを意味する。

クライストチャーチはエリート中のエリート校で、オックスフォード大学のカレッジの中で最高峰であり、イギリスの最高特権階級や超富裕家庭の子息が通う場所。この壁に刻まれた戦争記念碑は、こうした最も「幸運に恵まれた」若者が、アンバランスなほど過度に、国のために戦って死んだことを思い起こさせる。

よくありがちな戦争のイメージは――第1次大戦の場合は特に――貴族階級の将校が安全な後方から、「工場や農場」出身の若い兵士たちに命令し、塹壕から追い立ててマシンガンの火の海に突撃させる、というものだろう。それも一理ある。ただし、命令を受けて先頭に立つのは、将校自身の息子や甥や身内だったという点を除けば(彼らは大尉や中尉を務めていた)。

近代イギリス史で、政治的過激主義や暴力的革命があまり起こらなかった理由の1つも、そこにある。つまり、最上級の特権に恵まれた人々が命を賭して国のために尽くしていることで、階級制度への怒りは薄まり、「あいつら上流階級とわれら庶民」という意識も弱まるからだ。

クライストチャーチの記念碑を見れば、2つ、3つつながった姓の多さに驚くだろう。ノルマン姓や貴族の称号(男爵、伯爵、子爵)もちらほらあり、明らかにこの死者たちが上流階級だったことを物語っている。

ロックダウン(都市封鎖)の続くある日の午後、僕はクライストチャーチの戦没者をインターネットで調べてみた。予期してはいたが、個々人の物語に心を動かされた。第2次大戦で命を落としたレノックス‐ボイド家の3兄弟(うち1人はドイツを訪れて1939年に逮捕され、開戦前に死亡)。偉大な英首相の1人、ウィリアム・グラッドストーンの孫も戦死。父は第1次大戦で、息子2人は第2次大戦で戦死したヒースカット‐エーモリー家。ある子爵は、軍病院で看護師を務める妻をチフスで失った数週間後に、自らも死亡。政治家、弁護士、侯爵の孫......戦争の「高揚感」などわざわざ体験しに行かずとも前途が約束されていた人々だ。

新型コロナウイルス感染で死にかけたジョンソン英首相が、こうした「国のための尊い犠牲者」の部類に入る、と言うつもりはないが、根っこの部分はつながっている。イギリスではエリートは、人々に大きな犠牲を強いている時に自分を甘やかしたりはしない。イギリスの首相にとって、国民の命を守るよう医師や看護師を働かせながら、自分は安全にデスクにとどまることなどあり得ない。医療従事者が身につけていないのに首相がPPE(個人防護具)フル装備で対応することもあり得ない。

ジョンソンが病院を訪れ、コロナの治療に当たる医療スタッフを激励し、握手をしていたのはたぶん、あまり賢いやり方ではなかっただろう。感染後に仕事を続けていたのも勇敢とは言い難い(無謀とも無責任とも言えるし、実際多くの人にそう言われた)。だが他国ではなくイギリスでこうなったこと、そして複数の閣僚まで感染したことは、いかにもイギリス人的だ。

ジョンソンが重症化したとき、彼が一般国民と同じようにNHS(国民保健サービス)の病院に入院したのは、イギリス人にとってはごく当然のことだった。一国の首脳が特別待遇の医療を受けないことに驚いている国があると聞いて、僕たちのほうが驚いた。

英王室メンバーもこのパターンに当てはまる。高齢ゆえにエリザベス女王は隔離されているが、チャールズ皇太子は国内で最初のコロナ感染者が確認されるやただちに「真綿でくるまれ」保護される、ということはなかった。チャールズの公務も、ロックダウンのずっと前から中止されたりはしなかった。

彼らはうらやましいほどリスクと無縁の生活を送っているわけではない。それどころか、僕たちの多くが怖気づくような危険と隣り合わせの仕事に、国のため従事してきた。アンドルー王子はフォークランド紛争で戦闘に参加した(王位継承順位2位だった時にだ)。ヘンリー王子はアフガニスタンで従軍した。ウィリアム王子は救急ヘリ操縦士として勤め、重傷者を搬送した。

イギリスのコロナ対策には確かに疑問も生じるだろう。なぜ初期の検査を中止したのか。なぜPPEの数が不足していたのか。ロックダウンはもっと早くに始めるべきではなかったのか。そして、ウイルスの影響は誰にとっても公平だと主張するのもばかげている。貧しい人々は感染する機会も、重症化や死亡する確率も高い。貧困層のほうが経済的苦境に陥りやすい。ごく単純なレベルで言えば、立派な家と庭のある人々は、ロックダウンもそれほど苦痛ではない。

だが概して、パンデミックは社会契約を破壊することはなさそうだ。富裕層と貧困層が、言われているほど別世界に暮らしているわけではないのだから>
・・・・・
日本の明治の戦争では旧武士階級が率先して最前線に立ったようだ。日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を迎撃した東郷平八郎(元帥・海軍大将)は英国の海軍予備校に留学していたから、英国貴族の「ノブレスオブリージュ:高貴な者には義務が伴う」を知っていたろう。

日露戦争では、閑院宮載仁親王(かんいんのみや ことひとしんのう)が騎兵第2旅団長として出征し、最前線でロシア帝国陸軍と戦っている。彼はフランスの陸軍士官学校、騎兵学校、陸軍大学校卒だ。伏見宮博恭王(ふしみのみやひろやすおう)はドイツ帝国海軍兵学校、海軍大学校で学び、東郷の連合艦隊旗艦「三笠」分隊長として黄海海戦に参加し、戦傷を負った。

カミサンは「中露北に狙われている日本は大丈夫か?」と心配している。小生はこう答えた。

「今の日本はチンタラしているけど、日本人の武士道精神は眠っているだけ、100年経っても消えやしないよ。イスラエルなんて亡国になってから2000年後に国家を再興したんだぜ。小国の日本が大帝国のロシアに勝ったのを見て発奮したそうだ。そういう精神、魂、根性、DNAが引き継がれていけば、いつか思いは達成される。

ウクライナ人もその精神をずーっと引き継いできたのだろう。今は危機だが、ロシアから完全に独立するためのチャンスでもある。だからウクライナの人々は苦しみながらも明日を信じて戦っている。日本もそこから学ぶことは多い。

日本は核兵器の開発、核シェルターの備えなど軍事力、抑止力を向上させなければ中露の属国になるだろう。米国依存、他国依存では安全を確保できない時代だということ。天は自ら助くる者を助く、自助努力をしない国は消えるしかない。中露と半島人の4か国連合による日本・台湾侵攻を阻止する、これが喫緊の課題だ。

核武装とともに有志国とアジア版NATOを創ることも必要で、日本がなすべき課題は多い。先の大戦では世界の植民地解放を進めた、次の大戦は共産主義独裁を少なくとも東アジアから一掃する戦争でもあるから、長い戦いになるかもしれない。ノブレスオブリージュかどうかは知らないが、天から授けられた使命ではないか。そういう認識がこれからは広まっていくだろうと思うね」

そういう方向へ進んで欲しいし、そうしなければ日本沈没は免れない。同志諸君、頑張ろうぜ!
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