goo blog サービス終了のお知らせ 

安呑演る落語

音源などを元に、起こした台本を中心に、覚え書きとして、徒然書きます。

鼻の下

2006年12月23日 | 小噺
※よく昔から秋田美人なんてことを言いまして、日本の中でも北の方が美人が多い
なんてことを言いますけれども・・・・・

A: 「これは、これは。内田さんじゃありませんか。いらっしゃい、いらっしゃい。
さ、どうぞお上がり下さい。すっかりとご無沙汰をしておりまして。
何だかお前さん、どこか旅してたというじゃありませんか」   
B: 「実は新潟の方で友人の書道展がありまして。そのついでに東北地方の方を五日ほど回っておりまして」
A: 「東北? いやー、けっこうですね。海の幸、山の幸、おいしいものはいっぱいありますし、   昔からあちらは美人が多いなんてことを伺いますけれども」
B: 「おっしゃる通りでございます。色が白くて、肌がきめ細やかと申しますが、東北美人っていうのは大変に結構でございます。ただ、私は全国を歩いてまして思うんですがね、美人というのは瓜実顔(うりざねがお)と言いまして、鼻の下の長い女を美人だと私は思うんですよ」
A: 「ほー、鼻の下の長い女が美人ですか」
※…ってんで、二人の男が話をしておりますと、襖がすっと開きまして、そこの家(うち)の奥様が、
奥様 (鼻の下を伸ばしながら) 「お茶、おあがんなさい」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「度忘れ」 | トップ | 月、日、雷の旅 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小噺」カテゴリの最新記事