女房: (下手へ) お出かけかい?
雷: うん、ちょいと俺ァ・・・ひと廻りやって(鳴らす)来らァ
女房: あ、そう、ご苦労さま・・・・・坊やもついでに連れてってこくれよ
雷: 足手間といでしょうがねえがな。・・・・・まァいいや、一緒に連れてってやるからなあ・・・・・太鼓ォ背負って、その虎の皮のふんどしをしっかり締めるんだ、いいかァ?・・・さ、一緒に来い
*父親のほうは威勢がいい・・・・・背中の太鼓を・・・ごろごろごろごろごろ・・・・・と叩きながら・・・
ぴかッぴかッぴかぴかぴかぴかぴか・・・・・これァ金歯が光るンだそうですね。子供のほうはそうはいかない・・・(可愛い幼児の声) ぺかぺかぺかぺかぺかぺかぺか・・・・・ぺかぺかぺかぺかぺか・・・・・
ころころころころ・・・・・ころころころ・・・くっ付いて来た。喜んで雲の上(右手で円を描くように大きく回す)
・・・こう走り回っている。
雷: おォィおい・・・おいッ! そっちィ行くと危ないよ。雲の切れ目へ足を突っ込むと落っこっちゃうぞ!
*って、言ってるうちに、足をすべらして下界へ(声を張り、落ちる仕草) ・・・どォすゥん・・・と、竹薮へ落ちましてね。ここに虎が寝てェた・・・・・虎の頭へいきなりどしィん・・・と落っこって・・・・・
虎: 痛いッ! ・・・・・畜生め。誰だ? 俺の頭ァ・・・・・おや? 見慣れねえものがいやがんね(じィッと見ながら) へェェえ・・・頭に角が一本生えてやがン。妙なやつだなァ、見たことのねえようなやつがいやがるなァ・・・・・よォし、あやまりもしねえからおどかしてやろう・・・・・(唸り声)うおォォ・・・うォォ・・・・・うォォッ!
子雷: (泣き声) えへへン・・・・・(声高く) おとッちゃん・・・ふんどしがいじめるよォ
雷: うん、ちょいと俺ァ・・・ひと廻りやって(鳴らす)来らァ
女房: あ、そう、ご苦労さま・・・・・坊やもついでに連れてってこくれよ
雷: 足手間といでしょうがねえがな。・・・・・まァいいや、一緒に連れてってやるからなあ・・・・・太鼓ォ背負って、その虎の皮のふんどしをしっかり締めるんだ、いいかァ?・・・さ、一緒に来い
*父親のほうは威勢がいい・・・・・背中の太鼓を・・・ごろごろごろごろごろ・・・・・と叩きながら・・・
ぴかッぴかッぴかぴかぴかぴかぴか・・・・・これァ金歯が光るンだそうですね。子供のほうはそうはいかない・・・(可愛い幼児の声) ぺかぺかぺかぺかぺかぺかぺか・・・・・ぺかぺかぺかぺかぺか・・・・・
ころころころころ・・・・・ころころころ・・・くっ付いて来た。喜んで雲の上(右手で円を描くように大きく回す)
・・・こう走り回っている。
雷: おォィおい・・・おいッ! そっちィ行くと危ないよ。雲の切れ目へ足を突っ込むと落っこっちゃうぞ!
*って、言ってるうちに、足をすべらして下界へ(声を張り、落ちる仕草) ・・・どォすゥん・・・と、竹薮へ落ちましてね。ここに虎が寝てェた・・・・・虎の頭へいきなりどしィん・・・と落っこって・・・・・
虎: 痛いッ! ・・・・・畜生め。誰だ? 俺の頭ァ・・・・・おや? 見慣れねえものがいやがんね(じィッと見ながら) へェェえ・・・頭に角が一本生えてやがン。妙なやつだなァ、見たことのねえようなやつがいやがるなァ・・・・・よォし、あやまりもしねえからおどかしてやろう・・・・・(唸り声)うおォォ・・・うォォ・・・・・うォォッ!
子雷: (泣き声) えへへン・・・・・(声高く) おとッちゃん・・・ふんどしがいじめるよォ