安呑演る落語

音源などを元に、起こした台本を中心に、覚え書きとして、徒然書きます。

鼻の下

2006年12月23日 | 小噺
※よく昔から秋田美人なんてことを言いまして、日本の中でも北の方が美人が多い
なんてことを言いますけれども・・・・・

A: 「これは、これは。内田さんじゃありませんか。いらっしゃい、いらっしゃい。
さ、どうぞお上がり下さい。すっかりとご無沙汰をしておりまして。
何だかお前さん、どこか旅してたというじゃありませんか」   
B: 「実は新潟の方で友人の書道展がありまして。そのついでに東北地方の方を五日ほど回っておりまして」
A: 「東北? いやー、けっこうですね。海の幸、山の幸、おいしいものはいっぱいありますし、   昔からあちらは美人が多いなんてことを伺いますけれども」
B: 「おっしゃる通りでございます。色が白くて、肌がきめ細やかと申しますが、東北美人っていうのは大変に結構でございます。ただ、私は全国を歩いてまして思うんですがね、美人というのは瓜実顔(うりざねがお)と言いまして、鼻の下の長い女を美人だと私は思うんですよ」
A: 「ほー、鼻の下の長い女が美人ですか」
※…ってんで、二人の男が話をしておりますと、襖がすっと開きまして、そこの家(うち)の奥様が、
奥様 (鼻の下を伸ばしながら) 「お茶、おあがんなさい」
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「度忘れ」

2006年12月16日 | 小噺
A: あんまりど忘れがひどいんで、医者に行ったんですよ。
いい医者でネ、いっぺんで治りましてネェ。名医ですよォ。
B: そりゃァよかったですナ。なんていう医者ですか?
A: (腕組みして首をかしげながら) えー・・・・・・ 
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