のんびりでいいじゃない。

日常の雑事やら、宝塚やら、色々と…。

花組バウ『舞姫』 6/17 11時

2007-06-18 00:05:37 | Weblog

観てきました。(ネタばれあり)

歌が多~い!特別歌が得意とは思えない(失礼m(__)m)みわっちが幕開きから歌う歌う。
あっと言う間に3曲目を歌い始めた時に思わず時計を見るとまだ10分しか経って
いませんでした(^_^;)。おそらく1人で12~3曲は歌っていると思います(@_@)。
他の出演者もかなり唐突に(^_^;)歌いだしたりとかなり歌は多いです。これは本当に
“ミュージカル”ですね。ストーリーはほぼ原作通りと思われます。それなのに、
結局、エリスを捨ててしまう豊太郎をあまりひどい人とは思えませんでした。
悲劇なのに後味が悪くないとても心地良い作品でした。景子先生の作品作りはいつも
好感が持てます。私の大好きな「エイジ・オブ・イノセンス」に次ぐ好きな作品になりそう
です。

みわっちは予想以上に好演でした。大劇場公演等ではまだまだ活躍の場は少ないにも
拘らずいざ“出番”となるとここまで力を発揮するのは立派です。特にお芝居の説得力は
かなりのものでセリフもしっかりしているし感心しました。みわっち自身は明るいイメージ
ですが、こと役となると陰があったり、苦悩していたりする方が魅力的ですね。
豊太郎が嫌な男にならなかったのは、みわっちの持ち味も大きく影響しているような気が
します。数多い歌(^_^;)も真摯な取り組みが見えてよかったです。みわっちの代表作に
なる気がします(^ ^)v。

すみかは本当にうまい!この間研3になったばかりとは驚きです(@_@)。彼女の歌は独特
で歌いだすとそこは宝塚ではなく(笑)、一般のミュージカルのかほり(^_^;)がします。
豊太郎を健気に思う姿が泣けました。その姿があって、豊太郎の苦悩が際立つと言う
か、客席が同化すると言うか、とにかくすみかの熱演は心に響きました。ラスト近く、
気がふれてしまったエリスがわからないはずの豊太郎に向かって「トヨ」と笑顔で頬を
寄せ手にキスを受ける姿は感動的でした(T_T)。

まっつは1幕にあまり出番がないのですが、2幕に大ナンバーがあります。豊太郎のため
エリスに別れるよう説得しようとします。「あなたが彼を愛するように私も彼を思っている」
と歌うこの歌は友を思うまるで“ラブソング”。まっつの歌唱力が活きて、大きな見せ場
になっていると思います。ただ、このせいでエリスは気がふれてしまうのですが…。

みつるは非常に良かったです。決められたことに疑問も持たずに生きてきた豊太郎に
憧れを抱かせる自由人、原芳次郎の存在は重要です。1幕の自由闊達で夢を追った姿
も2幕の実は日本への望郷を捨てられなかった悲しみのどちらもその時の豊太郎に
とって、人事とは思えない真に迫った場面になりました。死ぬ直前、豊太郎に望郷の
念を告げるみつるのお芝居に思わず泣いてしまいました(T_T)。舞台上の3人(&恋
人役のゆま)も頬を濡らしていました…。

ふみかは年長の役で法学博士で豊太郎の師。温かい雰囲気を漂わせていい感じでし
た。ふみかはこういう大人の役を極めていって欲しいです。

まめはうまいんですが、なでつけヘアーに丸眼鏡の風貌から役作りがワンパターンで
飽きました(^_^;)。変な笑い取りも止めたほうがいいと思います。今日は完全にミエミエで
失笑ものでした…。

ちあきは役付きが謎…。ミスキャストじゃ(^_^;)…?豊太郎の上司でえらそうにふんぞり
返っている姿が様になっていません。威厳もあまり感じないので見ながら「?」が飛び
まくりでした(^_^;)。

ショー的なフィナーレはなくお芝居の幕が下りて、再び幕が上がるとみわっちとすみかが
2人並んで頭を下げるというシンプルなもので、そのあとは普通に出演者が順に出てくる
形でした。

とても心に染みるお芝居でした(^ ^)。歌もまた聞きたいナンバーもあり、もう1回観たい
なぁ~。

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