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星組バウ『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』 9/8 11時

2012-09-08 21:11:07 | Weblog
観てきました。

いつものように真っ新な状態で観劇しました。舞台は宝塚ではおなじみのフランス革命前後のパリ。どこかで見たことのある衣装やら、登場人物たち。それだけで既視感に襲われます(笑)。主役のジャン・ルイという人物は実在の人物なんですね。マリー・アントワネットへの思いなど、どこまでがフィクションなのかはよくわかりませんが…。

幕開きは主役を裁く革命裁判から始まります。主役がしばし、後ろ向きだったので「もしや影武者?」と思いましたがしっかりさゆみでした(笑)。振り返るなり、セリフなので主役登場の拍手が出来ませんでした(^_^;)。ちょっと肩すかしをくらってしまいました。裁判の行方は有罪(死刑)が間違いない情勢で覚悟を決めているジャン・ルイが息子のために書いた手記から時代は遡ります。

さゆみの主演は2作目。な~んの役にもついていなかった時代を知るものとしては立派になったなと感慨深いです。芸に秀でているタイプではないのに、どこか引き付けられるものがあり魅力的です。長身なのに、コスチュームの着こなしがイマイチなのは研究が要りますね。正直、主役のエピソードは大しておもしろくもないのですが(^_^;)、さゆみの思いの伝わるセリフと歌が何とか物語を盛り上げたと思います。終盤、陪審員に涙ながらに訴える姿に何だかこちらまで説得されたような気になりました。ヒロインには“友人”と思われていることもあって、恋愛ものにはなりえなかったのが残念でした。

わかばはマリー・アントワネット。見るまで知りませんでしたが(^_^;)。悪評もある女性ですが、宝塚では絶対に悪女にならない人物ですね(笑)。ホンのせいだと思いますが、この物語ではごく普通の女性として描かれているので、言われなければアントワネットとは思えない感じでした。組むことの多いゆりかと綺麗な並びでした。

ゆりかもかの有名なフェルゼン役とは知らずに見ていたのですが、いきなり物憂げに現れて「スウェーデン…」の単語に「王妃さま~」とくればさすがにわかりました(笑)。仮面舞踏会の出会いの場面はありますが、そこも含めてほとんど二人の恋は周りが語るだけでした。二人の場面が多いとフェルゼンが主役になってしまうからでしょうか(笑)。フェルゼンがアントワネットをパリから逃がそうとする時、居合わせたジャン・ルイと意見が対立します。それぞれの言い分を語る歌に迫力がありました。

その他印象的だったのはジャン・ルイの弁護士のさやか。すっかり専科の風情で(笑)相変わらずうまいです。それに対する検事のしゅうくん。これだけセリフをある役は初めて見た気がします。歌まであって、驚きの活躍振りでした。ルイ16世のマイケルはさえない感じがよかったです。ジャン・ルイの妻役の綺咲さんは可愛らしいけれど、残念ながら大根…。上級生のちいくん、専科のいっちゃんは手難く、あとは下級生が多く勢いがありました。

カーテンコールでのさゆみはまだ緊張しているのかおもしろいことも言わずに終わりました(笑)。

もう1回観るべきか…。


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