スラウェシ島タナ・トラジャの結婚式に来ていた、新婦の親戚らしき男の子たち。
日本では、赤は女の子の色だけど、ここではそんなきまりはない。
駅伝の選手みたいに、肩から輪に縫った布をかけている。
インドネシアでは広い範囲にわたって、スレンダンというマフラーみたいな大きさの布を肩にかけるのが伝統らしく、あんなものを肩にしょっていてうっとうしくないかと気になる。その目的も私には謎。
タナ・トラジャでは、日ごろ腰に巻くサロンという布を、ときにはこういうふうに肩から着流し風(?)に背負ってることもあるけど
これはその正装版ということか。スレンダンとはちょっと違う。
頭にしているターバンはジャワのバティック柄。元はどんな布だったんだろう。
履物はゴム草履で決まり!
タナ・トラジャのお葬式や結婚式に何度か行ったけど、大人も、上はすばらしい伝統衣装を着ているのに、履物はみんなゴム草履だった。上から眺めていって、足まで来てガクッとくる。それ以外の「伝統履物」を見たことがない。ってことは、もともと履物を必要としていない人たちだったというなんだろうと思う。
日本だってちょっと前まで農村では裸足だった。けど、おそらく冬が寒いせいで、いちおう履物は存在した。冬になると毎日親や祖父母が囲炉裏端でわらじを作ってくれたという話をよく聞く。
この子たちのオレンジ色の服と同じ布で作ったバッグを、日本に帰ってからアジア雑貨の店で見つけた。
どういうルートで誰が作って売っているんだろう?
ところで、話はそれるけど。
今気付いたけど、この写真が面白いのは、多分、階段が赤で壁が白で、子どもたちの服と色が整っているからなのだ。たまにそんな写真を後になってカメラの中に見つける。偶然ももちろんあるだろうけど、実はその色の調和に無意識のうちに美を感じて、思わずシャッターを切っていることもあるのかもしれない。
写真/スラウェシ島タナ・トラジャ(2008年)
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