島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

教会用の服 バジャワ

2013-04-06 | 

フローレス島バジャワ近郊の村で、教会から帰る女の人たち。
「婦人部」でもあるのか、中年女性だけが、全員サロンをまとって集まりに参加していた。
サロンが撮りたいといってカメラを向けると気持ちよく写ってくれた。

サロンは、布を輪にしてつないだもので、体に巻きつけて使う。
幅が広い(この写真では垂直方向の長さ)のは、布をつぎあわせているためで、40センチ幅ぐらいに織ったものを、3枚か4枚つなぐ。
みんな手織りである。

黒っぽい地にシンプルな線画で馬などを織りだしたものもあるし、全面に柄を織りだしたものもある。
下の写真の向かって左から3人目の人のは、この写真では見づらいが、黒地に白、赤、黄、緑など鮮やかな色で模様を付けたもので、ソンケット・マンガライ(マンガライの布)と呼ばれるもので、バジャワより西のマンガライ県の伝統模様である。

バジャワからモニやウォノワルにかけては、手織り布が今も盛大に作られている。
女性たちも多くが日常にこの布をまとっている。
Tシャツに綿の短パンの上からさらりと羽織る感じで、こんなふうに背中から巻くのがいい着方のようだ。
20代ぐらいになると、着用しない人も多くなる。

分厚い布なので、織り目の間にたっぷり砂を吸ってしまうが、洗うのもまた大変だ。
どこの家でも垣根の上などに洗ってひっかけてあって、それを見るのも楽しい。


写真/フローレス島バジャワ近郊(2012年)
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