AManTo天然芸術研究所

大地のため、時代のため、消費されないアートを求めて…
EART(天然芸術)の今を紹介するブログ

天然芸術って何?!

2004年07月13日 | Weblog
天然芸術?
芸術って人工的なものでは?
天然って自然のことでは?

天然芸術は「伝統芸能」と「流行芸術」の間に存在するものです。
両者を繋ぐものを指します。
「伝統芸能」は人々と自然をつなぐ祭事から生まれたもの
人々はそれにより、コミニティでの生き方を学び大地との
関り方を知る事ができました。
この傾向は古い祭りや職人の世界になるほど色濃く残っています。

「流行芸術」はパトローネの文化に始まり、産業革命をへて
大衆が対象になってから、消費経済とともに人の「美」という感覚を
進化させながら純化してきたものを指します。

「流行芸術」にも「伝統芸能」の要素はもちろんありますし
「伝統芸能」にも「流行芸術」の要素がなければ今日成り立ちづらくなって来ています。
しかし全般的にみるとこの二つの要素は反比例の関係を持っていて
融合、統一される事はありませんでした。

流行は消費の対象として伝統を取り込もうとし、
伝統はそこに大地性、教育性を失い経済的価値を取り込む事で辛うじて生き残っています。
お互いに不本意ながら相手と与(くみ)しているのです。

それは単に物事が複雑になり多面化し価値の分裂、多極化を引き起こします。
そこに関わる人が自分自身がなにをやっているのか混乱してしまいます。
最終的には混乱している事にも気づかなくなっていくのです。

天然芸術はこの両者の真の統一融合を求めています。


天然芸術は今人類がもってしまったテクノロジーをもったまま
他の生命同様、自然生態系の一員に帰還をする事を意識して
行う芸術活動です。

英語では、「E A R T H (地球)」の H を取って「 E A R T 」と呼んでいます。

これはJUN自身のライフワークであり、
AManTOという場自体がその目的で作られたものです。

もうすぐ八月の満月前後に行われる長野県白馬村観音原で行われる野外芸術祭
「 E A R T   P U M P 」同様
AManTO自体が天然芸術の作品であるだけでなく
いまだ誰も見たことのない天然芸術・E A R T を生むための
実験装置の一つなのです。

今の文明は経済を使って人々をグローバルたらしめています。
次の文明は美をもって世界を繋ぐというのが私の私見です。

その基本理念の一つとしての提案が「天然芸術・EART」なのです。
「天然芸術・EART」は正義の価値統一でなく美による価値観の多様化を受け入れる
ゆるやかな連携をさします。
そう維持継続可能な社会をつくる芸術活動を指すのです。

天然芸術の存在の発見は私によるものですが、これを完成させるのは私だけでは到底できることでは
ありません。
おそらく今後1000年間、世界中の多くの人によって作り上げられていく文明の一要素であるべきだと
思っています。。

AManTOも世界に向けて様々な検証と提案をしていきます。
まだ見ぬこの未知なる領域に一人でも多くの皆さんがふみいれてくださることが
私の願いです。

JUNの日記[JUNgem]

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