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マツ(裸子植物)の観察 つづき

2009年02月20日 | 植物

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裸子植物であるマツは風媒花である。枝を高く伸ばし、風で飛んでくる花粉をキャッチしようとしている。

枝の先端から伸びるシュートと呼ばれる茎のようなものの先端に雌花 (雌生殖器官 種子錐seed cone と呼ぶHPもある 後の松かさ?)ができる。雌花は大胞子(胚珠)を形成する。下2枚の写真

胚珠(はいしゅ)=種子植物の子房内にあって卵細胞を内蔵し、受精後種子に発達する部分。被子植物では心皮に包まれ、裸子植物では裸出している。シダ植物の大胞子嚢(のう)に相当する。

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観察を始めてから秋場所がすぎ、九州場所も初場所も過ぎ、季節は春場所(3月大阪)へむかって、赤崎公園のマツは、数日前から雌花の先端に突起し二分?して色づいてきた。

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↑シュートの基部(下の付け根)に小胞子を形成する雄花(花粉推)がつく。

自家受粉を避ける仕組みなどは、前回勉強した。

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リュウキュウマツの花粉は、花粉症の抗原性が弱く、奄美では花粉症のひとはほとんどなく、2006年には療養や保養目的の観光客(花粉症患者)誘致を始め、国交省がモニターツアーの募集を行った。wiki スギ花粉症

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現在、公園で見られるいろいろいろな形や色の雄花序

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↑ 下に落ちた松ぼっくり。食っちまうやつがいるんだね。マツは種子散布も風まかせだが、二次的に鳥などによる種子散布もあるという。

開花時では、雌花の鱗片は開いているが受粉すると、かたく閉じて、中で胚珠と花粉が成長して受精が行われ、翌年の秋にふたたび開いて種子を散布する。

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↑↓ 枝の切り口から花を咲かす ソシンカ 今朝 赤崎公園

被子植物の多くは、虫媒花。虫や鳥に、花粉を媒介してもらうため、目立つ色やにおいの花をつけ、裸子植物と違い、生殖にはコストがかかる。

その花を見たりして、われわれも、きれいなあと感じるのは、人間と虫や鳥やチョウなどの感覚に共通なものがあるからだろう。

より進化した被子植物が多数を占める森は、動物と共生する、より豊かな生態系であると言える、だろう。次回は、この点についてフカク考える。

つづく

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