3年ぶりにツアーが行われ、恒例の延泊旅行にも出掛けました。これまでは1泊2日ツアーに参加して土曜の夜から日曜日という実質1日ちょっとの日程だったので、おのずと行動圏が限られていましたが、今回は金曜日の日帰りツアーで、金曜夜から日曜日まで旅行に充てることができます。いつもより長いこの日程を活かしてどこに行こうか。そうだ、ちょっと遠方まで足を延ばしてみよう。今まで行ったことがない北の果てへ。ということで、金曜日のツアーが終わった後、まずは電車で札幌駅に移動しました。札幌エリアはレンタカーで来たことがあるけど、駅は初めて。立派な駅だ。
翌日は早くから行動するため、サクッとメシでも食って、飲んでホテルに戻ろう。ということで、札幌と言えばジンギスカン・・・もいいけど、手軽にラーメン。札幌味噌ラーメンすみれ(すすきの店)です。お店に着いたのは21時前。それでもこの行列。
並んで食べた味噌ラーメンは旨かった。
あの有名はすすきの交差点はすぐ近く。ニッカウヰスキーのネオン看板だ!
札幌駅からすすきの交差点までタクシーで5分。ラーメンを食べた後には、近くにある藤田伸二氏のお店「
bar favori」に行ってみました。ちょうど他のお客さんがいない時間帯で、藤田伸二氏本人と色々と話しができて面白かった。レースでの裏話や、これまで騎乗してきた馬の話。ジョッキー仲間や調教師さんの話。藤田ジョッキーと言えば、フィックルベリーが札幌で2勝目を挙げた時の鞍上で、直前のレースで落馬して乗れないかもしれないと思っていたところ、何事もなく乗って勝ってくれたことがあります。そんな条件戦のことなんて覚えてないよね、と思って尋ねてみたら、「あっ、あの大久保龍志先生の馬ね。落馬した後のレースだったから良く覚えているよ」との返答でビックリ。直前レースでの落馬についても、「五〇嵐のア〇のせいや。あとで呼びつけて〇ばいたったわ」とのことでした(笑)藤田伸二氏本人と直接話ができるという競馬好きには堪らんお店、札幌に行った際にはぜひ。
ということで翌日。札幌駅7:30発の特急宗谷号に乗って稚内に向かいました。稚内までは飛行機でも行けるし、電車に乗る必要性はないんだけど、たまたま目にしたある動画で紹介されていたこと、あと、電車での長旅ってそう言えば経験したことないなぁということで、電車を選択してみました。
ディーゼル特急としては日本最長の距離を走る電車。稚内駅の到着は12:40。実に5時間10分の電車旅です。別に鉄ヲタじゃないので詳しいことは分からんし、写真をバチバチ撮ることもしないけど、まあ、のんびり行こうというね。ちなみに電車内では飲み物、食べ物の車内販売はナシ。よって、乗り込む前に買い込まないと、5時間10分飲まず食わずになります。
出発から2時間経過。まだ先は長い。
3時間経過。音威子府(おといねっぷ)まで来た。あと2時間だ。
12:40、ようやく稚内駅に到着。さすがに長かった。
乗ってきた特急宗谷号はこんな感じ。特別仕様のはまなす編成とか言うピンクの電車でした。詳しくはよー分からん(笑)
日本最北端の駅の表札がありました。
最北端ということで、線路はこれ以上は続いていませんよ、という。
さて、稚内駅近くでレンタカーを借りて観光に出発。3時間後にはフェリーに乗る予定なので、急いで行動しないといけません。向かったのは日本最北端の地。宗谷岬です。あの有名な三角の碑がありました。
三角の下から北方面を望む。
最北端の碑の横には、間宮林蔵の銅像があります。
最北端の碑の向かいの丘陵を登ります。ここには間宮堂というラーメン屋さんがあって、そこに行ってみたかったんだけど閉店中。しゃーない、ということで更に上へ。丘の上にあるレストランでランチしてから、再び稚内駅方面に戻ります。途中の道脇に、間宮林蔵がサハリンへ出発した地という碑がありました。
こんなとこから船で出航したんかい。凄いとしか言いようがない。
ということで、まだもう少し時間があるので、今度はノシャップ岬へ。地図では、稚内駅を挟んで右上が宗谷岬、左上がノシャップ岬という感じです。
宗谷岬は最北端という大看板を背負っているけど、ノシャップ岬は景色が売り。天気が良ければここから利尻島や礼文島が見えるそうだけど、生憎この日は雨。うーむ・・・。
さて、急いで稚内駅に戻って道の駅わっかない(稚内駅舎の中)をブラブラして、その後レンタカーを返却してフェリーターミナルへ。この頃はちょうど土砂降り。レンタカー屋さんのお姉さん、フェリーターミナルまで送ってくれて有り難う。
16:40発のフェリーに乗って利尻島へ。大きくて立派な船で快適に過ごしました。しかし海上でもネットが通じるんだもの、凄い時代だ。
もう少しで利尻島に到着。「ようこそ利尻島へ」という文字が見えてきた!
18:20に利尻島の鴛泊(おしどまり)フェリーターミナルへ到着。送迎バスでホテルに向かいました。今回宿泊したのは、
アイランドインリシリ。夕食のバイキングも美味しかったし、朝食がこれまためっちゃ良かった。
さて日曜日の朝。レンタカーを借りて出発。この日は16:00のフライトで利尻空港から丘珠まで戻る予定なので、観光時間は約6時間です。利尻島はほぼ円形の島で、1周は約60km。車なら余裕で周ることができます。観光スポットに寄りながら6時間あれば十分。
ということで、鴛泊フェリーターミナル近くのレンタカー屋さんから出発。時計回りで観光スタートです。まずは、姫沼へ。駐車場から吊り橋を渡って向かいます。
利尻富士を望む景色が素晴らしい湖・・・のはずが、この時間帯は雨で濃い霧が。。何も見えん。
次の目的地へ向かう道中に「石崎灯台」の看板が。
草を分けて近くまで行ってみたけど、ただ灯台が立っていただけでした。
さて出発。次は利尻島郷土資料館。以前の小樽のニシン御殿もそうだけど、北海道は明治から昭和初期までニシン漁で賑わっていて、当時は利尻島も島民も多く、もの凄く活気ある島だったみたい。そんな歴史を物語るものが展示されています。こういう地味だけどその地の歴史を知る場所、結構好きなんだよね。
続いては、白い恋人の丘。あの有名な白い恋人のパッケージにデザインされている山は、ここから見た利尻富士なんだそう。天気は少しずつ回復してきたけど、利尻富士の雲がまだ取れず。残念。綺麗に全体を見たかったなぁ。
白い恋人の丘の下にあるのがオタトマリ沼。こちらは利尻亀一というお店があったり、観光地として整備されています。お土産の利尻昆布もここで買いました。
次は仙法志御崎公園。ここは溶岩が海に流れ込んでできた岩で、ちょっと変わった地形をしています。
海の透明度も抜群。昆布やウニがうじゃうじゃおる。
アザラシが飼育されていて、餌をあげることもできます。頑張って近くに来たアザラシを撮影したものの、これが限界。
今度は利尻町立博物館。先ほどの郷土資料館と似ているけど、こちらも利尻島の歴史について知ることができます。そう言えば先ほどの利尻島郷土資料館にも展示されているけど、利尻島では約100年に一度くらいのペースで本土から熊が泳いで渡ってくるんだって。利尻島自体には熊は自生していないので、明治に熊が来た時には島民がやっつけたみたいで、仕留めた熊と一緒に島民が撮影した記念写真が展示されています。その後、2019年に久しぶりに熊が泳いで利尻島に来たようで、砂浜に上陸した足跡やフン、そして監視カメラから「熊が来たぞー」となって大騒ぎ。結局その熊は探せども見つからず、そのまま数年が経過。1頭では繁殖もできないし、利尻島に生活拠点を持ったという可能性はなく、現在に至るらしい。なかなか面白い話です。
さて、そろそろ腹ごしらえ。利尻島に来たらぜひ行ってみたかった利尻ラーメンのお店、味楽へ。
名物の焦がし醤油ラーメンを頂きました。上には昆布が乗っています。それにしても今回の旅はラーメンばかりだ。
昼メシの後は、少し反時計方向に戻って神居海岸パークへ。
ここではウニ獲り体験ができます。お一人様1,500円也。停泊されている船に乗って、水中を覗く箱メガネみたいので岩陰にいるウニを探します。見つけたらタモで掬ってゲット。獲れたてのウニを割って、剥いて、その場で食べます。うむ、旨い。こんなのが海にはうじゃうじゃおるのか。昆布と言い、海の中はお宝だらけやん。
さーて、最後。利尻島にしかない飲み物ミルピスを飲みます。道脇にある古くてボロボロの建物へ。レトロ感満載や。。
離島の古い掘っ立て小屋に観光客が来るんだからネット時代は凄い。ミルピスは乳酸飲料で、クセがなく飲みやすくて美味しかったです。店主のおばちゃんのキャラがなかなか面白かった。
ということで15:00、利尻島一周観光は終了。利尻空港に向かいます。帰りはフェリーではなく飛行機で札幌まで一っ飛び。心配だったのはこの日の天候で、利尻空港発のANA便は欠航。16:00発のJAL便に乗る予定でしたが、丘珠から利尻に来る飛行機の折り返し便なので、到着しないと出発もできません。天候調査でギリギリまで様子見ということで、こりゃ下手したら帰れないぞと思っていました。結局10分遅れで便が到着し、無事折り返し便も出発。良かった。この時間は利尻空港から千歳便はなく丘珠空港行きですが、コンパクトサイズの飛行機は満席でした。
丘珠空港は初めてで、丘珠から千歳空港までの移動はどうすんべ?と思っていたら、丁寧な空港スタッフの方に教えて頂いて助かりました。結局、丘珠空港から札幌駅まで空港バスで移動。札幌駅から電車で千歳空港へ。ということで無事到着し、羽田に戻って来ましたとさ。
本当はもう少し日程に余裕があればすぐ横にある礼文島にも行ってみたかったけど、それはまたいつかの機会に。観光というのは、都会や人だらけのスポットに行くのもいいけど、個人的には自然や歴史に触れるような旅が好きです。その意味でも離島旅は良かったなと。良い思い出になりました。あとは買ってきた利尻昆布をツマミに馬の検討をしよう。いうことで今年のツアー後の旅行はこれにてオシマイ。