2014/8/25 札幌競馬場
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レース後変わりありませんが、4回阪神開催の限定未勝利戦への出走資格がない本馬は大変厳しい状況となりました。気性面の難しさが能力発揮を妨げている感があり、またソエを気にしている現状では、格上の500万下クラスに出走できたとしてもこれまで以上の苦戦は免れないものと思われます。また、放牧に出して立て直したとしても、すでに11戦を消化しながら勝ち切れないという現状から、これ以上の上積みが見込めるとは考えにくいところです。このままでは今後の見通しが立たず、現役を続行したとしても維持費出資金等、会員の皆様のご負担が大きくなるばかりであると判断し、浅見調教師とも協議した結果、本馬を引退させることにいたしました。
2着が4回ある馬だけになんとか初勝利をと期待していたのですが、精神面とともに馬体の面でも今ひとつ成長が見られず、結果的に未勝利戦を勝ち上がることができませんでした。会員の皆様にとりましてはまことに残念なことと存じますが、なにとぞご了承賜りますようお願い申しあげます。引退に関しする詳細につきましては、本日8/25(月)に発送予定の引退通知の書面にてご案内いたします。
なお、本馬は引退後に地方競馬への売却を検討しており、8月28日(木)に実施される「サラブレッドオークション」にて地方売却を行うこととなりました。この「サラブレッドオークション」に関する詳細は、すでにホームページ・メンバーズオンリー内の「クラブからのお知らせ」でもお伝えしておりますが、引退通知の書面にも同封させていただきます。
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【社台サラブレッドクラブより、公式HPの近況レポート等の転載につき、許可を受けています。】
昨日のレースに出走して8着だったバイザスターンですが、翌日に引退が発表されました。水曜のレポートまでは地方転出を含めて検討するのかと思いましたが、昨日の今日で引退発表とは、何とも複雑な心境です。
それにしても、この馬が未勝利で引退することになるとは思いもしませんでした。
2012年一次募集で第一希望にした馬ですし、
名付け親にも選んで頂いた馬。正直なところ、第二希望で出したイスラボニータよりも、当初の期待値が高かったのは、断然バイザスターンでした。血統背景もさることながら、馬体にもポテンシャルを感じていましたし、芝がダメでもダート適性には自信がありました。上のクラスで走ってくれることを期待して申し込んだ高馬だけに、これが未勝利となると、自分の見る目のなさを嘆くしかありません。社台4,000万円は、ゲーリックストーム、バーニングジール、バイザスターンと3頭共に期待外れに終わり、この価格の相性の悪さがハッキリしました。選馬の反省材料としてキチンと受け入れ、今後に生かしたいと思います。
競走成績を振り返ると、確かに能力的に大活躍は難しかったかもしれませんが、少なくとも未勝利で終わる馬ではありませんでした。2着4回、4着3回という成績が示す通り、勝ち上がりのチャンスはありました。それを勝ち星に結び付けることができなかったのは、レース選択とローテーションに問題があったと思います。外厩で乗り込んで帰厩後すぐに競馬→中1週で連戦→疲れたら放牧、の繰り返しでリズムを崩しましたし、もっとトレセンでジックリ乗ってほしかったという思いはあります。最後には距離短縮やブリンカー、減量騎手と陣営も工夫してくれましたが、結局押せ押せで使って終戦でした。大事に使ってくれれば、一つや二つは勝てたと思います。浅見厩舎は、古くはメジロブライト、近年ではソングオブウインドやレジネッタを出しているように、キチンと計画的に馬を育ててくれる厩舎だと思っていましたが、色々と疑問に思うことも多々。個人的には首を捻るところもあり、今後はちょっと敬遠したいかも。少なくとも、高馬を預託するのに適した厩舎とは思いません。まあ、せめてもの救いは、11戦も走ってくれたこと。4,000万円の高馬ですし、それで満足ということはありませんが、好走もしてくれましたし、馬は良く頑張ってくれました。
今後は地方競馬に売却されるとのことで、中央未勝利でも地方に行けば、そこそこ活躍してくれるでしょう。バイザスターンの今後が明るいものであることを祈ります。無念ですが、ありがとう。本当にお疲れさまでした。
バイザスターン
父ネオユニヴァース
母バイザスポーツ(Devil's Bag)
2011年3月15日生まれ
社台ファーム生産
栗東 浅見秀一厩舎
通算成績11戦0勝 0-4-0-3-0-4