東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

隠れキリシタン マリア観音伝説 2013.04.28

2013年04月30日 | 田舎の話
毎年、5月の連休前にやって来るのが集落のお祭りと人足。お祭りといっても今や戸数が1/3に激減してしまった限界集落のため、早朝に神社の旗を立て7名が参加して神社に参拝してお神酒を上げるだけ。

子供の頃の賑わいと活気はなくなり、今や午前中の人足を終了して午後からの反省会で頂いた酒を酌み交わす。余り嫌いでもないので時々参加し、毎年地元の土建屋さんから寄進された瓶ビールを空けてゆく。何しろ1ケースを最後に残った4人で飲み切るのは至難の業だが、浴びるほど飲める機会はそんなに無いので自ずとペースが進む。タダ酒が旨い。

今日は大きくなって邪魔になった桜の木を伐採し、玉切りにして片付けて周りを整備する。そこで、人足が終了して気がついたのが冬季分校(42年も前に廃校)に鎮座する「マリア観音」。代々守り続けているお隣さんが土台を新たに整備し、本体も修復された跡があって大切に守られていた。

実はこの集落、関ヶ原の合戦に敗れた落ち武者が落ち延びたという話と、かつて隠れキリシタンの住む集落という伝説が有る。今に残る「マイア観音」はその一つ。

マリア観音とは、おもに江戸時代の禁教令によって弾圧を受けたキリシタン(キリスト教徒)達によって信仰の対象とされた聖母マリアに擬せられた観音菩薩像。

言い伝えによると、首筋に結んだ十字の紐をシンボルとした様で、いつ頃から有るのは不明だが大切に守られてきた様だ。また、自宅の隣のもう1件の古い家では、かつて壁を壊したらもう一つのマリア観音が出てきたと言う。


【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌













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