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東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

湯殿山東斜面の全総雪崩 2025.04.15

2025年04月15日 | 雪崩
スキー仲間からの画像で石跳川上流部の湯殿山東斜面の全総雪崩です。
雪崩は石跳川源頭東斜面上部の斜面から発生している様で、破断面はかなり大きく落ちたブロックも大きい。
雪崩の発生は4月13日頃と見られますが、まとまった降雨によって上部斜面に荷重が掛かり、クラックが拡大してブロック崩壊したものと見られます。
冬季の湯殿山に通って20年位になりますが、この時期にこれだけの規模の雪崩を見たのは初めてです。今年の積雪量が異常に多かった事とまとまった降雨が原因と思われます。
湯殿山東斜面の大規模な雪崩は2年に1回位の頻度で発生しており、1月~2月にかけても表層雪崩が東斜面に大規模に発生する事も有り、南東北では最大規模の雪崩発地区と言えます。
 
 
 
 
 
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吾妻連峰 大沢コース 2025.03.30

2025年03月31日 | 山スキー
天候は回復傾向で人形石~明月荘までは比較的良かったが、大沢コースを下り始めると風雪に逆戻りしてしまった。今年は見事な樹氷を期待したが、稜線付近の樹氷はすっかり姿を消していたのは残念だった。
風雪でも視界は有るのでさして問題はなかったが、パウダーの良く滑る雪質の為ついうっかりコースミスを2回。しかし標高を下げるにしたがって良質なパウダーとなり板は良く走り、終わってみれが3月末にしては快適なパウダーのロングツーリングの1日だった。
積雪は豊富で4月になってからも林道の雪は残っている為、この後しばらくは楽しめると思うが、大沢集落付近の林道は間もなく雪が切れるでしょう。
林道を下降中に地元のハンターさん3名にあったが、5年ほど前から日本鹿が北上し、山林の樹皮を剥いだり畑の作物を荒らして駆除をしているが、姿をとらえて後を追うこと事が難しく、しかも動きが速いので駆除は困難と言う事でした。
なお、大沢駅の電車が停車しなくなったが、大沢集落から天元台へは市街地北側を最短に通過すれば30分位で移動ができ、車2台を廻して思ったほどの時間的ロスは無かった。
 
所用時間  6 時間 第3リフト最終点~大沢集落
天候  晴れのち風雪
気温  -5.0 ~ -8.0
 
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村山葉山 畑~村山葉山~畑 2025.03.22

2025年03月23日 | 山スキー
村山葉山 畑~村山葉山~畑 2025.03.22
除雪後間もない駐車場のある畑は今まで見たことのないような積雪量で、ログハウスなどの建物も埋まってしまい損傷が気になる位の量だった。
ただ、山スキーヤーにとっては嬉しい年で、谷筋の斜面は何処を見ても面白そうなスロープに見えて期待が膨らむ。
しかし、3月末の頃特有の雪は湿っていて板の滑りは悪く、10cm位新雪の下は固く弱層があって滑りやすく、一人で谷に入るのはあまり歓迎されないと判断して下降は断念。
豊富な積雪で斜面は綺麗で雪庇の張り出しも大きく見応えがあるが、あまりにも雪の層が厚くなると重量オーバーで稜線や谷筋の斜面はクラックが入り、雪庇の崩壊と共に山全体が荒れた光景となるだろう。
 
所用時間 5時間半
天候   晴れ 強風
気温   -2.0℃
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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宮城蔵王 水引入道 2025.03.20

2025年03月21日 | 山スキー
蔵王には何度も足を運んでいるはずが、ジャンボリーコースの水引入道を訪れた事はなかった。
比較的密林地帯となっている蔵王周辺の樹林帯は食傷気味だったが、大雪の今年は藪も控えめで歩きやすく、緩斜面ではあるがパウダーが残って下降は楽だった。
最近は冬にこのコースを訪れる人は少ない様だが、緩斜面だが雪の豊富な年なら山スキーコースとしての存在価値は有りそうです。
遠刈田への帰路に見かけた光景はおぞましいもので、青麻山の南西面に広がる黒いソーラーパネルが裾野に広がり、広大な範囲で自然破壊が進んで歯止めが利かない状況となっています。
なんと、全体の開発規模は400haにも及び、全てが完成すると東日本では最大規模になる様です。
所要時間 4時間半
天候   曇り
気温   -2~ -5℃
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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栗駒山界隈 大地森 2025.03.15

2025年03月16日 | 山スキー
独立峰の栗駒山は3月でも天候は恵まれず、スキーヤー・登山者は中々山頂には至らないケースが多い様で、今回は山頂方面は強風で視界不良の為即樹林帯コースの大地森方面へ転進した。
大地森の疎林帯は2月だったら快適パウ斜面だが、既に斜面は固くすっかり春の様相の斜面だったが快適。
 
所要時間 4時間
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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湯殿山 西ノ平 2025.03.08

2025年03月09日 | 山スキー
高気圧が張り出したがまだ寒気が残っており、湯殿山の山頂方面はガスがかかって登頂を諦めてノンビリのハイキング。しかし、南東尾根からは山頂にはスキーヤー・登山者の姿があり、西ノ平から見る南西尾根にも山頂を目指す一人の登山者の姿があった。
後で振り返ると南面のスロープには数人のトラックがあり、今日なら快適なパウダーランだったに違いないと少し後悔した。
 
天候 曇り
所要時間 4時間
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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安達太良高原スキー場~安達太良山~勢至平下降 2025.02.23

2025年02月25日 | 山スキー
あまりぱっとしない天候の為に選んだのは安達太良山の勢至平周遊コース。思いの他風が強く視界も悪いが、スノーシューを履いた登山者が次々と上がって来る人気のコースだ。しかし、視界の悪いくろがね小屋方面から上がって来る登山者は1パーティーのみ。
山頂を踏んだ後20分程天候待ちし、わずかな視界の中下降を開始したがあっという間に視界を失う。荒れたシュカブラの中をコンパスとGPS頼りで慎重に下降して行く。
風も有り温度計は-13.0度と低いが意外とさほど寒さは感じず、予定通り勢至平に辿り着いて後は一気に下降する。
安達太良山がこれだけ雪の豊富な年は珍しいと思うが、山スキー屋にとっては藪に悩まされることがなく快適な1日だった。
 
メンバー 3人 所要時間 6時間  風雪 気温 -13.0°
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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蔵王連峰 ライザスキー場~刈田岳~熊野岳 2025.02.16 

2025年02月18日 | 山スキー
高気圧が張り出した蔵王連峰は今シーズン最高の晴天で、馬の背を歩く登山者・山スキーヤーで賑わっていた。こんな時は撮影の構図に悩むことはなく、手当たり次第にシャッターを切って質より量という感じの楽しい1日だった。これだけ見事な樹氷を見たのは何年振りか思いだせないが、その姿には個性があって何かを語っている様な気さえしてくる。
 
しかし、この刈田岳~地蔵岳に至る馬の背の稜線は荒れ始めると実に手強く、強風と視界不良によって進路を失い遭難に至る事例が多発しているエリアだ。日本海から朝日連峰を飛び越えて吹き付ける過冷却水は見事な樹氷原を形造るが、まるで蔵王連峰の中欧部である馬の背が弱点の様に吹き荒れ、天候のタイミングを間違えると進退窮まり遭難に至るケースが少なくない。
 
中央蔵王は決して侮ってはならないに冬山で、実は日本でも有数の危険地帯でもある。アクセスは実に簡単で初心者向きではあるが、悪天候が予想される日は決して無理をしてはいけない。
 
素晴らしい光景を楽しんでいるとやがて夕暮れが訪れて、赤く染まりだした樹氷はまた別人格を持った様にも思える。澄み渡った空は次第に赤く染まり、誰もいなくなった樹氷原は別世界の様な光景に変化し、今日は2度も蔵王にやって来て得した様な気分にも思える。最終リフトに乗ってこのタイミングを狙っていた方もいた様で、何度も足を運びたくなる様なお手軽ビューポイントです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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南東北の雪崩状況のまとめ 2025.01.23

2025年01月23日 | 雪崩
 
湯殿山 東斜面
 
 
湯殿山 東斜面 2025.04.12
 
 
山スキーを長年やっているとたまに雪崩や雪庇の崩壊の現場に遭遇する事があります。自分の場合は活動範囲が南東北の山に限定され一部の事例にすぎませんが、個人的なの感想では地域特有の傾向と特徴があるのではないかと思います。
自分の場合、活動範囲で雪崩や雪庇の崩壊に遭遇するエリアは標高800m~1500mに限られており、それ以上になると森林限界を超えて風雪が強く、ガリガリの斜面でパウダー斜面は殆ど期待できません。今までの雪崩発生事例では自然発生のケースが70%、人為的発生と思われるケースが30%という状況で、自分ではクライミングをやっていた時期に1度だけ雪崩に遭遇しましたが、幸い山スキーでの経験はありません。
南東北での活動エリアでの標高が低い為、行動中の最低気温はマイナス10C°程度迄で、風雪がなく日が照ってくると気温は5~10°Cまで上昇します。パウダーと言ってもやや重く、サラサラした雪を蹴散らすような滑りにはなり難く、比較的雪の結晶どうしの結合は強めで安定している様に思える。その為、多量の降雪後の斜面に弱層が発生しても、急斜面でなければ比較的雪崩は発生しにくい様に思えます。
ただし、積雪量や斜面の傾斜や谷筋の形状により条件は変わってくる為、総合的な判断を下すにはそれなりの経験が必要という事になります。
また、雪の種類や内部雪質の観察は勿論ですが、斜面をよく読む事がより大事で、斜面の弱点を突いてどのコースを選択して登るのか、最適なトラバースコースは何処か、フォールラインは何処が最適かつ安全・快適で、もし雪崩に遭遇した場合にはどこに逃げるのかなど、机上講習では身につかない自分での学習と経験が必要となるでしょう。
基本的には雪の有る斜面なら何処でもゲレンデと思っていますが、その危険性をはらんだ行為こそが山屋にとっては魅力の一つで、ハラハラゴキドキする体験が忘れられないのです。
今ではそれも無くなってしまいましたがやはりビョウキの一つなのでしょう。


https://blog.goo.ne.jp/.../d7dc8f661cee31af1cff4f75ee72cade 
 
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村山葉山 東斜面と雪庇の崩壊 2025.01.19

2025年01月19日 | 雪崩
昨年は暖冬雪不足で訪れる事のなかった東斜面だが、今日は高気圧が張り出して絶好のコンデションに思えて期待しながら向かった。しかし、意外とお客さんは先行していった4名のみで後続は無かったが、昨日のメンバーの立派なトレースが有ったので快適に927mピークに立った。
頂上直下の雪庇は昨日に大規模に崩落してしまい、幅25m 長さ50mにも及ぶ大規模な状況に驚いてしまった。幸いにも斜面への雪崩の誘発は無かった様だ。
今まで50年以上山屋をやっているが、ヒマラヤを含めてもこれだけの規模の崩落は初めて見る光景で、昨日のお客さんはよくぞ巻き込まれなくて幸運だったと感じた。
これだけの幅で起きるとは想像しにくいが、東斜面に多量の風と雪が吹き込んだ特異な例ではないかと思った。
雪崩に関しては皆さん基礎教育と実地トレーニングも受けていると思うが、講習会では雪庇の学習と雪庇の対処の仕方は学んでいるのでしょうか?
50年位前に二口の稜線上で雪庇の崩落に巻き込まれたことはあるが、これほどの大きさのブロック崩壊となると命にもかかわる事例だろう。
積雪1.0mくらいの屋根の雪下ろしの際に一緒に落ちた事があるが、ひざ上程度の雪でも締まった雪だと足を抜き取ることが難儀で、もし腕と共に腰くらい迄埋まってしまうと一人で脱出するのは困難になるだろう。
 
【所要時間】 4時間45分
 
雪庇の崩落について
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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