東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

飯豊連峰 滝沢完登 (梅花皮滝) これは単なる沢登りに思えませんが・・・・。

2010年12月09日 | 沢登り
世の中にはすごい人がいるらしいが、こんな方がいるとは驚きました。

沢屋さんの世界に片足だけつっこんでいる様な自分ですが、おかげさまですこしは
沢屋の生態は理解できるつもりです。

その生態とは?

山屋さんの様なロマンチストは少なく、ひどく現実的で実社会を引きずりながらエネルギーを蓄え、盲目的に自己実現の為の苦労はいとわない。

宴会は必要不可欠で、山と酒の天秤棒は常に吊り合っている。

何時も身なりは汚く(ドロまみれ)時間的にはルーズで、夜遅く山小屋にたどり着いてひんしゅくを買う。おまけに密かに宴会を始める。

山の中では常にエネルギーを放出しているが、実生活の中身は余り良く分からない。

これは冗談半分、あるいは自分の事ですが、沢屋さんの世界というのは一種独特の世界で、その中で自己完結している雰囲気はありです。


そんな沢登りの業界?ですが、全く当てはまらない様な方がいるようです。

「SOROIST」

http://members3.jcom.home.ne.jp/soloist/record/kairagisawa.html

数ある記録の中で、2010/9/9~11 2泊3日で飯豊連峰の梅花皮沢(滝沢)を単独で遡行し、おそらく飯豊連峰でも最後まで未踏を誇った滝沢の完登ではないかと思います。

梅花皮滝はかつてわらじの仲間パーティーが初登したとされており、その後、会津山岳会パーティなどが後に続いたといわれています。

しかし、梅花皮滝に続く滝沢の上部を完登したパーティーはないようで、鋭く切れ込んだゴルジュに阻まれ、大きな滝が行く手を阻んで侵入者を拒んでいたようです。

大きな理由は雪渓が遅くまで残っていることにあり、今年の酷暑の年はまさに雪渓が少なく、千載一遇のチャンスだったのかも知れません。

この方は大西良治さんと言う方ですが、かつてはアルパインクライミング・山スキーなども経由し、今ではボルダリングと沢登りに落ち着いた様です。

極限的な単独の沢登りと思いますが、今年の10月14~15日にはあの称名滝を登っているようで、記録の発表が楽しみです。また、記録と画像も秀逸です。

飯豊連峰の沢は一度かじっただけで余り言えませんが、ギャラリーとしては実に興味深い記録です。


コメント
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