Lamb - Zero
いま、毎日、論文執筆のために思考をするどくしてすごしている。
自分なりに。
休憩時間のリラックスに心がけているが、たぶん、総じて神経が高ぶっている状態だと思う。
こういう、気持ちが研ぎ澄まされてくる時期に、こういう曲に出会う。
息を呑む音楽体験。
You were everythingとくり返すボーカル。
I'd have done anything /Just to give you life life lifeと歌う力強いブリッジ。
歌詞は流産のことを歌っているようだ。
YouTubeのコメント欄でも歌詞の解釈について話題になってる。
子供を産むことはまだよくわからないのだが、私が歌詞を聴いて思い出したのは、去年の今頃のこと。
去年も、実は今取り組んでいるのと同じ論文を書こうとしていた。
だけど、うつ状態がひどくて、思考は整理されず、しぼりだして書き綴った言葉は、自分の研究分野外のことを語っていたりして、的を得なかった。
そのとき、自分がやってきた研究成果は、自分の力不足のせいで日の目を見ないかもしれない、と思った。
この研究・実験・実験結果・分析結果、この子たちのことが、しのびない。
そういう考えが浮かんで、泣いた。
うつだから、なんでも泣ける状態だったけど、研究のことに関しては、特にはげしく泣いた。
そして、結局、論文がポシャって、もう研究生活を続けられないかもしれなくなった。
その時、すごくつらくて、無気力な自分に何かしたい欲求が残っていると思わなかったのに、どうしても研究を続けたい、と叫びたくなった。
その時の、かなしさ。
英語のconcept(概念、アイディア)の動詞形conceiveは、「(概念を)思いつく」という意味のほかに、「(子を)孕(はら)む」という意味がある、と学部時代、アメリカ文学の時間に習った。
自分の思考・考え出したもの・創り出したもの・作品は、自分の子ども。
自分の血を分けたものであって、すでに別人格を持っている。
ジャック=デリダの言う、エクリチュール(書かれたもの)の生死というのは、こういう感覚と関係しているのだろうか。
喪失は回復のはじまり。
変化は時に死ぬほどつらい。
でも、その先は、絶対ある。
今ある自分で、いつも新しく始めることはできる。
いま、毎日、論文執筆のために思考をするどくしてすごしている。
自分なりに。
休憩時間のリラックスに心がけているが、たぶん、総じて神経が高ぶっている状態だと思う。
こういう、気持ちが研ぎ澄まされてくる時期に、こういう曲に出会う。
息を呑む音楽体験。
You were everythingとくり返すボーカル。
I'd have done anything /Just to give you life life lifeと歌う力強いブリッジ。
歌詞は流産のことを歌っているようだ。
YouTubeのコメント欄でも歌詞の解釈について話題になってる。
子供を産むことはまだよくわからないのだが、私が歌詞を聴いて思い出したのは、去年の今頃のこと。
去年も、実は今取り組んでいるのと同じ論文を書こうとしていた。
だけど、うつ状態がひどくて、思考は整理されず、しぼりだして書き綴った言葉は、自分の研究分野外のことを語っていたりして、的を得なかった。
そのとき、自分がやってきた研究成果は、自分の力不足のせいで日の目を見ないかもしれない、と思った。
この研究・実験・実験結果・分析結果、この子たちのことが、しのびない。
そういう考えが浮かんで、泣いた。
うつだから、なんでも泣ける状態だったけど、研究のことに関しては、特にはげしく泣いた。
そして、結局、論文がポシャって、もう研究生活を続けられないかもしれなくなった。
その時、すごくつらくて、無気力な自分に何かしたい欲求が残っていると思わなかったのに、どうしても研究を続けたい、と叫びたくなった。
その時の、かなしさ。
英語のconcept(概念、アイディア)の動詞形conceiveは、「(概念を)思いつく」という意味のほかに、「(子を)孕(はら)む」という意味がある、と学部時代、アメリカ文学の時間に習った。
自分の思考・考え出したもの・創り出したもの・作品は、自分の子ども。
自分の血を分けたものであって、すでに別人格を持っている。
ジャック=デリダの言う、エクリチュール(書かれたもの)の生死というのは、こういう感覚と関係しているのだろうか。
喪失は回復のはじまり。
変化は時に死ぬほどつらい。
でも、その先は、絶対ある。
今ある自分で、いつも新しく始めることはできる。