たこさんの秋吉台日記

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4月14日 西中国山地でネコノメソウを見てきました

2012年04月14日 | Weblog

山口県内に自生するネコノメソウ属を今年3月までに全て見たという友人の先導で、
山地の奥深くに沢を渡りながら登っていき、お目当てのものらしいのが現れると、
這いつくばるようにして近づき、小さな花の葯の色を確かめた1日でした。

【コガネネコノメソウ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

 山地の沢沿いの陰湿地に生える。 
 葉は扇形~円形で、縁には5~10個の円い鋸歯がある。

 上の画像を拡大しました - 花は直径2~4.5mm。

 萼裂片は花時に鮮黄色または黄緑色で直立。雄しべは8個で直立し、萼裂片より短い。


【ボタンネコノメソウ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

 日本海側の山地谷沿いの湿地に生える多年草。上部の苞は広卵形で鮮黄色。

 萼裂片は4個、暗赤褐色で直立。雄しべは8個、萼片より短く、葯は黄色。


【チシマネコノメソウ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

 山地谷沿いの陰湿地に生える軟弱な多年草。

 萼裂片は黄緑色で平開し、雄しべは8個、葯は鮮黄色~汚紅色。

 根生葉は数個束生し、花時まで残る。


【イワネコノメソウ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

 温帯林に被われた沢に沿う陰湿地に生える。根生葉は花時には枯れて残らない。

 葉は扇形または円腎形で、上縁には3~5対の内曲する鋸歯がある。

 萼裂片は花時には平開し、緑色、ときに部分的に暗赤紫色を帯びる。
 雄しべは8個で、花盤に押し入るようにつき、花時には直立。葯は橙赤色。


* * * * * おまけ * * * * *
【クマ穴 - ツキノワグマが入れる大きさ。今は不在、冬になると戻ってくるそうです】


* * * * * * *
秋吉台のネコノメソウ属は、ヤマネコノメソウだけがあちこちに、いっぱい!
きょうは、沢を渡る時は滑りそうで怖かったけれど、本当に楽しいお勉強の1日でした。
友人たちは、ほかにツクシネコノメソウとヒダボタンも確認したそうですが、
私は画像が撮れていませんでした。残念。

「いろいろ見せてあげたいけれど、体力が必要な所の花から早くして今年ね」
年々歳を重ねるし、私の腰痛が再発しかねないとの、友人の優しい心遣いに感謝。

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