たこさんの秋吉台日記

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5月26日 源明山(周防大島町)へ

2013年05月26日 | Weblog

町村合併で今は島全体が周防大島町です。
昔、大島が4町だったころには、子供たちや母と、何度か海辺に遊びに来ましたが、
山は今回が初めてです。

【クサスギカズラ〈草杉葛〉(ユリ科 クサスギカズラ属)雌雄異株】

上の画像を拡大しました -見た途端「キジカクシに近いけど違うよね」と。】

花は葉腋に2~3個つき、鐘状漏斗形で長さ3~4mm。

花柄は長さ2~5mm。中部付近に関節がある。 - この株は雌株ですね!

【シライトソウ〈白糸草〉(ユリ科 シライトソウ属)】

林の中で群生しているのを撮ったのに、全て失敗でした。残念。

上の画像を拡大しました - 「花被片は先が太い線形。雄しべ6個はごく短い」

【イワガサ〈岩傘〉(バラ科 シモツケ属)…友人に名前を教えてもらった木本】

花はほとんど終わりでした。2週間前くらいが"一番きれいな時"だった?

【コバノタツナミ〈小葉の立浪(シソ科 タツナミソウ属)】

上の画像を拡大しました - タツナミソウの変種で全体に小さい。

白色しか見ていなかったので撮ろうとしたら、「普通にあるよ」『じゃあ、やめた』。
「あとで後悔するかも」と、ほかの友人が。

倉木山のブログを見た友人に「なんであんな画像しか撮れないの?」と言われ、
まだ緊張感がほぐれないのか、このたびもごみ箱行きが多くて。
コバノタツナミ、撮っていて良かった。

【オオバウマノスズクサ〈大葉馬の鈴草〉(ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属)】

山地林内に生えるつる性木本…秋吉台にもあるウマノスズクサは草本。

同じ花を別の角度から撮りました。
花は皆、私の目より高い所なので見上げて撮り、正面から撮れません。。
「今度生まれ変わったら、もう20cm身長を高く育ててもらう」

小さな切り株に上がり、頑強な友人が突っ支い棒になってくれたので撮れました。感謝!

山口市徳地では複数箇所で見ていますから、秋吉台にあるかもしれません。

秋吉台より暑いのを覚悟していましたが、林を吹き抜ける海風がさわやかで、
幼少の頃を瀬戸内の島で過ごした私には、懐かしい匂いの山でした。

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5月6日 横倉山(高知県)へ

2013年05月06日 | Weblog

愛媛・高知県での花散策の最終日は、天狗高原を6時50分に出発。
私のたっての希望を聞き入れてもらい、こともあろうに私の運転で
四国の3桁の国道を対向車が来ないことを祈りながら、
横倉山に来ました。(8:20着)

【天狗高原の朝 - 下界は霧に覆われていました(5月6日 5時31分)】


【「これ、なあに?」 私が横倉山で最初に見つけた花】

ナベワリ(ビャクブ科 ナベワリ属)…西中国山地ではヒメナベワリがほとんどとのこと。



【テバコモミジガサ〈手箱紅葉傘〉(キク科 コウモリソウ属)…特徴ある葉、覚えました】

【是非見たかった木、ヨコグラノキと牧野博士が命名された原木です。】

牧野富太郎博士が発見地横倉山に因んでヨコグラノキと命名されました。
ヨコグラノキ〈横倉の木〉(クロウメモドキ科 ヨコグラノキ属)

樹齢160年。
木肌はアカマツの古木のようで、こんなに大きくなるとは思っていませんでした。
以前連れてきてもらったのは2002年、あの時の私は、樹木に関心がなかったので、
大きな岩のそばで体をひねらせて見た記憶しかなく、残念で、是非見たかったのです。

山口市徳地の滑川そばにありますから、秋吉台にあるかもしれません。
上の画像を拡大しました。

【サガワサイシン〈佐川細辛〉(ウマノスズクサ科 カンアオイ属)でしょうか?】

上の画像を拡大しました。

【杉林の林床で生えていた、高さ5cmほどの小さなリンドウ科。何?】

【オンツツジ〈雄躑躅〉…近くで見たのは蕾でした】

上の画像を拡大しました。

駐車場に戻って見上げたら…

これもオンツツジ?
上の画像を拡大しました。


横倉山を最後に、今回の花散策は終了。
いつものことながら、
連れてきてもらい、見たことがない花を見せてもらい、私は何も役に立たず…
優しい友人たちによりかかって、幸せな時間を過ごしました。

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5月5日 終日、四国カルストで過ごしました

2013年05月05日 | Weblog

愛媛・高知の花散策の泊は、2日とも天狗高原キャンプサイトのバンガロー。
今朝の起床は5時。豪華朝食(?)をサッサと済ませて、
天狗の森~黒滝山~大引割~カルスト学習館~四国カルスト西端(?)と、
1日中行動し続けました。

【トサノミツバツツジ〈土佐の三葉躑躅〉…コバノミツバツツジでないことの願いも込めて】

雄しべは10個。崖でこれ以上近寄れなくて。残念。

【アケボノツツジ〈曙躑躅〉葉に先立って紅色の花がやや下向きに咲く】

雄しべは10個。

【ヤマツツジ〈山躑躅〉(ツツジ科 ツツジ属)オンツツジの願いは叶いませんでした】

ヤマツツジの雄しべは5個。(オンツツジの雄しべは10個。

【アオハコベ(ハコベ科 ハコベ属)ヤマハコベの変種で、全草に星状毛を密生】

花に花弁がなく、萼が目立つ。
友人が是非見つけたいと言っていた花です。よかった!

この花を撮りながら、昔、ここで見たのに、「変な花」と、調べなかったことを思い出しました。

【ヤマトグサ〈大和草〉(ヤマトグサ科 ヤマトグサ属)…下手な画像ですみません】

【四国カルストのセラピーロード】

チップが敷いてあって足に優しいロードでした。

【ヤチマタイカリソウ〈八衢碇草〉(メギ科 イカリソウ属) - カルスト学習館で】

【ヨゴレネコノメ〈汚れ猫の目〉(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

イワボタンに似るが、萼裂片は直立し、雄しべは多くは4個。葯は暗紫色。

花糸・花盤なども暗紫色を帯びる。

【フタバアオイ〈双葉葵〉(ウマノスズクサ科 カンアオイ属)】

【シロバナエンレイソウ〈白花延齢草/別名ミヤマエンレイソウ〉
                                  (ユリ科 エンレイソウ属)】

開花して時間が経ったら淡く色づくのだそうです。

【ヒナスミレ〈雛菫〉(スミレ科 スミレ属)】

【シロバナタチツボスミレ〈白花立坪菫〉(スミレ科 スミレ属)】

【ナガバノスミレサイシン〈長葉の菫細辛〉(スミレ科 スミレ属)】

濃い色の花も。きれいでした。

【コミヤマスミレ〈小深山菫〉(スミレ科 スミレ属)陰湿な林内に生えるスミレ】

林内の日当たりのよい遊歩道わきで群生! 皆、思わず歓声を上げました。

これで今年見たかったスミレを全部見ることができました。友人に感謝。


2002年5月に来た四国カルストで、ツツジを近くで見られなかったこと。
2006年5月の四国カルストで、たくさんスミレを見ても名前が分からなかったこと。
今回、私には、その二つのリベンジのつもりがありました。
ツツジは残念でしたが、また来年来ればいいし、スミレをたくさん習えて大満足。

* * * * * * *

バンガロー泊の2日目の夕食は、天狗荘宿泊者用の会席料理。
四国ならではの山菜や、独特の呼び名の魚の刺身、塩焼き…おいしかったです。
それに、きじ鍋と焼きたてのカツオのたたきが、
天狗荘から「山口からの友だち」へのプレゼントでした。
「おいしい、おいしい」と、全部たいらげて、おなかいっぱい!
10年来、親しくしている職員さんですが、
秋に暇になったら、山口の森林セラピー基地に是非来たいとのこと。
また一つ、楽しみができました。 

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5月4日 皿ヶ峰(愛媛県)へ

2013年05月04日 | Weblog

ゴールデンウィーク2回目の花散策は、2泊3日で四国へ行ってきました。
初日のきょうは、早朝に自宅を出発し、2カ所で友人と合流。
しまなみ海道は順調に走りましたが、松山自動車道で渋滞に巻き込まれ、
予定より1時間遅れで昼過ぎに皿ヶ峰に着きました。

【シロバナネコノメソウ〈白花猫の目草〉(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

【コガネネコノメソウ〈黄金猫の目草〉(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

「名前、もう、いい加減で覚えた?」 『いいえ、まだ。すみません』

【タチネコノメソウ〈立猫の目草〉(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

【萼裂片は緑色で平開する…名前、合ってますよね?】

【ニッコウネコノメ〈日光猫の目〉(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)】

萼裂片は花時にはほぼ平開し、裂開直前の葯は暗紅紫色…合ってますか?

【ワチガイソウ〈輪違草〉(ナデシコ科 ワチガイソウ属)】

葯は紫色。花弁はワダソウよりとがる。

【ヤマウツボ〈山靫〉(ゴマノハグサ科 ヤマウツボ属)木の根に寄生する無葉緑植物】

【サイコクサバノオ〈西国鯖の尾〉(キンポウゲ科 シロガネソウ属)】

「鯖の尾」がついたのもありました。

【ハシリドコロ〈走野老〉(ナス科 ハシリドコロ属)沢沿いの礫地に多い有毒植物】

この花を撮ったのは私だけ。友人たちには珍しくないらしい。

【ミツバテンナインショウ〈三葉天南星〉(サトイモ科 テンナンショウ属)】

かわいくて面白い花と思ったけれど、ヘビが大嫌いな友人は顔をしかめていました。

【シコクカッコソウ(サクラソウ科 サクラソウ属)】

「四国には全体に毛が多く、花ののどもとが黄色い変種シコクカッコソウがある」

「なんで○○桜草ではなくカッコソウなの?」 『そういう名前なの』 「あ、はい」。

【トサコバイモ〈土佐小貝母〉(ユリ科 バイモ属)花被片には網目状の斑紋がある】

【ミツバコンロンソウ〈三葉崑崙草〉(アブラナ科 タネツケバナ属)】



【クロフネサイシン〈黒船細辛〉(ウマノスズクサ科 カンアオイ属)…冠山で見たよね】

【シコクスミレ〈四国菫〉(スミレ科 スミレ属)…本場で見るのは初めてでした 】

すっきりスカッと、かっこいいスミレです。


皿ヶ峰は、このたび初めて名前を知った山。
名前さえ知らなかった花をたくさん初めて見せてもらいましたが、
秋吉台にありそうなのは…無いか。
でも、気分転換と命の洗濯ができました。

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