たこさんの秋吉台日記

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2015年6月8日 先日、ホザキザクラの自生地へ

2015年06月08日 | Weblog

ここには何度も来ていますが、斜面が一面、
足の踏み場もないほど真っ白に咲いているのは初めて見ました。
もう出ないのではないかと懸念していた秋吉台で今年、数株咲いたし、
いつの気象条件がホザキザクラのお気に入りだったのでしょうか。

【①ここの地主さんが毎年、一番良い時に草刈りをされているのでしょう】

【①を拡大しました - 地主さんとお話ししたこともあるのですが】

【②ちょうど花盛りの時に書いたら、○○県の人たちに盗掘されたでしょうから】

【③花が終わりそうな今、書きました】

【③を拡大しました - ヤサカブシをブログを書いた翌日、全部抜かれてしまいましたが】

「今、考えると、あれは○○県の人たちの仕業だと思います」と、門田先生。
あそこの20名ほどは、凄まじいのです。
山口県では、ほとんどの人が花を見て愛でるだけの方ばかりで、
「ね、ね、見に行って!」と書きたいのに…。
あれ以来、先日の『チョウシュウアザミの車咲き』でさえ、
細心の注意を払って書くようになりました。

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2015年6月4日 チョウシュウアザミの「車咲き」 - 山口市

2015年06月04日 | Weblog

先日来県された門田裕一先生から、
「著名な植物学者のスオウアザミの標本の中に、山口市で採集されたものがある」
との情報をいただき、
昨日、この辺りの地理に詳しいTさんに連れてきてもらいました。
ここの環境は、2年前の6月に県内でスオウアザミを見つけた場所によく似ています。

スオウアザミ - 『日本のアザミインターネット図鑑』から抜粋
固有種.茎は高さ0.6-1.5 m,上部で分枝し,枝はやや鋭角的に伸長する.
根生葉は花期には生存しない.
下部と中部の茎葉は大型で,概形は楕円形,羽状に深裂~中裂する.
長さ17-19 cmの長い葉柄があり,葉柄の基部はわずかに茎を抱く.
花期は5月~6月.
頭花は長さ2-10 cmの柄の先に点頭して咲く.
苞葉は10枚程度あり,頭花の基部とその付近に付く,
長さ7 cmに達する長い苞葉がよく目立つ.
総苞は椀形~鐘形,クモ毛がある.
総苞片は6−7列,外片は長卵形で先端は尾状に伸長し,開出~ゆるやかに反曲.
中片は狭長卵形,上半部が鋭角的に斜上するかあるいは反曲する.
内片は狭長卵形,14-18 mm,圧着.腺体は線形,発達し,総苞は粘着する.

【①大きなアザミの集団を何ヵ所か見て、頭花が付いている株を見つけました】

以下、各々の部位にスオウアザミの記述を貼り付けてみました。
(画像がスオウアザミと合致しているとは限りません)

【② - ①を拡大しました - 花期は5月~6月

【③長い葉柄があり,葉柄の基部はわずかに茎を抱く

【④頭花は長さ2-10 cmの柄の先に点頭して咲く

【⑤苞葉は10枚程度あり,頭花の基部とその付近に付く

【⑥総苞片が6-8列(私のアザミ図鑑では6-7列になっているので訂正)

【⑦総苞は椀形~鐘形,クモ毛がある

【⑧長さ7 cmに達する長い苞葉がよく目立つ

【⑨外片は長卵形で先端は尾状に伸長し,開出~ゆるやかに反曲

【⑩中片は狭長卵形,上半部が鋭角的に斜上するかあるいは反曲する


以上の画像の原画を圧縮して門田先生に送付しました。
結果は、

チョウシュウアザミの「車咲き」

なお,「車咲き」はノハラアザミで顕著に出現します.
このため,ノハラアザミの「車咲き」をクルマアザミと呼びます.
牧野図鑑を御覧下さい.

これは12列ほどが認められるので,
チョウシュウアザミに範疇に入れて考えた方が良いと思います.

そして,お送りいただいた画像のように,
頭花の苞葉が「車咲き」になっています.

ということでした。
確かに総苞片の列数が多いです。
自身で、スオウアザミかが見つけられたと沸き立ったのですが、
残念でした。
アザミは本当に難しいです。
が、全くの苦手ではなくなってきました。
良い勉強になりました。

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