レモンエゴマ〈檸檬荏胡麻〉(シソ科 シソ属) 花期は8~10月。
エゴマに似ていて全体にレモンの香りがすることによる。
山地の林縁などに生える高さ20~70㎝の1年草。茎や萼に毛が密生。
葉は長さ7~12㎝の葉柄があり卵形~広卵形。
枝先に10~18㎝の花序を出し、淡紅色~白色の唇形花をつける。
花は長さ4~5㎜。
この林道わきでは多くの枝を出して花をたくさんつけるレモンエゴマ。
同じシソ属のシソやアオジソは、あちこちの荒れ地や林道で見られるのに、
レモンエゴマは、ほかでまだ見たことがありません。発芽率が低いのでしょうか。
06年9月29日 撮影
【一枝を】
06年9月29日 撮影
【花序を拡大しました】
06年9月29日 撮影
「花冠は長さ4~5mm。萼は毛が多い」
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ヤブマメ〈薮豆〉(マメ科 ヤブマメ属) 花期は8~10月。
林の縁などに多いつる性の1年草。葉は3小葉からなり、両面とも伏毛がある。
小葉は広卵形。葉腋に長さ1.5~2㎝の蝶形花をつける。
旗弁は紫色で、翼弁と竜骨弁は白っぽい。また細い地下茎に閉鎖花も結実する。
【ヤブマメの地下結実】
秋の末、茎の根元から白いひも状の地下茎が何本も横に伸び出し、
その先に砂粒ほどの小さな閉鎖花をつけ、地中で結実する。
果実は直径数mmの球形で、中に1種子がある。
秋吉台を歩き始めた年の秋、“秋吉台の大先輩”と草原を歩いていて、
枯れた豆の鞘を見つけました。「これは?」「種をまいてみたら分かるよ」。
翌年、庭にヤブマメのつるが茂っているのを見つけて、思い出しました。
「ヤブマメだったのね。花がきれいだから置いておこう」これが失敗でした。
その翌年、辺りが藪になるほど茂るので抜き始めました。
「おかしい。花を咲かしていないのに、つるが増える」
そこでやっと知ったのが、ヤブマメのピーナツ。
必死で「駆除」に取りかかり、我が家から消えたはずなのに、
まだ今も、どんどん範囲を広げたヤブマメと戦っています。
「ヤブマメは、絶対に絶滅危惧種にはならない」と、断言します。
06年9月29日 撮影
06年9月29日 撮影
(100mmマクロレンズ) 06年9月17日 撮影
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きょうは、デジカメになって初めて50mmマクロレンズで撮りました。
【100mmマクロレンズが故障】
今日、シャッターを押すと「エラー99」が表示。
1回ごとに電源を切ると押せても、カードの残数が減らないのに気づきました。
レンズをD60に付け替え撮ってみたら「エラー1」の表示。
故障はカメラではなく、レンズだったのです。「明日の恐羅漢山でなくてよかった」。
不幸中の幸いで、ひたすら50mmマクロレンズで撮る練習をした1日でした。
ツルナシコアゼガヤツリ〈蔓無し小畔蚊帳吊〉(カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
花期は8~11月。
叢生する高さ10~25cmの1年草。
葉は少数、稈より著しく短く、多くの無葉身の鞘に退化する。
花序は稈より長く、ほとんど複生、長さ5~10cm。
苞葉は1~2枚で、葉状、花序とほぼ同長。
花序枝は5~10個。小穂は5~8個掌状につく。
小穂は長楕円形、長さ3~8mm。15~40個の花がつく。
鱗片はやや疎につき、長楕円形、長さ約1mm。
紅褐色を帯び、中肋は短く突出して外反する。
痩果は長さ0.5mm、花柱は痩果とほぼ同長。柱頭は3個。
(岡山県カヤツリグサ科植物図譜(Ⅱ))
台上の広場を通り抜けながら、小穂が平らなヤツリグサを見つけました。
私が今まで確認しているカヤツリグサで一番近いのは、アゼガヤツリ。
たまたま一緒だった“秋吉台のやまんば”さんと、「でも、ちょっと違うよね」。
帰宅して調べても、手持ちの図鑑にはありません。
“秋吉台のやまんば”さんから電話で、
「顕微鏡で見たら柱頭が3個。ツルナシコアゼガヤツリが一番近いと思います」。
今日、顕微鏡で「柱頭3個」を見せていただいた後、ここへ撮影に来ました。
【葉は少数、稈より著しく短く、多くの無葉身の鞘に退化する】
06年9月28日 撮影
この草丈は15cmほどでした。
「ツルナシ」は、地下茎がないという意味です。
【上の画像を拡大しました― 苞葉は1~2枚で、葉状、花序とほぼ同長】
06年9月28日 撮影
【苞葉は1~2枚で、葉状、花序とほぼ同長】
06年9月28日 撮影
【花序枝は5~10個。小穂は5~8個掌状につく】
画像④ 06年9月28日 撮影
【画像④を拡大しました】
画像⑤ 06年9月28日 撮影
「小穂は長楕円形、長さ3~8mm。15~40個の花がつく。
鱗片はやや疎につき、長楕円形、長さ約1mm」
2個の柱頭(長さ0.5mmほど)は確認できます。
顕微鏡で見た時、定規をを置いてみたら、鱗片の長さは1.5mmほどでした。
【画像④を拡大しました】
画像⑥06年9月28日 撮影
画像④は、⑤の部分にピントを合わせて撮りましたので
⑥は、ピントがずれていますが、
右上に、「柱頭3個」が、かすかながら見えています。
* * * * *
まさか、この私が、一般の図鑑にはないカヤツリグサ科を見つけるなんて!
肉眼では見えない柱頭を求め、見当をつけては押したシャッターは39回。
それにつけても・・・実体顕微鏡が欲しいです。
秋の花の“ととろロード”を歩いて、山の奥深くで見た花を。
【モミジガサ〈紅葉傘〉(キク科 コウモリソウ属)】
06年9月24日 撮影
【アケボノシュスラン〈曙繻子蘭〉(ラン科 シュスラン属)】
06年9月24日 撮影
花の色を朝の空に例えた。
山地の林内に生える、茎の斜上部の高さ5~10cmの多年草。
【アケボノシュスラン】
06年9月24日 撮影
【ジャコウソウ〈麝香草〉(シソ科 ジャコウソウ属)】
06年9月24日 撮影
山地の湿り気のあるところに生える高さ60~100cmの多年草。
【ジャコウソウ】
06年9月24日 撮影
【ジャコウソウ】
06年9月24日 撮影
花冠は長さ4~4.5cm。
【アオベンケイ〈青弁慶〉(ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属)】
06年9月24日 撮影
明るい林道とは全く違う環境、古木に着生したアオベンケイです。
5月に葉を見せてもらっていました。
【アオベンケイ】
06年9月24日 撮影
ここのは、葉が青々としていました。
【上の画像を拡大しました】
06年9月24日 撮影
【深い山は、こんなところでした ― ととろさん撮影】
ヒキオコシ〈引起こし〉(シソ科 ヤマハッカ属) 花期は8~10月。
やや乾いた丘陵地にまばらに生える高さ1mほどの多年草。
プレクトランチンという苦い成分を含み、苦味健胃薬として用いられ、名前も、
瀕死の重病人に弘法大師がこれを飲ませたら起きあがったという伝説に基づく。
茎は四角形で、下向きの毛が多い。葉は対生し、広卵形、ふちには鋸歯があって
先はとがり、基部は急に細くなって葉柄の翼に続く。
枝先や葉腋に淡青紫色の唇形花を円錐状に多数つける。
ヒキオコシは、草原やドリーネのふち、林縁などで見られます。
昨日、友人たちに誘われて行った西中国山地で、アキチョウジ・タカクマ
ヒキオコシを観察しながら、ヒキオコシが分かっていないことに気づき、
きょうは、ヒキオコシを把握することにしました。
【① 林縁で、全体像を】
06年9月25日 撮影
撮ったものの、全体が細く、株は大きく、枝分かれが多くて、ゴチャゴチャです。
【② 上の画像を拡大しました― 右に伸びた枝です】
06年9月25日 撮影
【③ 近づいて花序を】
06年9月25日 撮影
【④ 上の画像を拡大しました】
06年9月25日 撮影
「萼は長さ約2mm、密に細毛があって灰白色を帯び、ほぼ等しく5裂する。
花冠は淡青紫色で、上唇には紫点がある。
雄しべは4本で、うち2本は少し長く、ともに花外に突き出る」
【⑤ 花を横から―(①~④とは別の株です)】
06年9月25日 撮影
「『長雄蕊・短花柱』『長花柱・短雄蕊』の2型がある」
画像④は「長雄蕊・短花柱」、画像⑤は「長花柱・短雄蕊」ですね。
誘われて、友人がよく歩く奥深い山“ととろロード”に、9名で登りました。
前回ここを歩いたのは、新緑の5月28日で小雨でしたが、
今回は、これ以上望めないほどの秋晴れ。
深い山にどっぷりと浸かり、普段見られない花をたくさん教えていただきましたが、
私が初めて見た花だけを2回に分けて書くことにして、まず林縁で見た花を。
【オオヒナノウスツボ〈大雛の臼壺〉(ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属】
06年9月24日 撮影
日当たりのよい草地や林縁などに生える高さ約1mの多年草。
06年9月24日 撮影
【ムカゴイラクサ〈珠芽刺草〉(イラクサ科 ムカゴイラクサ属)】
06年9月24日 撮影
山地の陰湿地に生える高さ30~70cmの多年草。
【上の画像を拡大しました】
06年9月24日 撮影
葉腋に珠芽ができるのが特徴
06年9月24日 撮影
【オオマルバノテンニンソウ〈大丸葉の天人草/別名ツクシミカエリソウ〉
(シソ科 テンニンソウ属)】
06年9月24日 撮影
【アオベンケイ〈青弁慶〉(ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属)】
06年9月24日 撮影
山地の樹上、岩上に生える多年草。花茎は高さ20~50cmで斜上する。
06年9月24日 撮影
花茎や葉が紅色を帯びる個体はまれで、
普通地上部は草緑色で、赤みが全くない。
【サンヨウブシ〈山陽附子〉(キンポウゲ科 トリカブト属)】
06年9月24日 撮影
山陽地方(岡山県)で発見されたが、実際にはむしろ山陰地方に多い。
有毒種が普通のトリカブト類の中で、数少ない無毒の種のひとつ。
茎は高さ2mにも達する大型の植物で、葉も大型で直径30cm近くにもなる。
これも、見上げて撮るほど高く伸びて、花が垂れていました。
06年9月24日 撮影
【タカクマヒキオコシ〈高隈引起こし〉(シソ科 ヤマハッカ属)】
06年9月24日 撮影
山地の木陰に生え、高さ40~80cmになる多年草。
葉は細く、長さ5~13cm、まばらに毛があり、広被針形~長卵形。
06年9月24日 撮影
花は青紫色で長さ8~11mm。
06年9月24日 撮影
萼は唇形で、上唇は3裂、下唇は2浅裂して上唇よりやや長い。
秋吉台で普通に見られるヒキオコシとは違い、上唇に紫点がありません。
雄しべ・花柱が花冠から突き出ないので、ヤマハッカに似ていますね。
ギンリョウソウモドキ〈銀竜草擬/別名アキノギンリョウソウ〉
(イチヤクソウ科 シャクジョウソウ属) 花期は9~10月。
ギンリョウソウに似ていて、夏から秋にかけて咲くことによる。
山地のやや湿り気のあるところに生える高さ10~30㎝の腐生植物。
全体に白色で、鱗片葉は卵状長楕円形。花は茎の先に1個だけつく。
ギンリョウソウに似るが、液果にならず果となる。
夏に雨が多かったからでしょうか、今年のギンリョウソウモドキはにぎやかです。
【9月に入ると、毎年気をもむギンリョウソウモドキ】
06年9月23日 撮影
開花確認した9月7日は、襲ってくる蚊と戦ったものでしたが、
きょうは、秋の西日に輝いているのを落ち着いて撮ることができました。
06年9月23日 撮影
遊歩道のそばのあちこちに顔を出して、もう少しで踏みつけるところでした。
* * * * *
最近は、毎日が充実していて、何となく肩の力を抜きたくなって
ギンリョウソウモドキを書いてから、昨年の日記を開いてみたら、
昨年も、一休みしようとギンリョウソウモドキを書いていました。
アケボノソウ〈曙草〉(リンドウ科 センブリ属) 花期は9~10月。
山地の水辺に生える高さ60~90㎝の2年草。花冠の裂片に黒紫色の斑点があ
るのを夜明けの星に見立てた名。根生葉は大型の長楕円形で花時にはなくなる。
茎葉は卵形または披針形で、先はとがり、基部はくさび形。鋸歯はなく、
3主脈が目立つ。茎頂で枝を分け、白色の花を開く。花冠は直径約2㎝。
林道のアケボノソウと交互に様子を見てきて、湿地のが一足早く開花しました。
でも、たくさん見られた近くの別の湿地のは、最近2度行われた草刈りで
開花直前に全てなくなってしまい、今年の長登のアケボノソウは寂しいです。
06年9月21日 撮影
今日開花していたのはこの株だけでした。
【茎頂の花序を】
06年9月21日 撮影
【花の一つを・・・去年の画像ですが】
05年9月27日 撮影
「花冠はほとんど基部まで5裂、裂片には多くの黒点のほかに
2個の淡緑色の斑紋があって、ここから蜜を分泌する」
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ツルニンジン〈蔓人参/別名ジイソブ〉(キキョウ科 ツルニンジン属)
花期は9月~10月。
根が朝鮮人参に似て太く、茎がつるになるのでこの名がある。
よく似たバアソブに対してジイソブとも呼ばれる。
山麓や平地の林内に生えるつる性の多年草。
葉は互生するが、側枝の先では普通3~4個集まってつき、
長卵形で、裏面は粉白を帯びる。
花は側枝の先につき、白緑色で内側に紫褐色の斑点がある。
花冠は長さ2.5~3.5㎝の広鐘形。
見つけていたツルニンジンが開花しました。
06年9月21日 撮影
ここのツルニンジンは、ほかの木を頼りにして高く登って大きなつるでしたが、
今回の台風にやられて枯れ、地面にはった短いつるだけが助かっていました。
【上の画像を拡大しました】
06年9月21日 撮影
冬の間に見つけていた別の遊歩道沿いのツルニンジンを期待していたのに、
周りの木が茂り陰になって、やっと生きている状態で花は咲けそうにありません。
自然任せで生きている野の花たちには、厳しい試練が次々に襲ってくるのですね。
今年4月に山口市徳地の大原湖周辺が、全国6カ所、中国地方では唯一の
「森林セラピー基地(癒しの森)」に認定されました。
来年4月に森林セラピー事業がオープンし、「森の案内人」が、来訪者に
森の道案内や郷土史などをすることになり、現在準備が進められています。
きょうは、森林セラピー基地を市の担当職員3名の方に案内していただき、
郷土史を学びながら、植物を見て回りました。
【大原湖の白鳥 ― 昼休みに】
06年9月20日 撮影
【ツブラジイの堅果】
06年9月20日 撮影
ドングリがこんなにつながってついているのを見たのは初めてで、
帰宅して調べたら、ツブラジイと分かりました。
06年9月20日 撮影
【シラネセンキュウでしょうか― 3回羽状複葉です】
06年9月20日 撮影
秋吉台で見ていないセリ科です。葉の質が薄く、鋸歯が深い。
16日に友人と来た時は、雨で石が滑って近寄れなかったのですが、きょうは
ゆっくり撮る間がなかったので、特徴をつかむために葉と花序だけ撮りました。
【花序の枝の数からも】
06年9月20日 撮影
シラネセンキュウと思います。
【ナメラダイモンジソウ〈滑大文字草〉(ユキノシタ科 ユキノシタ属)】
06年9月20日 撮影
「葉は腎円形、基部は心形、掌状に5~7中裂し、裂片は普通倒卵形。
7~10月に開花する。本州(中部地方以西)・九州に分布する」
【つぼみが上がった株もありました】
06年9月20日 撮影
ここを一般に知られると盗掘されると思いますので・・・。
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「森の案内人」になりませんか!
説明会開催のお知らせ
1 開催日時:10月14日(土) 午前10時から
2 開催場所:徳地山村開発センター
3 対象者:森林セラピーに関心があり、
森林セラピーを多くの人に紹介する意欲のある人
4 申し込み方法:
説明会に参加希望の方は、はがき、電話、ファックス、Eメールのいずれかで、
山口市林務水産課森林セラピー推進担当へお申し込みください。(参加無料)
(お問い合わせ先)
山口市役所 林務水産課 森林セラピー担当
〒747-0292 山口市徳地堀 1744
電話 (0835)52-1122
FAX (0835)52ー1124
e-mail rinmu@city.yamaguchi.lg.jp
オトコオミナエシ〈男女郎花〉(オミナエシ科 オミナエシ属) 花期は8~10月。
日当たりのよい山地に生える多年草。オトコエシとオミナエシの雑種。
茎は高さ60~100cm。葉は対生し、頭大羽状に深裂するかまたは鈍鋸歯縁。
花は集散花序に多数つき、淡黄色や白色で、花序全体は黄緑色に見える。
ここの林道沿いには、オトコオミナエシが200株以上目につきます。
雑種というのに、この近くにはオミナエシは見えず、オトコエシも登り口にち
らほらと見えるだけなのに、なぜ両者の雑種ばかりが群生するのでしょうか。
【まるでオトコオミナエシ街道です】
06年9月17日 撮影
06年9月19日 撮影
【花序を― 上から撮りました】
06年9月19日 撮影
【上の画像を拡大しました】
06年9月19日 撮影
「花冠は5裂し、直径3~4mm」
この株は淡黄色と白色ですが、全体がクリーム色の花の花序もあります。
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17日には、オトコエシ・オミナエシ・シラヤマギク・サワヒヨドリなど、にぎやか
だった草原なのに、17日夜の台風13号で、花もつぼみの引きちぎられたり
痛めつけられたりで、びっくりするほど寂しくなってしまいました。
林道に移動したら、風の向きからか、オトコオミナエシは元気そのものです。
オトコエシ・オミナエシより強いオトコオミナエシ・・・。
山口市徳地地区では、地域づくりに森林セラピーに取り組み、「癒しの森」構想を
進めています。その一部、大原湖畔と滑山国有林の道沿いの植物を観察しました。
滑山国有林には、飯ヶ岳での樹木観察会や友人との散策など、これまでにも何
度か訪れていますが、今回は、秋吉台にない植物を見つけることが目的でした。
【フジカンゾウ(マメ科 ヌスビトハギ属)】
06年9月16日 撮影
見たことがなかった植物はフジカンゾウだけでしたが、
友人が画像掲示板で見せてくれていたので、見たとたん、分かりました。
【花は、ヌスビトハギよりずっと大きく】
06年9月16日 撮影
【葉は、小葉が2~3対の奇数羽状複葉】
06年9月16日 撮影
【ツリフネソウ(ツリフネソウ科 ツリフネソウ属)】
06年9月16日 撮影
ここではごく普通に見られ、あちこちで群落をつくって、
今が“一番きれいな時”でした。
06年9月16日 撮影
【上の画像を拡大しました】
06年9月16日 撮影
【マツカゼソウ(ミカン科 マツカゼソウ属)】
06年9月16日 撮影
秋芳町にはあるのに、秋吉台で見つけていない植物の一つです。
【マツカゼソウの花序を・・・】
06年9月16日 撮影
小雨が降って、三脚なしではこんな画像でした。
【ツチアケビ(ラン科 ツチアケビ属)の果実】
06年9月16日 撮影
今日案内してくれた友人は、徳地をフィールドにしているので、
見つけている3カ所のツチアケビを見せてくれましたが、
最後のここが一番明るかったので、カメラの感度を上げて撮ってみました。
秋吉台で見ていない草本で今日目に入ったのは、フジカンゾウ・ツリフネソウ・マ
ツカゼソウ・ツチアケビ・ウワバミソウの5種ですが、皆知っているものでした。
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友人に「滑を一緒に歩いて」とお願いしていたのは明日ですが、台風13号の影
響を受けそうなので、「秋雨前線のがまだよさそう」と、昨夜急きょ早めたのです。
雨は降り止まないだろうと、三脚を持たなかったのは失敗でした。
この二人が歩けば撮影できない天候はなく、今日も時々やんだ小雨でした。