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すべては凱旋門賞を勝つために

2006-10-01 00:30:30 | 海外競馬(欧州)
1 2 ディープインパクト サンデーサイレンス ウインドインハーヘア 武 豊

池江泰郎

2 1 Hurricane Run Montjeu Hold On K.Fallon A.Fabre
3 6 Shirocco Monsun So Sedulous C.Soumillon A.Fabre
4 5 Pride Peintre Celebre Specificity C.Lemaire A.de Royar-Dupre
5 4 Rail Link Dansili Docklands S.Pasquier A.Fabre
6 8 Sixties Icon Galileo Love Divine L.Dettori J.Noseda
7 7 Irish Wells Poliglote Sign of the Vine D.Boeuf F.Rohaut
8 3 Best Name King's Best Flawly O.Peslier R.Collet

 まあ、Fabre勢vsディープインパクトという構図でいいんジャマイカ?

 前回書いたように、ディープインパクトにとっては三冠は最早通過点と認識され、某世界の合田などは優駿において三冠よりもBCターフに挑戦するべきと言い出す始末だった。それから早一年。ほぼ、今夏~秋にかけての欧州遠征が決まっていたのだから武は馬群を破ってくる騎乗をしてみたり、先行策を試してみるというオプション的な戦法を身につけるレースが何回かあった。にもかかわらず、武は新馬戦から続けてきた〝道中は後方待機で3~4角で一気にマクって直線は独走〟という〝ディープの競馬〟を一貫して続けてきた。これは、武が「凱旋門賞の舞台でもこの競馬を行う」という決意表明であると思うし、であるなら凱旋門賞の舞台でも演じなければならない。それが凱旋門賞という特別な舞台であってもディープインパクトにとって朝飯前の芸当なのか、それともHurricane RunやShiroccoの前では厳しいのかは分からない。ただ、4角でいつものような競馬が出来ていれば間違いなく勝てるであろうし、Shiroccoを射程圏に捉えきれなければ敗退の可能性は十分考えられる。ディープインパクトの凱旋門賞における着順は直線を待たずに決まる。ディープが先頭に立ったらハーツクライのように差し返されることは考えにくい。ただ、「マクりきれるか」、それだけのように感じる。

 
 ペースメーカーが出ないことはあまり気にならないか(Irish Wellsがペースメーカーの役割を果たすのかな)。直線でよーいドンの競馬になった場合でもHurricane Run、Shiroccoとは瞬発力の点で分があると思っているだけに何とかなる・・・か。怖いのはむしろ後ろから来るPride。騎手はこのメンバーの中ではディープの怖さをペリエと並んで体感しているはずのルメール。ディープより後ろの競馬では差すことが厳しいことは承知しているだけに最低でもディープと並んで競馬をし、ディープが外に行った瞬間に上手く内を突ければ見せ場以上のものがあるか。前回も述べたように、今年のサンクルー後のローテはこのレースに対する意気込みを感じるには十分すぎるものがある。それは、Shirocco、Rail Linkにも同じことが言えるか。Hurricane Runはキングジョージ後にどこまで疲労を回復できたかが鍵。前走、良かったといっても使った途端にガタッとくる馬を何度も見てきた。

 
 〝すべては凱旋門賞を勝つために〟、今年はそれだけを考えてローテを選択してきた馬による少数精鋭のレース。99年エルコンドルパサーの2着敗退以後、日本競馬関係者にとって凱旋門賞は畏敬の対象だけではなく、実際手の届くところまできたと思う。あれから7年。そろそろ、勝っておくのも悪くはないのではないか。それによって、夢の世界のレースから現実狙うべきレース認識させてくれたエルコンの遠征の意味が再評価されるのだから。24時間後、日本競馬において新たな時代が始まることを祈る。