日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

プロテスタントとカトリック

2017-05-03 02:05:09 | 大分中央ウィークリー

五、「教会とわたしたち」(409)近代から現代へ(宗教改革とその後)

はじめに近代への萌芽としてアウグスチヌス著「神の国」(1968.教団出版)(その49)

  31.どのような邪悪な過程を経て、支配欲がローマ人民の間に生長したか。32.舞台劇の導入。

……あの恥ずべき見世物、放逸な虚栄心の現われである舞台は、初めは人々の邪悪さによってではなく、あ

なたがたの神の命令によって創始された。(前回はここまで)このような神々を礼拝するよりは、あのスキピオ

を神として祭る方がはるかに堪え易いであろう。いずれにしても、神々はその祭司ほどに有徳ではなかった。

かくも長い間にわたって誤謬に酔いしれていた精神が、もしも何かを真剣に考えることができるとすれば、わた

しの言うことを聞くが良い。神々がその栄誉をたたえるために舞台劇の上演を命じたのは、流行病を抑制する

ためであった。しかし祭司たちは精神の病の危険に鑑みて、その公演を禁止した。もしもあなたが肉体よりも

精神を大切に考えるだけの知恵を持ち合わせているならば、この二つのどちらを礼拝するか決定せよ。 

肉体的な患いが下火となったのは、これまでサーカス競技に慣れ親しんでいた戦い好きの人民が、今や柔弱

な舞台劇のヒステリの波に巻き込まれたからではない。狡猾な悪霊どもは肉体の疾病の終焉の間近いことを

予見し、はるかにもっと憂うべき病をはやらせている。それは肉体だけではなく人間のあらゆる行動の領域を

侵食するもので、悪霊どもは大いに喜んでいる。この病に取りつかれた全ての犠牲者のこころは盲目となり

、(つづく)(「神の国」出村彰訳)


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