日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2016-04-15 01:45:24 | 大分中央ウィークリー

創世記22章21節である。「長男はウツ、その弟はブズ、次はアラムの父ケムエル、」という。この三人の名は、その後の五人との間にいくらかの区別があるように見える。その三番目が、「アラムの父ケムエル」と説明されている。10章22節に「セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクシャド、ルド、アラムであった。」となっていて、アラムの父はセムということになって、この節と一致しない。 

一般にアラム族はメソポタミヤと北部シリヤ地方に住み着いたセム族の主要な部族であるとするのが定説であるから、「父ケムエル」は何かの間違いか、「先祖ケムエル」と読みかえる人もいる。いずれにしても、アブラハムの兄弟ナホルとミルカとの間に生まれた三男「アラム」は、預言者ホセアの時代(前732)には「アラムの野」としての地域名に残っている。彼と彼の一族の働きが大きかったといえるであろう。 

22~24節である。「それからケセド、ハゾ、ピルダッシュ、イドラフ、ベトエルです。」ベトエルはリベカの父となった。ミルカは、アブラハムの兄弟ナホルとの間にこれら八人の子供を産んだ。ナホルの側女で、シウマという女性もまた、テバ、ガハム、タハシュ、マアカを産んだ。」という。ナホルとミルカとの間に生まれたのは八人の子供たちであった。さらにナホルのそばめレウマに四人の子供が産まれている。 

アブラハムの兄弟ナホルに八人と四人の合計十二人の子供が与えられたことが報告されている。「十二」はイシュマエルの子孫(25・16)、ヤコブの子孫(35・22)にも見られるように聖なる「数」であると共に諸部族の一集団の単位であった。またナホルの孫として「リベカ」(23節)の名だけが挙げられ、24章の予備知識を提供している。


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