とんからりんと・・・

ウチの辺りには「隣組」という組織がある。
歴史の教科書に出てくるアレのような名称だが
その実態は町内会とか自治会みたいなものである。
先日、その総会に行ってきましたよ、ダンナが。

そのダンナ（以下『あけち♂』と表記）から聞いた話と
あけちの想像を元に、総会の様子を書いてみる。

　　　　

年に1度、年度末のこの時期に行われる総会。
班長などの次期役員が決まる大事な集まりなので、
普段、地域の活動に出ていないあけち家も、
これだけは参加するようにしている。（主にあけち♂が。）

特に今回は、ウチに次期班長が回ってきそうな予感があった。
忙しくて地域の活動にまで手が回らないとか、
正直やりたくないとか、いろいろ理由はあるが、
何より今年は引越しを予定している。
途中で隣組を抜ける人が役員を引き受けては、
かえって迷惑ではないか。
役員になりそうになったら、なんとしても断らねば
そんなわけで、その日の予定を途中で切り上げ、
若干遅刻気味で集会所へ向かったのであった。

うちの辺りは高齢化が激しいらしい。
近所でちっちゃい子を連れたお母さんも見かけるが、
こういう集まりに出てくるのは高齢の人ばかりである。

「では、来年度の班長はあけち♂さんにお願いしようと・・・」
やっぱりきたか。
そこですかさず、
「意義ありっ！！」と挙手をしたのかどうか・・・
「実は今年引っ越す予定なんです」
という話をすると
「そりゃ、ダ～メだぁ～」
と、あっさり班長を断れたらしい。

ほっとしたのもつかの間。
会場内は大いに荒れた。
「○○さんは90歳超えてっから、△△さんはどうだっぺ？」
「私、病気で通院してっからダメだ～」
「何言ってんのぉ。アタシなんか手術2回目だよ～」
班長を逃れるため、不健康自慢大会勃発。
そしてその不健康の度合いが半端ない
しかし何ですかね。このパワーは・・・。

圧倒されている間にも、話は進む。
「□□さん、若いんだからもう1回やんなぁ～」
『若い』と言われたその男性も、還暦を超えている。
（それでも、あけち♂の次くらいに若いんですよね）

終わらないかにみえた話し合いも、やがて終止符が打たれた。
「それなら、わたしやっから。」
そう言った世話好きなＴさん。
実は彼女も、病気で闘病中だったりして。
幸い通院だけで済んでるみたいではあるけれど・・・
スイマセン。なんかスイマセン

こうして班長をめぐる熱い闘いは終わった。
あけち♂、お疲れ様でした。