＜あんね、先週の金曜からヒゲクマが五十嵐皮膚科に通い始めたの。診断結果は「脂漏性湿疹（しろうせいしっしん）」、年寄りがなりやすい皮膚病なんでっすって。とりあえず、近づいても大丈夫、伝染性の皮膚病ではないから…＞
＜お尻コチョコチョさせながらでゴメン、「脂漏部位（しろうぶい）」って分かる、「皮脂腺（ひしせん）」、皮膚や毛髪を保護するために皮脂を分泌するところで、毛穴にあるの。その皮脂腺が発達しているところが「脂漏部位」、人間だと頭とか、脇の下なんかよね、猫は全身だけど＞
＜そういうところにできる湿疹を「脂漏性湿疹」というの。ヒゲクマはね、頭の皮膚と耳の穴の入り口にできちゃってるの＞
＜今度は玄関の見張り、朝は忙しいのゴメン。脂漏性湿疹ができると痒いんだって。それから「粃糠様落屑（ひこうようらくせつ）」、わかるかなこの言葉、フケのことよ、フケが出やすくなるんだって。そのうえね、悪いことには高齢者の脂漏性湿疹は慢性疾患で治るってことがないらしいんだ…＞
＜医学用語って難しいよね、ちょっと朝飯食べてくる…＞
＜朝飯食べると眠くなるんだわさ。そいでね、ローションタイプのステロイド外用剤で湿疹を押さえ込んで、頭皮ケアをやることになったの。朝晩毎日欠かさずやるみたい、まあ仕方ないよね。ジャ報告おわり、おやすみなさい…＞
雨上がりの朝の、桃ノ木川まで来ました。青い赤城山がありました。きれいでした。
川岸に葛の花が咲いていました。葛の花は秋の七草の一つ、少し不気味だけど眼を引きます。
土手は一面オヒシバで覆われていました。たくさんの穂が風に揺れていました。
オヒシバの群落の端っこに、アメリカセンダングサが小さな黄色の花をつけていました。花の上には小さな甲虫が乗っていて、花の蜜をなめていました。
川の中州はあさがえりのカルガモたちの休息の場、光の中で眠っていました。まだ暑いけど、桃ノ木川は秋模様でした。
＜どこ行ってきたんだい？＞、帰り道日吉町で出会った猫に聞かれました。「桃ノ木川まで、赤城山見に行ってきたんだ」
すぐ脇の塀の下から見ていた猫が、＜シロウセイシッシンおだいじにね…＞だってさ。どうして知っているのかな…
家の戻ると塀の隙間から枝を伸ばした萩の花が迎えてくれます。この花見るとなぜかほっとします。
午前中は石原歯科医院で歯の治療をしてもらいました。
石原歯科医院の前では、裏の家で暮らしている通称「お兄ちゃん」が出迎えてくれました。「お兄ちゃん」は、全く人見知りをしない猫、ダレにでも身体を触らせて一緒に遊んでくれます。
頭をなでてあげると、眼を細くして喉を鳴らします。大きな身体で、猫相手には戦闘的なのに、人間にはなんとも優しい雄ネコなんです。
お昼は今日も冷たいうどん、汁はゆでたモロヘイヤをたたいて粘りを出したのをたっぷり入れた汁です。てんぷらは、セロリの葉、ピーマン、タマネギ、カボチャです。大根おろしを添えました。
夕飯は、訳ありでお刺身を作りました。岩神町の養田鮮魚店で、マグロの赤身、ホッキ貝、コチ、秋刀魚を分けてもらってきました。豪華でしょう。
今日のマグロはちょっと変わったつくりにしたので作り方を紹介します。
マグロの赤身（約350ｇ）は味噌の漬けにしました。柵を縦半分に切って軽く塩をして15分ほど置きます。味噌床は麦味噌大サジ１、味醂大サジ１、冷凍保存の山椒の葉のみじん切り少々をあわせました。
塩を洗い流してキッチンペーパーでしっかり水分をふき取ったマグロに味噌床を塗ってラップで包みます。冷蔵庫で2時間ほど寝かせます。
味噌床が少し残る感じにこそげ落とし、食べやすい大きさに切って盛り付けます。スダチやカボスの果汁を絞りかけてもおいしいです。ちょっと変わった味噌味の刺身です。
ついでに秋刀魚のつくり方も…
秋刀魚は三枚におろして腹骨を取り除いたら軽く塩をして1時間ほど冷蔵庫で寝かせます。
塩を洗い流して、中骨を抜いたら、少量の食酢を振りかけて酢洗いしてやります。
それから皮を引いて、食べやすい大きさに切って盛り付けます。
秋刀魚はおろししょうがでいただきます。刻みミョウガもよくあいます。1尾280円の秋刀魚が、ちょっと手をかけると素敵な刺身になります。
注）コメントは、記事の末尾にある コメント（＊） をクリックすると、記事末尾に「コメントを投稿」と表示された入力画面が現れますよ。制限はありませんのでどなたでも書きこめます。
写真はクリックするとポップアップしますよ 
次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」（朝日新聞群馬県版）は、９月１８日です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます