今朝の朝ごはんのおかずの一つです。昨夜マグロの味噌味の刺身、多すぎて残りました。冷蔵庫で一晩、今朝、焼いて朝食のおかずです。お刺身が残ったら味噌漬けにして翌朝のおかず、お試しください、おいしいです。
キキは猫びよりの表紙の猫が気になるみたいです。「昨日、葛の花と萩の花を紹介したから、今日も秋の七草見て欲しいと思うんだけど…」、<秋の七草って何?>キキは知りませんでした。
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)が花 をみなえし また藤袴 朝顔の花
万葉集・巻八に収録されている山上憶良の歌です。
「今日は藤袴と女郎花(をみなえし)を探しに行こうと思うんだ…」、<何処へ?>、「前にキキも行ったことのある赤城山へ」
<キキは留守番がいいや、窓から赤城山見える>、と言うのでキキに留守番を頼んで、ユキ子さんに車を出してもらって二人で花探しに出ました。
まずは前橋市の東部の農村地域で藤袴と女郎花を探しました。ありましたよ。
藤袴です。でもまだ蕾、花が開いていません。畑にいたご夫婦に尋ねたら「お彼岸過ぎになっちゃうみたいね、花が咲くのは、それに今年はあまり伸びないのね、雨が少ないせいか」と奥さんが言います。
藤袴の近くの里芋畑、とっても成長が悪いうえ、葉っぱが害虫に食い荒らされています。「芋の成長が悪いですね」、「そうだいね、雨降らねえからダメだいね。それにヨトウが大発生しちゃってどうにもなんないのさ…」、ご主人が嘆きます。
「これですね」、「そう、ハスモンヨトウっていうんだ、とにかく異常発生で、とってもとってもとりきらないんだよ」。何処の芋畑もみんな良くありません。高温・少雨だけでなく、こんな虫が異常発生していたんですね。
近くの菜園では胡麻だけが元気、しっかり丈を伸ばし、花を咲かせ実を結んでいました。
里では藤袴も女郎花もまだ咲いてないみたい、赤城山に登ることにしました。
だいぶ登った、大胡の滝窪ではもう稲刈りが始まっていました。沢沿いの水田は黄金色、コンバインが走っていました。でもこのあたりでも女郎花も藤袴も見つかりませんでした。
ゴルフ場のところから赤城県道に入って大道を目指しました。箕輪ちょっと休憩、こんな花に出会いました。
ミゾソバとミズヒキです。両方とも小さな花ですけれど、すごく可愛い花です。ミゾソバは川岸や沼地のどこにでもある植物ですが、やっぱり会うと嬉しくなります。秋の花ですよ。
この花はヒゲクマにはなんだか分かりません。今調べています。知っている方は教えてください。
分かりました、この花はツリフネソウ(釣舟草)の花でした。ミゾソバと同じに水辺やじめじめしたところが好きなんだそうです。
新坂峠に着きました。たくさんの尾花(ススキの穂)が揺れていました。秋の七草、今日二つ目です。峠には爽やかな風が吹きぬけていました。
アキノキリンソウ、赤城山の秋、たくさん見られる花です。キク科の植物、小さいですけど一つひとつの花は菊の花の形をしています。
ツマグロヒョウモンの雌と雄、アキノキリンソウやアザミの周りをたくさん飛んでいました。
マツムシソウ、ヤマラッキョウ、アザミです。新坂峠の道路の東側、猫の額ほどの草地ですが、結構いろんな花に出会えました。
新坂峠の次は覚満渕にやってきました。大沼の少し上にある湿原、ゆっくり歩いて1周1時間ほどの散歩です。心地よい秋の空気です。
木道のガイド役は赤とんぼです。ギンヤンマやイトトンボも飛んでいます。
静かでした。風の音しか聞こえませんでした。こんな風景の中に身をおける仕合わせを感じます。
ヨメナだと思うのですが、里のヨメナと同じかどうかは分かりません。嫁菜とも夜目菜とも書きますが、由来は知りません。でも万葉の昔からこの国の人が愛で、食してきた野草です。
モグラの類もたくさんいるみたい、あちこちに黒い土が盛り上がっていました。
お昼は大洞の湖畔荘(027-287-8500)でワカサギのフライでビールを飲みました。なぜか、大洞では湖畔荘、それも屋外のテーブルです。
湖畔荘に新しい店番猫がいました。サクラちゃん、まだお誕生日前だそうです。とにかく可愛いです。
小顔に大きな眼、太目の縞の尻尾が特徴です。赤い鈴を鳴らしながらお店を出たり入ったりです。 キキ、一緒に来れば良かったのに、サクラちゃんに会えたのに…
食後は大沼を一周して下山です。大沼の北側の湖畔から、大洞のほうを見ています。白い雲が勢いよく北から南に流れていました。左の山は駒ヶ岳です。
トリカブトの花やイタドリの花が湖畔に咲いていました。
帰りは大河原から田島に降りてきました。途中、大河原でユキ子さんが突然車を止めて「トリ、トリがいるよ」って叫びます。
慌てて撮った数枚の写真、写ってましたよ。見えますか、赤く実った山椒の実をついばんでいるのはメジロです。メジロの群れが数本の大きな山椒の木に群がっていたんです。
ほら、大きくすると分かるでしょう。普通のデジカメで動き回っている小鳥を撮れたのが不思議です。
この間、藤袴と女郎花を探すのを止めていたわけではありません。探し続けていたのですが見つからなかったんです。それが…
田島の集落に入ったところで、オミナエシ(女郎花)を見つけました。黄色の花が満開でした。よかった、藤袴、尾花、おみなえしに会えました。
青柳町まで下って、振り返るとさっきまでいた赤城山が青い山になっていました。
秋の赤城山、静かでいいですよ。是非遊びに来てください。
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