石田明夫の「会津の歴史」

全国的な視野で見た戊辰・会津戦争の歴史です

会津の文化12 金堀金山(かねほりきんざん)

2006年10月03日 | 会津の歴史

会津最大の金山 金堀金山

会津古城研究会長 石田 明夫

福島県会津若松市一箕町金堀 磐越道磐梯河東ICから15分

0609254_016 猪苗代湖の北西に位置する金堀金山(かねほりきんざん)は、会津で最も金が産出された鉱山。発見は戦国時代で、現在の金堀集落の南東で最初に発見されました。最盛時には、1400戸があったとされています。天正18年(1590)8月、豊臣秀吉が家来10人計りを連れてこの場所に来ています。『新編会津風土記』には、金堀金山近くの雁取沢(がんとりざわ)に行ったとだけ記載されていますが、実は金の採掘状況を視察に行ったのです。蒲生氏郷は、金堀金山の東側、足軽集団を糠塚(ぬかづか)の地に置いて監視と金の採掘調査、道路整備をさせていました。江戸時代の街道、滝沢街道は、金堀金山付近を通るように整備された道です。

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