全国的に珍しい純淡水産貝塚「田中原貝塚」
会津古城研究会長 石田 明夫福島県会津若松市河東町宮腰 磐越道会津若松ICから5分
貝塚は、縄文時代から弥生時代にかけて多く見られる遺跡で、当時のゴミ捨て場です。とくに貝殻をすてたことから、腐りずらい貝が多いことから貝塚とよばれます。全国的には、海に近い沿岸や当時入江だった場所にみられますが、琵琶湖と諏訪湖、会津には、内陸の貝塚があります。会津では3ヶ所あり、最も規模が大きいものが宮腰遺跡と呼ぶ田中原貝塚です。貝層の厚さは30センチあり、現在でもカラス貝より小さく、マシジミより大きいマツカサ貝が散布しています。現在ではマサカサ貝は会津では見ることが出来ません。時代は弥生時代後期の遺跡で、竪穴住居跡、石斧、石包丁が出土しています。
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