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愛讃窯のじょんならんわ

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自然から採取した土や岩で焼きものをしたり、たわいもない日常を綴っています

器の土造り

2013-03-30 00:44:26 | 土作り
昨日、久し振りに器を造る土を叩きました

以前、窯の土造りに土を叩いていましたが

器用と違い窯用の土ではかなり荒い目の土だったので
簡単に4~5時間程で100リットルのタライが満杯になりますが

器用の土となると2倍程時間を掛けても、3分の1の量しか出来ないので、ゆっくりやっています

何時もしている土造りのやり方は
 

乾燥した土を叩いて荒い目の篩に通し、もう一度叩いて荒い石を木槌で砕いて荒い目の篩に再び通し

次に中目の篩に土を通して

最後に細目の篩を通して終わります

途中で出た粒の大きな石砂利は取って置いて窯などに使ったり土の調整などに使います。

次に粉になった土に水を入れて手で揉んで水と馴染ませます

一気に菊練りをして袋に保管しても良いのですが一晩、水に馴染ませてから次の日に菊練りに移るようにしています

60キロの土を叩いて篩を通すのに、約8時間かかり
原土の3分の1は篩に通らなかった石なので省いて実質40キロの土の粉になります

この後、土を水と揉むのに約2時間掛かるので、1日がかりになります

本来ならこの後2~3年土を寝かすのですが、土が素直になり過ぎて面白くないのでしていません

僕は2~3日位で土を起こして使い始め
腕白な鷹栖の土が出来上がります

よく水ひの方法でやれば簡単で労力も減ると人からも言われますが

一度だけ水ひをして焼いた時に
土の持つジューシーな所が欠落し、まるで旨味を抜いたボソボソのチャーシューのようになったので
元のミネラル沢山の叩き一本にしています

同じ叩きのような石の機械で砕いた土は均一になり過ぎ、石目も粒が揃いがちになり、する気になれませんでした

手作業で時間は掛かりますが木槌で叩くと火に弱い粘板岩を砕かずに取り除ける事や
土本来の顔が出て来るので、やっぱり手が一番良さそうです

鷹栖の土は腕白ではありますが、愛情注げば振り向いてくれる良い子です。

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