先月、息子夫婦が子供2人(息子)を連れて愛知から2年ぶりに帰省してきた。
下の子は先月1歳になったばかり。生まれるまでの1年間と、生まれてからの1年間
は遠出ができないということで2年ぶりの帰省になったという訳である。
それはさておき当地では一歳の誕生祝いに「一升餅」を担がせる習わしがある。
「一升」を「一生」にひっかけ「一生食べるのに困らないように」との願いが込められ
ている。
さて、帰省するという日の前日はジジババは餅つきに大忙し。
しばらく使っていない餅つき機を引っぱり出し、餅とり台を用意し餅つき開始。
前日から水に更かしていたもち米を5合づつ2回にわけてつく。
(ババは前々日から大忙し)
始めは何も入れない白もち、二回目はつき始めのときに食紅を水で溶かしたものを
少し加えて紅餅とする。そして紅白の餅が完成。
(我ながら形よくできた……自画自賛)
通常は、三方に二段に重ねて床の間に飾っておくのだが、今回は割愛する。
そして帰省してきた日、誕生会の食事のあと「餅担ぎ」とあいなった。
2段に重ねた「一升餅」をさらしで包んで背中に担がせる。
合せて1.5kgはある。
……で、普通なら厭がって泣くのだがこの子は全く平然としている。
これにはびっくりした。彼の父親(我が息子)も兄(長男)のいずれも泣いている。
よほど足腰が発達しているらしい。体重は既に生まれた時の3倍以上10kg
を超えているという。
20年後、30年後の日本を考えたとき暗澹たる気分になる。
月並みだが幸多かれと願うばかりである。
話が変わるが、先日TVを見ていたら長崎の老舗の栗饅頭屋からの中継を
やっていて、「一升餅」の代わりとして通常サイズの10個分以上もある大きな
栗饅頭があるといって紹介していた。
この地方では、「一升餅(あるいは栗饅頭)」を担ぐのではなく、その上に立つの
だという。親、祖父母の願いはどこも同じだが、願い方は地方によって違うらしい。
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