忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

川涼み @鹿野町せせらぎ公園

2013-08-19 | 日記
連日の残暑にうんざりして、久し振りに奥の方に車を走らせてみた。
中国山地の西の端に当たり、標高が300mほどあるので計算によると平地より約2℃低
いはずだ。

錦川の源流部にあたり、その支流の小川の河原が整備されている。流れが緩やかで
水量も適量、安全ということで、子供達の川遊びや子連れ家族でキャンプなどが
できるようになっている。10年ほど前までは、夏の間、毎週のように頻繁に行って
いた。




弁当とPETボトルのお茶、そして食後の読書にと単行本を持って行く。

木陰に車を停めて、窓を開けていざ弁当を食べようとしたが窓から入る風が生ぬるい。
車の外気温表示は32℃。平地は34℃だったので計算通りに2度ほど低いがやはり耐えら
れない。仕方なく、食事の間だけでもとエンジンをかけてエアコンを効かすことにす
る。

川の中には幼児や小学生たちが楽しそうに戯れている。上流に民家が少ないので流れる
水は清らかで小魚が泳いでいるのもみえる。天然のプールである。

食事後車のシートを倒して本を読むつもりでいたが、あまりの暑さにたえられず読書も
そこそこに帰ってきた。

今年は残暑が殊のほか厳しいようだ。


台湾と韓国(朝鮮)の対日感情の違い

2013-08-19 | 随想
 今朝はなぜか3時過ぎに目覚めてしまった。眠れぬままNHK-FMで
ラジオ深夜便を聴く。午前3時台は「作家でつづる流行歌:吉岡治(作詞)」
特集である。深夜に演歌ではますます眠れなくなる。

眠れぬまま演歌を聴き流していると4時台は「明日へのことば」が流れる。
今日のインタビュイーは映画監督の酒井充子さん、テーマは「アジアの関係を
映画で見直す(1)」だった。

北海道新聞の記者時代に台湾を訪れた時に、バス停で日本語を流暢に喋るご老人
から話しかけられたことから、映画監督に転進して日本統治下の台湾を改めて
みなす映画を作り続けているという。
 ※代表作
  「台湾人生」
  「台湾アイデンティー」
  「空を拓く 建築家・郭茂林という男」

 このバス停で話しかけてきたのはバス停そばに住んでいるご老人で、バス停
で待つ日本人らしい彼女を見かけてわざわざ家から出てきて、自分の小学校時代
に日本人の恩師からいかに世話になったかを話してくれたと言う。

「自分は教科書で出た日清戦争後の下関条約で台湾が日本に割譲されたことくらい
しか知らなかった。だが、実はこのことで1945年の終戦で解放されるまで50年間
もの間日本の統治下にあったという時間的空間を認識させられた」
と言っていた。

 この時代に教育を受けた人たちへのインタビューを進めるうちに彼らは極めて
親日的であり、中には日本に引き上げた恩師の消息を探し続けて数十年後に再合を
果たしその恩師が亡くなった後も毎年来日して墓参している人や「もし男だったら
特攻に志願していた」という女性、お茶、生け花を習得し「日本人よりも日本人らし
い」と自負する女性がいると言う。

 そう言えば、20数年前に始めて海外出張に出たのが台湾だった。
先輩社員の鞄持ちのような表敬訪問で数社を回ったが、先方の副経理などの年配
の人は日本語を話していたことを思い出す。

おしなべて台湾は親日派が多い。
それに対して韓国は嫌日、反日が圧倒的に多い。

等しく皇民化政策によって、習慣や言葉、システム全てを日本式に
変えることを強いられた両国だがこの違いは余りに大きい。

もともと清の圧制から逃れるため大陸から渡ってきた人たちが大半
だった台湾、平和だった李朝を潰されいわば「てごめ」されるがごとく
併合された(と勘違いしている)韓国の立場の差か。
あるいは生来の民族レベルの差かとも思う。

国民感情も人間関係も同じで、距離が近いほど好き嫌いがはっきりする。
人間関係なら嫌いであれば離れて距離を置けばいい。近所同士でどうしても
嫌いなら家移りも可能だ。だが国と国では離れることも儘ならない。

日本を意識することでしか自らのアイデンティティを見出せないように
思える韓国。哀しい性(さが)である。