私が唯一読んだファンタジーかもしれません。以前読んだのは、高校時?今回、人気の為か?文庫本に
「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」の三兄弟をモデルにした人物が出る本です。スサノオが稚羽矢という主人公になっています。扱う剣は十握剣(とつかのつるぎ)ではなく「大蛇の剣」スサノオはご存知、天王祭の主役。
天王祭で重要な行事は厄を川へ流す「天王送り」本書は別に天王さんを意識した
訳ではないでしょうが、罪穢れを水に流す行事を暗視させる場面もあります。
以前のは分厚い本でしたが、以外に早く読めました。
本書は「天王信仰」とは全く関係の無いファンタジーですが、天王さんで遊んだ本と軽い位置づけで読むと、ますます天王さんに愛着が湧くかも?
ちなみに続編の「白鳥異伝」では、ヤマトタケルをモデルにした主人公が出てきます。手にする剣は「天叢雲剣」(草薙の剣)ならぬ、前作で登場した「大蛇の剣」天叢雲剣はヤマタノオロチから出てきた剣ですので、「白鳥異伝」の方がしっくりするか?
ヤマトタケルは熱田神宮に関係が深い人物でもあり、ヤマトタケルの第二子が
仲衷天皇即ち神功皇后の旦那様ですので筒井町「神皇車」有松「神功皇后車」大将人形の舅様の物語として読むと愛着が湧く?(物語には息子は出てきませんので、あしからず)