宇宙航空MBAブログ

Aerospace MBA(フランス・トゥールーズ)が考える宇宙航空マネジメントの進化系ブログ

IAS

2006年09月01日 | 宇宙航空産業
 
僕がここトゥールーズにあるIAS(Institut Aeronautique et Spatial)で現在トレーニングを受けていることは前にも書いたのだけど、今日はその紹介を少し。

IASは、一言でいえば“宇宙航空関係者による、宇宙航空関係者のための、宇宙航空関係の研修所”だ。Government, Industry, Academicが協力して20数年前に設立し、主に政府出資と産業界からの寄付によって運営されている。

主な活動は3つ。①シンポジウムの開催などの宇宙航空技術の振興、②宇宙航空分野でのキャリア(アップ)を目指す学生のトレーニング、③海外留学生等へのフランス生活のサポート、だ。

施設としては、講義棟(レクチャールーム、ライブラリー)、講堂、居住施設(子供用の遊び場を含む)、フロントデスク(月~金の9:00~19:00まで)に加え、カフェテリア(朝食と昼食のみ)、体育館、テニスコート(3面)、駐車場などがある。

僕を例にとって具体的に説明すると、①については9月22日開催される“Aerospace Safety Symposiumに参加することになっているし、②についてはフランスの社会システムやフランス語のレクチャーを毎日のように受けている。それに、普段は見学させてもらえないような宇宙航空メーカーや学校をかなり好待遇で見学させてもらている。③についてはここのキャンパス内のStudioに住ませてもらっているし、滞在許可書の取得、銀行口座の開設、隔週日曜日のバスツアーまで、本当にいろいろお世話になっている。

フランスでここまでサービス精神旺盛な機関も珍しいのではないだろうかと最近思うようになった。僕もフランスという国のスタンダードが理解できるようになった証拠だ。

さらに僕はFASIA奨学生でもあるので、このIASキャンパスの中でさらに特別待遇を受けさせてもらっている。24時間オープンの専用サロン(衛星放送、ビリヤード、グランドピアノ)、使い放題のインターネット、プリンター、コピー機、コーヒー、ミネラルウォーター飲み放題、フルカバーの医療保険、空港までのタクシー送迎(出入国時)など。ここに住んでいる限りは本当に快適だ。

もちろんIASには普通の学生や研修生も住んでいて、普通にここから学校や研究機関に通ったりしている。彼らと仲良くなるのは夕方以降のスポーツの時間だ。テニス、バスケットボール、サッカー、バトミントン、何でもありだ。キャンパス人口約200人のうちFASIA奨学生は30人しかいないので、どちからというと彼らのほうがマジョリティだと言える。

IASについて良いことばかり書いてきたけど、もちろん不満もあると言えばある。それは、この近くでは週末することが何もないこと。そして、キャンパス内のカフェテリアが週末はクローズしてしまうこと。

僕は車を持っているからまだいいのだけど、車をもっていない学生達は本当に週末ヒマそうにしている。なので、できるだけ僕の車で皆を誘って出かけるようにしているけど、小型車(Renaut CLIO)なので5人までしか乗せることができない。最近は『ミニバンに買い換えてよ!』というリクエストまで出るようになってしまった。

今後トゥールーズに長期滞在する人の参考になれば幸いです。

IASのホームページはこちら


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2006-09-01 15:16:10
ミニバンならルノー・エスパスが良いです。
返信する
clio (AerospaceMBA)
2006-09-01 21:38:52
>つ さん

ルノーのCLIO、いい車です。運転しやすいし、賢いです。雨が降ったら勝手にワイパー動くし、暗くなったら勝手に電気が付くし、私のミスを未然に防いでくれる装置(ABSなど)が盛りだくさんです。

アドバイスに従ってこの車にして本当によかったです。ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿