今日は朝から衝撃続きの一日だった。一体何が起こったのか、簡単に紹介してみたい。
まず、朝一番に会社について同僚に「Bonjour!」と挨拶したら、「NOBU、日本の総理大臣が辞任したらしいが、本当なのか?」との質問を受ける。参議院議員選挙で大敗したとはいえ、まだ新内閣が発足してから数週間あまり。なので内閣総辞職なんてありえないと思って「ジョークでしょう?」と回答したら、本当に辞めていた。衝撃その1。
お昼休みの時間を利用してレンタカー会社に契約更新の手続きをしに行った。係のお姉さんにメーターの数字を申告してくれといわれたので数字を言うと、急に顔色を変えて、「申し訳ない、これ以上レンタルできない」との返事。訳が分からないので理由を聞いたら、小型車については20,000キロ毎にメンテナンスチェックをしなければならないルールがあるとのこと。ということで、僕の2番目の愛車シトロエンC1没収。衝撃その2。
愛車を没収されてもATR社への通勤には車がないと非常に困る。なので、なんとか同じクラスの代車を用意してくれと頼んだら、ちょうどいいのが今あるとのこと。ラッキー!と思ってレンタカー会社の駐車場に行くと、そこにはシトロエンC3という車が。僕が乗っていたのはC1という小型車で、それよりも二まわり大きいのがC3。契約期間中は追加料金なしでよいから、コレに乗れという。その適当さに、衝撃その3。
新しい車を受け取ってATR社に戻ると、同じくマーケティング担当のOlivieに呼ばれる。何事だろうと思っていたら、我がATRのライバル機であるボンバルディア社のDHC-8 Q400に対し、ついに世界的な飛行禁止措置が発令されたらしい。まだ、一部の国でしか完全実施には至っていないようだけど、日本でも飛行回数10,000回を越える機体は検査でOKがでるまで飛んではいけないことになったようだ。航空会社にとってこれはかなりイタイ。信じられないくらいの収益圧迫要因となって、すぐに経営に響いてくる。
今の世界のターボプロップ機市場(40席~70席クラス)は、我がATR社とカナダのボンバルディア社のほぼ独占状態にある。なので、今回の一件は両社の競争関係に大きな影響を及ぼす可能性がある。チャンスなのかピンチなのかは簡単に判断できないが、少なくともATR社にとってネガティブな要素はあまりなさそうだ。この件に関して早急に情報収集をするとともに、マーケットに対するインパクトを分析してくれ、という内容の緊急指令を受けとる。カフェを飲んで一休みしてから仕事復帰しようと思っていたので、衝撃その4。
夜になって、オマーンに一時帰国していたはずのMBAのクラスメートSuleimanから電話を受け取る。久々の会話で話が弾むかに思えたのだけど、彼の本当の用事は昨年のクリスマスパーティーの後で彼が僕の車でIASキャンパスまで帰った際に僕の車の中に落としたかもしれない封筒は見つかっていないか?というもの。その車は既に返してしまった初代ルノーClio。今はどこで誰に使われているかさえ僕には分からない。ほぼ1年前の落し物を今頃聞いてくるオマーン時間のゆるやかさに、衝撃その5。
こんな感じで衝撃続きの1日が終わった。明日もまた頑張ろう。
(写真はBiarritzのビーチ。頭の中にはまだバカンスの残像が。。。)