チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

七緒

2006-03-19 12:59:55 | きもの
着付け教室のことを書こうと思ったけれど、Amazonに注文していた「七緒」Vol.2 からVol.5(最新刊)までが届いたので、そのことをちょっと書こうと思う。(Vol.1は、出版社でも売り切れだった)

きものというと、いろいろな決まりごとがあって、素人にはなかなか難しいものだ。今から半世紀前であれば、きもの率は今より格段に高かったらしい。私が子供の頃ですら、おばあちゃん世代は真夏の暑いときはともかく、3シーズンはきもの姿の人が多かった。ところが今の60代、70代のご婦人たちから、きものはハレの日の衣装に変わってきたようだ。

この七緒は創刊号が手に入らなかったので厳密なコンセプトはわからないが、雑誌のタイトルにあるように「着物からはじまる暮らし」、普段使いにきものを着ること。花火大会の浴衣が爆発的なブームとなった今、女の子たちはファッションに「和」を取り込みはじめ、その後、独自のきものファッションを楽しむ女の子たちも増えてきた。

今までの着物雑誌といえば、40代、50代のハイソな奥様ターゲットの「美しいきもの」「きものサロン」など、庶民は、一生にほんの数度、袖を通すことができるかどうかという、高価なきものがズラリ。モデルさんの着付け姿は皺ひとつない。こんな風に着なくちゃいけないんだったら、普段のお出かけにきものというのは、不可能ではないかとみんなの足が遠のいてしまったのが一時期の衰退だったのだろう。

その後の浴衣、「和」ブームで若いお姉さんたちが独自の世界をつくりだしたりして、大人も普段に着るきかっけを作ってくれたように感じる。

群ようこさんの「きもの365日」「きものが欲しい」を読んでみた。きもの好きである群ようこさんでも「きもの365日」の企画でできる限りきもので過ごそうとすると、ものすごい努力がいるのだと知り、やっぱりハレの日にしか着なくなった日本人の気持ちがよくわかった。群さんのように普段使いのきものを気軽なお出かけに着られるように、これからちょっと努力してみようと思う。

Vol.5では、きもののお手入れ法が費用とともにていねいに書かれている。こういうものがほしかったんだよ~、と思わず叫びたくなる。今まできものの先輩に聞かないとわからなかったことが書かれている。まだ、きものを普段に着ない私のようなものにも、その心構えができてとてもよい企画だと思う。これからは3ヶ月に1回の発刊がとても楽しみだ。