チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

スノーシュー 蓼科ピラタスロープウェー

2006-12-30 15:28:29 | 
29日に日帰りでスノーシューに出かけた。あずさ3号で茅野まででかけ、バスに乗り継ぎピラタスロープウェーに向かった。夏に出かけたときとは全く違う景色。木々は葉を落とし、前日に降った雪が銀色の世界を作っていた。予報どうり、天気は回復してきて、ロープウェーに到着したころには気温こそマイナスではあったようだが、陽射しが強くなってきて、なんとなく暖かな気持ちになった。

ロープウェーはスキーヤーたちで満員となり頂上へと向かった。頂上から降りると4000mの滑降になるようだ。私たちはスキーヤーとは逆方向で雨池方面へと歩いて行った。樹氷が美しく、歩いていても晴れ晴れとした気分になってくる。トレースの上を歩くときはスノーシューだと沈まずに楽々歩ける。ところが新雪の上を歩くとラッセル状態でけっこうたいへんだ。20分ほど歩くと縞涸山荘が見えてくる。山荘の三角屋根には雪がうっすらとしかついておらず、その役目を果たしている。

今日は日帰りでさらに帰りに温泉も入ろうという計画のため実際の歩行時間は1時間ほど、頂上の滞在は2時間ほどで雪と雪景色を楽しむだけのものになってしまった。そんなわけで、縞涸山荘からわずか先の雨池と縞涸山の分岐で踵を返し、戻ってきた。お昼を食べていなかったのでロープウェー2階でカップスープとパンの昼食。室内とはいえ暖房はないのでおおよそ2度ぐらいの気温。ちなみに外はマイナス15度と書いてあった。息が真っ白な中、暖かいスープを飲んでほっとする。お腹も膨れたので、坪庭周遊コースの第一休憩所まで昇る。途中急坂があり、スノーシューで登るのはたいへんだった。まだ少し雲がかかっていたものの遠く中央アルプス、南アルプスがうっすらみえた。また南八ヶ岳も姿をあらわしてきた。帰りは急坂をお尻で滑って降りることになってしまった。

帰りのロープウェーはスキーヤーもいないのでガラガラ。乗務員の人がカモシカがいることを教えてくれた。丸々と太ったお尻は一瞬イノシシか猿かと思った。

茅野まで戻り、1駅先の上諏訪、片倉館という日帰り湯に入ってからあずさに乗って戻った。日帰りがちょっともったいなかったけれど、正月前のいい気分転換となった。

筑波山

2006-12-17 23:39:34 | 
16日の土曜に久しぶりに山歩きにでかけた。一応日本100名山のひとつ筑波山。双耳峰であり頂上は女体山、男体山と2つの峰からなる。

初めて筑波エキスプレスを利用して秋葉原からつくばへ。一番早い快速で45分。つくば駅周辺はまっ平な土地にスーパー、ショッピングセンターなどが点在している新興住宅地といった様相。バスに乗り込み筑波山麓へ向かう。所要時間おおよそ50分で終点のつつじが丘へ。駐車場には車もたくさんきており、またバスツアーの団体登山もけっこうきていた。登り始めは階段状になっていて息が切れる。また12月なのにとても暑い日となり、私のバックパックについているなんちゃって温度計は20度近くを指していた(かなりいいかげんな温度計)。実際は15度ぐらいだったと思う。結局30分ほどでアウターを全て脱ぎ去り、シャツ1枚で歩いた。

団体さんに抜きつ抜かれつ、どんどん高度を上げていく。途中、奇岩がたくさんあるところなどを通り、けっこう楽しい。奇岩を通りすぎるとほどなく女体山に到着。頂上付近はロープウェーできた人もたくさんいて渋滞状態。そそくさと退散して昼の準備。今日のメニューはカップヌードルとおにぎり。山の上のカップヌードルは最高においしい。そしてコーヒーなど楽しんでから、男体山へ。

途中、御幸ヶ原とうところを通るのだけれど、商店が真夏の海の家のように並んでいて、ちょっと興ざめ。その後は筑波山神社に向け下山していく。この下山がけっこう長く、雨のあとでぬかるんでいたので滑って転ぶ人続出。とても整備された道なのだけれど、丸太や石が滑ってしまうようだ。

のんびりと下山していくと、いつのまにやら団体さんも下山してしまったようだった。筑波山神社のあたりには多くの温泉旅館がある。今回の温泉は少しはなれた日帰り湯の「つくば湯」へ。電話で頼むと迎えに来てくれるようだ。料金は割引券持参で105円引きになる。風呂はたいして大きくはないが、内湯と露天にわかれている。お湯は透明ながら上がるとしっとりとしていた。無料休憩所で軽食を取る。料金はまあまあリーズナブル。

今回はもうひとつのイベント、12月24日までの土日のみの企画、ロープウェーでスターダストクルージング、夜景を見に行くことにする。5時半にタクシーで朝の出発点に戻り、ロープウェーに乗る。真っ暗な中をロープウェーは進み頂上付近へ。あいにく夜景が見える3大条件、温度が低い、晴れている、風があるという条件が整わなかったらしく、近くの明かりしか見ることができなかった。3大条件が整うと、東京タワー、富士山の夕景など見えるそうだ。もっと気温が低くなると思いものすごく着込んででかけたので、まったく寒さを感じなかった。

下山後はスターダストクルージング用の臨時バスにてつくば駅まで戻り、つくばエキスプレスにて東京方面に帰る。

いつもとはちょっと違い夜景まで楽しめる登山。都会の夜景も美しいが山からの夜景もまた美しい。もっと宣伝してたくさんの人に楽しんでもらいたいなぁ。

涸沢は燃えていた 3日目(最終日)

2006-10-19 21:02:53 | 
朝までぐっすりと眠り、6時起床。3日目はのんびりと上高地に向かい、松本観光をして帰るだけなのでヒュッテで朝ごはん。

6時半、ロッジの人の「朝ごはんで~す」の声に食堂へ。昨夜よりさらに少なく10人かけるぐらいが食事をとっている。朝ごはんも旅館の朝食のようでおいしい。施設の古さがなければ立派な旅館なのにまったくもったいない。

のんびりと支度をして7時半ごろ出発。土曜日なので上高地早朝着の人が続々と徳沢方面に向かってやってくる。これは週末の涸沢は凄い混雑だろうと想像できる。明神で休憩の後、9時10分ごろ上高地到着。10時のバスを予約してお土産やさん、ビジターセンターを見学。歩いているときは暑かったのだが、立ち止まるととたんに寒くなる。日陰だとさらに肌寒いので、日向でバスを待つ。バスはたいして混んでいなくて道路ももちろんスイスイ。新島々にて松電に乗り換え。時間があったので、開店したばかりのりんご直売所で千秋を宅配にした。

松電は私がいつも利用している東急電鉄の車両を再利用している。外は塗り替えてあるのでわからないが、中に書いてあった。およそ30分ほどで12時ごろ松本到着。

荷物をロッカーに預けて、まずは腹ごしらえで蕎麦へ。有名な「こばやし本店」店内は昼時ということもあり。混雑していた。この店は一般のざる、もりは2枚が基本らしい。私はてんざるにしたので、1枚だった。さらに馬刺、アミダケ(きのこ)のおろしをいただき、もうお腹一杯。松本城にでかけたがあまりに満腹で少し休憩をしないとお城の階段は登れなかった。

松本城は現存する城で修理は行われているが、建て替えられていないので国宝に指定されている。中はあまり広くはなく階段の高さが高いために登り下りがちょっと怖い。お年寄りなどは手すりにぶら下がるように降りている。中にはどこの城にもあるような武具、甲冑などが飾られている。入場料の半券で資料館も見れる。それからまたぶらぶらと駅までもどり16時過ぎの電車で帰宅。

秋を満喫した3日間だった。

10月12日
松本発バス    10:15
上高地      11:55~12:15
明神       13:00~13:15
徳沢       14:05~14:15
横尾山荘着    15:15
横尾散策     15:45~16:20
夕食       17:30
就寝       20:00

10月13日
横尾山荘発    5:45
本谷橋      7:00~7:15
涸沢       9:05~11:30
本谷橋      14:00~14:15
横尾       15:05~15:15
徳沢ロッジ    16:00
夕食       17:30
消灯就寝     21:00

10月14日   
徳沢ロッジ発   7:30
明神       8:15~8:25
上高地      9:10
上高地バス    10:00
新島々      11:05~11:33
松本着      12:02
そばこばやし   13時ごろ
松本城      14時ごろ
松本駅発JR     16:03   

涸沢は燃えていた 2日目

2006-10-19 01:00:52 | 
2日目朝、4時半起床。なんとなく寝たような寝ないような、ぼ~っとした頭で身支度を整え、前日お弁当にしてもらったパンをお腹にいれて5時45分ごろ横尾山荘出発。すでに明るくなってはいるけれど寒さと早朝のため、なんとなくぼ~。

歩いているうちにだんだん暑くなってきた。左手に屏風岩がそそり立ち日本の風景とは思えないような雄大な景色の中を歩いてゆく。1時間ほどすると本谷橋に到着。川べりに下りて朝のお茶タイム。皆それぞれに休憩を楽しんでいるようだ。やっぱり川のせせらぎは人をひきつける。

だんだん勾配がきつくなってきた。それにつれ山の紅葉が美しさを増してくる。ダケカンバの黄色とナナカマドのオレンジの明るい景色。天気は昨日に引き続き快晴。なんて気持ちがよいんだろう。あ~、思い切って休暇をとってきてよかった~。

ふと前をみると雪をかぶった山が見えてくる。いよいよ穂高が見えてきた。あれは西穂か前穂か???まあ、涸沢にてうけばわかるでしょう。体はきつくなってきたにもかかわらず、心はウキウキ。ナナカマドのオレンジがどんどん赤になってくる。

景色が開けたところであまりの美しさに息を呑んだ。穂高の雪山の白、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、針葉樹の緑。4色が見事にマッチして、夏とはまったく違った風景だ。みなこの景色を見たさに上高地から7時間歩いてくるのだ。涸沢カールまであと少し。最後の急な登りを過ぎたところに涸沢ヒュッテ到着。

早速カールの見えるところに行き、まずは持参したアルファ米の五目ごはんを作るためにお湯を沸かす。近くには5-6人で来ていた中高年の男女がおいしそうにカップヌードルを食べている。お湯が沸いたところでアルファ米に投入。出来上がりまでおおよそ30分かかる。

ごはんができるまで、写真をとったりして景色を楽しむ。宿泊客はすでに出発してしまった時間なので、ヒュッテのテラスは人もまばら。ごはんが出来上がった頃にヒュッテ名物おでんを買ってくる。これでおでん定食のできあがり。おでんは予想よりおいしくてびっくり。お腹も空いているので食がすすむ。さらにの~んびりとしてから、涸沢小屋に移動。とはいってもほんの100mぐらいなんだけど。

今度は小屋のテラスで遠く蝶ヶ岳方面をながめながらのんびり。もちろん小屋名物のソフトクリームを食べながら・・・けっこうこってりとした生クリーム系のソフトクリーム。陽射しがどんどん強くなってくる中、小屋の若い衆たちは店じまいの準備で屋根のトイをはずしていた。そういえばヒュッテと小屋の間にあった救護所もパタパタとたたんであっという間に木材と金具になってしまった。連休も過ぎていよいよ小屋も終りなんだなぁ。なんとなくさみしい気分になってくる。

11時半ごろすばらしい景色を堪能して帰路につく。今日の宿泊は徳沢。のろのろしていると日が暮れてしまう。来た道を下ってゆくと朝は陽のあたっていなかった山面に陽があたりナナカマドがさらに赤味を増している。時々穂高の山を振り返りながら下ってゆく。本谷橋までくるともう時間が読めるので、帰りもやっぱりお茶タイム。帰路は1時間かからずに横尾に到着。預けてある荷物をピックアップ。

先日の上高地と同じようにまた中国人の団体が来ていた。おお、国際的。重い荷物をしょって徳沢まで1時間歩く。こんなに長かったっけ?行きとは違い同じ道なのにとっても長く感じる。16時に徳沢ヒュッテ到着。

こちらは山小屋というよりは安曇野市営ということもあり、公営ホテルという雰囲気。ちょっとさびれているけれど。お風呂はひとつしかないので時間で男女が入れ替わる。ここは横尾と違い石鹸OK。持参すればシャンプーもOK。環境には悪いのだけれど、さっぱりするために使わせてもらう。お~、極楽極楽。

夕食は食堂なんだけど、昨日を違い10数人しかいなかった。徳沢園は満員なんだけど。料理は期待していなかったのだけれど、野菜のてんぷら、煮物、おひたしなど昨日の横尾よりぜんぜんおいしい。器も別々で山小屋ではないのを実感。

明日はのんびりと朝食をとって出発なので、あまり早寝してもいけないと9時消灯までがんばって起きていた。

涸沢は燃えていた 1日目

2006-10-17 23:33:04 | 
平日の朝、スーパーあずさに乗って松本へ。松本からバスに乗り継ぎ上高地にはいった。昼の上高地は相変わらず観光客でごった返していた。中には中国人の団体もいたりして、国際的観光地。1日目の宿泊は横尾山荘。上高地からおおよそ3時間の行程だ。100円払ってチップ制トイレを利用した後に出発。

まずは上高地の端っこの明神を目指す。こんなに遠かったっけと歩き始めの体は動きが悪い。明らかに観光客で散策を楽しむ人々、本格的な山登りの人々、私のようになんちゃって山歩き(トレッキングともいう)の人々。明神まではいろんな人が歩いている。おおよそ1時間後、明神到着。一息ついた後は梓川の沿いにちらほら始まった紅葉をみながらてくてくと歩いていく。わずかな勾配なので山歩きという感じはしない。また1時間後、徳沢に到着。徳沢には徳沢園と徳沢ヒュッテの2軒の宿泊施設がある。両方とも山小屋と旅館の中間のような施設。今回は徳沢園がとれなかったので、2泊目に徳沢ヒュッテに宿泊予定。一応明日のために見学。徳沢ヒュッテは以前は村営、今は安曇野市営施設。ちょっと古くてさびれた感じ。お風呂もあるし山小屋よりはいいでしょう。一方、徳沢園は建物のイメージからも高級な山小屋という感じ。喫茶には人もたくさんいてにぎわっている。次回はこちらに泊まってみたいなぁ。

徳沢を後に、本日の宿泊地横尾山荘を目指す。川沿いに山々が美しい。仕事のことが徐々に頭から消えていく。ここのところトラブル続きで少々参っていたので、頭の中を空っぽにできる山は私にとっては一番のリラックスタイム。予定より少々早めに山荘到着。部屋に入ると狭いながらもとっても快適。荷物を解くまえに、槍ヶ岳の見えるところまで登ってみることにする。ところがところが、軽い道だと思ったらけっこうな急登。お腹も空いていて、すっかりシャリバテ状態で槍の穂先が小さく見えたところで挫折。とりあえず見えたからよしとしてとそそくさと戻った。

ここの山荘は数年前に風呂を新築して山小屋とは思えない小屋。風呂に入ってみると温泉ではないものの水も豊富で大満足。環境保護のため、石鹸は使えなかったが、洗髪もして汗を流す。

山の夕食は早く5時半から。端から順に座らされて元気良く食べる。周りのおじ様たちはあっとい間のお代わりでなんか圧倒。刑務所の囚人てこんな感じかしらん、などと思いながら負けじとぱくぱく食べる。山にくると不思議とお腹が空くので気持ちはよくわかる。とっとと食べ終わって、早々に就寝、明日に備える。

写真は上高地、河童橋からみた穂高連峰

北アルプス遭難

2006-10-09 23:33:20 | 
この3連休、多くの登山客が紅葉の山々を訪れた。山小屋はどこも大混雑の予想。北アルプスで一番紅葉が有名な涸沢あたりでは、1枚の蒲団または1畳に4人の予報。私も1度白馬岳で肩がふれ寝返りを打てない状況になったことがあった。それ以後、土曜泊や連休は山小屋にはけっして行かないと心に決めている。

そんななか、白馬岳、奥穂高岳で遭難が続いた。白馬岳の遭難はガイドつきツアーにもかかわらず、50代、60代の女性がなくなっている。なぜ天候悪化にもかかわらず高齢の女性パーティをつれて出発したのか?助かったガイドによると天候の判断ミスとのこと。

例年であれば、雪が降るのはもう少し遅いはずだ。ただ今回のように台風の影響で気圧に変化が生じるとこんなことが起きる。白馬岳は道はしっかりしているが、高低差もあり、距離も長く、足場は岩ばかりなのでけっこう体力を消耗する。夏場の天候のもっとも安定していて、日の長い時期であれば初心者でも問題はないが、条件がちょっとでも変わると山は急に恐ろしく変化する。装備だけは怠ってはいけないと私も反省。

ただいま荷物をまとめている最中なのだけれど、食べ物ばかりがスペースを占めている。天候さえ考えなければ2日間はお菓子だけでもちそうな雰囲気・・・

足和田山

2006-09-10 11:53:40 | 
先週1週間、仕事は忙しく、ストレス溜まりまくり。このストレスを放出すべく、週末に山梨の足和田山にでかけた。

予報によると東京、神奈川は曇りの天気。ところが富士五湖地方は晴れのち曇り。よ~し、これなら富士山を眺めながらのハイキングと出かけたが、途中雨が降りだしちょっと心配。河口湖駅に到着したころには晴れ間も見えてこれはいい感じ。路線バスに乗り換えて一本木というバス停にて下車。登山口がわからずうろうろしていたところに軽トラが通ったので聞いてみる。農家のおじさんが親切に登山口を教えてくれ無事に登山口へ。

このハイキングコースは東海自然歩道の一部。東海自然歩道というのは全長1347km、高尾山から大阪の箕面まで。私のよく行くエリア、高尾、丹沢、富士のハイキングコースが含まれていて、知らず知らずのうちにけっこう歩いている。とはいっても静岡以西はまったく歩いていないのだけれど。

お腹が空いてしまったので、登山口ですでに腹ごしらえ。のんびりしていると11時になってしまった。それから階段状になっている山道をどんどん登り、約1時間後には五湖台といわれている足和田山頂上に到着。頂上には物見櫓があり上で少し休憩。五湖台とはいえ、現在は河口湖、西湖が見える程度。残念、富士山も雲の中だ。あまりのんびりしていると最後の温泉タイムが短くなるのですぐに出発。

また1時間ほど歩くと三湖台に到着。こちらが樹林帯がパッっと開けてとてもいい雰囲気。コンロを出してコーヒーを沸かす。どこから登ってきたのか、軽装なおじさん、おばさんがやってきた。「富士山見はどれ?」案内人らしき青年が「あの雲の向こうです。」 富士山の前は相変わらず厚い雲が・・・

紅葉台を通過してみて、このあたりから軽装な人たちが上ってきたのがわかる。どんどん下ると乗馬のできる観光牧場を通過。一瞬だったが、富士山の頂上が見えた。退屈な車道歩きのあと、日帰り温泉ゆらりへ。こちらは道の駅なるさわに隣接していて、たくさんのお風呂が楽しめる。残念ながらバスの時間が1日に数本のため、慌てて汗を流しのんびりと楽しむことはできなかった。バスにて河口湖へ戻り帰路についた。

どちらかというと秋から初冬の空気の澄んだ頃にオススメのコース。三湖台からの景色も遠く南アルプスまで見えるし、富士山の見える確率も高いだろう。ストレス解消という意味では充分満喫できたハイキングだった。

燕岳

2006-08-29 22:01:42 | 
日曜朝、久々にあずさに乗り込み穂高へと向かった。10時40分ごろ穂高駅着、かわいい駅なので迷うことなくバス停へ。大型バスより丈の短いバス。乗客は6人とがらがらで出発。途中穂高温泉を経由してバスは細い山道に入り込む。2台車の通行できない道。時々バックしたり、待ったりしながら45分ほどで中房温泉着。温泉の前には下山してきた人がたくさん汗をながし、さらにぞくぞくと下山してくる。みな足がわ~はっはっと笑っている。さすがに日本3大急登。これはひきしめて登らないとと、緩まないように靴紐を締め直す。

天気はあいにくの曇り空。登山口から急登ははじまりすぐにぜ~ぜ~、は~は~。これが4時間続くのか~。しかしここ数年登りたいと恋こがれていてやっと念願かなった山。一歩一歩登ってゆく。山地図どうり30分で第1ベンチに到着。山地図のコースタイムはたいてい早いので私の足だと少し余裕をもたないといけないと思っていたけれど、ここ燕はコースも整備されていてなかなか調子よく時間どうり到着できた。5分休憩の後、25分で第2ベンチへ。ここも調子よく到着。ここで持参したおむすびをひとつお腹に入れる。

15分休憩の後、また30分後に第3ベンチに到着してしまった。お~、こう時間どうり到着すると気分がよくなってくる。ここでよくしゃべるおばちゃんにつかまり10分休憩。もう何度か登っているらしく6人ほどのグループで歩いているらしいが完全に脱落してひとりになっていた。でもまったく気にしない様子でグループは縦走するらしいけど、自分はだめなら途中で脱落すると言っていた。昔はこの山なんて景色を見る余裕もなくすたすた登ったものだけれど今は休み休みでないと登れないといいながら長いズボンをチャックをはずして半ズボンに。下にはワコールCW-Xの裾までの長いスパッツ。私のやりたかったスタイルだ。おばさん若いぞ~、かっこいいぞ~。

次は25分で富士見ベンチ。あいにく雲だらけで富士山方面は見えない。そこでいつも山に持ち込む甘味タイム。山にいると無償に甘いものが欲しくなる。今回は那須で買ってきた皇室献上菓子。一口サイズのお饅頭で菊のマーク。とてもやさしいお味で大満足。甘味はすぐにエネルギーに変換されるので、15分後、足取り軽く歩きだす。

さすがに甘味パワー、あっという間、25分ほどで合戦小屋に到着。先に到着していた人たちはみな名物800円のスイカを食べていた。私はここのところスイカを食べ過ぎていたので、300円のネクタリンを食べる。甘さのなかにまろやかな酸味。疲れた体に沁みる。

いよいよあと1時間で燕山荘。途中雨が降り出し、あわてて雨具、ザックカバーをつけ、汗をかきながらどんどん高度を上げていく。周りはガスで視界は悪く近くしか見えないが雨はたいしたことがない。景色は見えないものの花が見えてきたのでルンルンで登っていく。きれいな花畑が見えた頃、上に燕山荘が見えてきた。1時間かからず45分で到着。

11時50分ころ中房温泉を出発して、16時半には到着してしまった。予想では早くて5時、遅くて6時ごろかなと思っていたので、ほんとうにラッキー。小屋は前日クラシックコンサートがあったので、その反動か空いているらしい。蚕棚(かいこだな)と呼ばれる最大6人の部屋に2人。心配していた直立?ではなくて直寝不動状態からはまぬがれた。

遅い到着のため食事は5時45分と2回目になった。その間、サンルームと呼ばれる窓際の喫茶ルームで生ビールとカフェオレで乾杯。外の雨はまたひどくなってきたようだ。早く到着してよかった。夕食は野菜がたっぷりのヘルシーなものでとてもおいしくいただいた。味噌汁、ごはんはおかわり自由。

夕食後は7時からオーナーのお話と名物ホルンの演奏があるはずだったが、オーナー不在のため、そのビデオを観賞。おもしろおかしくお話をして、夜の娯楽のない小屋を盛り上げてくれる。ビデオでも十分楽しめた。この小屋はオーナーのサービス精神が行き届いており、他の小屋とは一線を画している。蒲団はかび臭い蒲団ではなくてシュラフのような形のものをミズノと共同で開発。暖かく、軽く、しかも混雑時にはひとり1枚袋にはいれば隣のひとの蒲団が体に重なることもなく心地よく眠れる。今回はシュラフ状にせずとも蒲団の状態でゆったりと眠れた。

9時に消灯したが、体が疲れていてなかなか寝付けない。寝ているのか寝ていないのかわからない状態だったが、7時間以上からだを横にした状態で4時起床。窓から見るとそこには満天の星が。これでご来光も見ることができるかとそそくさと起きだし、身支度をして外にでてみる。寒い。雲がどんどんでてきて、残念ながらご来光は見ることができなかった。

5時半朝食。つけもの、野菜、鮭、ウィンナーなどバランスのよい食事。夕食も朝食も必ず軽いデザートがついているところがまた気がきいている。のんびりコーヒーなどを飲みながら朝を過ごし、6時半に荷物を小屋に置いたまま空身で燕岳を目指す。朝からずっとガスが消えない。花崗岩の奇岩と可憐なコマクサを見ながら燕岳へ。頂上はとても狭い。景色が見えないので写真だけ撮ってそそくさと退散。

小屋でザックをピックアップして下山。出発は7時45分。下山途中で天候が良くなってきた。昨日はまったく見ることができなかった、燕岳山頂付近や大天井岳方面の尾根道もよく見える。槍ヶ岳が見えないかと雲が切れるのを待ったが、雲は後から後から出てきて、結局見ることはできなかった。のんびりとしていたため合戦小屋へは1時間10分もかかってしまった。すでにお腹が空いてしまい、燕山荘で作ってもらったお弁当を食べることに。

25分の休憩の後、どんどん高度を下げる。下山は通常登りより時間がかからないはずなのだが、勾配がきついため予想以上に時間がかかる。ガラスの膝をかかえた私はダブルストックでそろりそろりと下りていく。早く温泉に入りたくて、第2ベンチあたりから急ぎ足になりながらも予想より時間がかかり、合戦尾根から2時間40分ほどかかり中房温泉に到着。温泉でたっぷりかいた汗を流す。ぬるいお湯はとても気持ちがいい。1時10分発のバスで穂高へ出発。行きのバスとは違い、中型バス。有明荘からもたくさんの客がのり若いおにいさんはドアの椅子に座らされてしまった。う~ん、行きと同じタイプのバスだったらこんなこともなかったろうに・・・

穂高駅には14時到着。14時18分の特急に無事に乗ることができて18時過ぎには自宅に到着できた。たった2日の山だったが、それ以上の充実感でいっぱいだ。明日からの鋭気になるだろう。

追記
ちなみに心配していた膝痛はいまのところはたいしたことはない。ところが、ふくらはぎの痛みはけっこうきている・・・これはもしかしたら1日目の痛みで、明日になったら昨日の痛みがやってくるかもしれない・・・年取ると痛みがあとからくるのでおそろしい・・・

北アルプス

2006-08-26 20:23:45 | 
明日から1泊2日で北アルプスでは比較的安全に登れる山に登山予定。お天気がイマイチなのが心配だけど、一応テルテル坊主さまにご登場いただいた。

数年前に膝を痛めて以来、しばらくは山にいけなかった。騙し騙し低い山を歩き始めて、じょじょに慣らして、なんとか1日4時間歩行であれば行けるようになってきた。それでも普通は2時間から2時間半の登りであとは下りだ。今回は実質4時間の登りで小屋泊まり。私の足だと4時間半から5時間、休憩を入れると5時間半ぐらいかな? 30分に5分休憩でがんばっていきたい、がなにしろ急登らしい。

予報によると明日は夕方から少し降るらしい。昼ごろ登山口から登る始めるので、日の入りにはなんとか着きたいと思っている。雨だと暗くなるのがさらに早いのでヘッドライトかな。今年は天候のせいもあり、まともに山に登ったのは景信山ぐらいだ。ちょっと、いや、そうとうに心配である。

膝痛には下りが一番辛い。今はダブルストックで膝に負担がかからないようにしているのだけれど、急な下りの場合はストックも使えない。天候が悪化すると滑るのでさらに膝に負担がかかる。なんとか下山まで天気がもってほしいものだ。

尾瀬

2006-07-22 22:57:07 | 
7月19日日中、尾瀬の山の鼻-見晴、牛首-ヨッピ吊橋間の2箇所が大雨のため通行止めだった。噂によると木道が水没してしまったらしい。無謀にもそんな19日深夜東京を出発して尾瀬に入るバスに乗り込んだ。大型バスは運転手ひとり、お客はたったの4人。

通常、関越、沼田ICで下りれば近いんだけれど、早朝到着してもしかたがないので、このバスは埼玉本庄で高速を降りて一般道をテクテク走る。途中2回30分ほどの長時間休憩、さらに沼田の営業所で運転手交代とのんびりと走り午前3時半ごろ予定どうり戸倉に到着。4時過ぎまで鳩待峠行のバスを待つ。4時50分ごろちょっと遅れて鳩待峠に出発。5時20分ごろ到着。売店で朝食を食べる。食堂のおじさんが昨日までの雨の状況など詳しくお話してくれて(ちょっと脅し)ちょっとびびる。雨が降っているのとおじさんのお話で至仏山はやめにして、とりあえず山の鼻まで行ってみることにする。

6時ごろ出発。山の鼻までは下りで、のんびり歩いても45分から50分。7時前に到着してビジターセンターで山の状況を見てみる。山の鼻-見晴の通行止めも解除になっているようなので、とりあえず植物研究見本園を見学してからでかけようとしたところへ、ビジターセンターのおねえさん2人が7時から自然観察会をすると教えてくれたので参加することにする(ちなみに無料)。

見学会は山の鼻に宿泊した人がほとんどで6-7名の参加者。元気な中高年のおばさまたちはビジターセンターのおねえさんの質問にもバシバシと正解を連発。さすがリピーターらしきみなさま。自慢ではないが、私はキスゲとカキツバタしかわからなかった。湿地帯に生息するかわいらしい植物の生態を詳しく教えてくれてほんとうにためになった。もう一箇所、尾瀬沼のほうにもビジターセンターがあるらしい。また季節により植物の種類も異なるので、また別の季節に参加してみたいと思った。

1時間ほどの観察会の後、アンケートに答えて尾瀬ヶ原に向けて出発。うっすらとではあるが、陽も差してきた。長雨と通行止めのせいか、いくら平日とはいえ、ニッコウキスゲのこの時期にしては人が極めて少ない。耳を澄ますと鳥の声と遠くに流れる川の音しか聞こえない。普段の行いがよいせいか・・・山の神様に感謝。

牛首を経て、竜宮小屋にて休憩。小屋では暖かいコーヒーを飲む。500円とちょっとお高いけれど、豆から挽いてくれてとてもおいしかった。(ちなみに山料金で缶ビール470円、500mlペットボトル450円)コーヒーを飲んだにもかかわらず、休憩したとたんにどっと睡魔が襲ってきた。学生時代を思い出し、テーブルに突っ伏して爆睡(たぶん10分ぐらい)。起きたもののちょっと頭痛がしてきたので、すかさずロキソニン投入。普段はこの程度では薬は飲まないのだが、このままひどくなると歩けなくなると思い早めに飲んでおいた。おかげで頭痛はすぐになくなり疲れてはいるものの快調に歩き出す。

帰路は元の道を戻る。時々、至仏山、燧ケ岳を見るが両山ともずっと雲がかかっていて、裾しか見ることはできなかった。山の鼻を経由して鳩待峠に13時ちょっと前に戻る。そこで行きに目をつけておいた「花豆ジェラード」をいただく。乗り合いタクシーの人数が集まってしまったために、アイスクリーム持参でタクシー乗車。ジェラードは豆の味がして疲れた体には最高だった。戸倉に到着。いくつかの旅館が入浴サービスをしていたので、バス停近くの旅館で入浴。単純アルカリ泉でお肌はつるつる。その後、高速バスにて東京に戻る。

平日でさらに大雨の後ということで人が少なく、静寂の尾瀬を味わうことができた。夜行バスはやっぱりきつくて、翌日金曜も休暇をとっていたが、疲れで寝たり起きたりの1日を過ごしてしまった。それでも瞼の裏には尾瀬の風景と耳には静寂がいつでも思い出せる。こんどはのんびりと山小屋泊まりででかけてみたい。