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「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

英語ニュース記事で英文法のポイント等を解説。旧「50歳からの英語練習帳」。講師61歳。40歳から英語やり直し。

過去のことを表す「have+過去分詞」【第716回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2021-09-30 04:07:39 | 使い方
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

194メートルのコンテナ船が2014年香港で座礁しました。
「過去のことを表す「have+過去分詞」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 過去のことを表す「have+過去分詞」

▷今日の例文

 例▷ It was caused by the ship having been pushed ashore by strong monsoon winds after an engine failure.

 訳例▷ それ(座礁)はエンジントラブルの後にモンスーンの強い風によって岸に押し戻された船によって起きました。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「have+過去分詞」の形は現在完了形で使われるのが基本ですが、その他に、古い出来事を表したい場合にも使います。
 主に以下の5通りの使い方があります。

 ①助動詞の後に続く場合
  例▷ He may be sick.(彼は病気かもしれない。)
             He may have been sick.(彼は病気だったかもしれない。)

 ②不定詞として使う場合(これは完了不定詞と呼ばれる場合もあります)
  例▷ She seems to have a cold.(彼女は風邪をひいているように見える。)
        She seems to have had a cold.(彼女は風邪をひいていたように見える。)

 ③分詞構文として使う場合
  例▷ Working so long, he must be tired.(長時間働いているので、彼は疲れているに違いない。)
      Having worked until at night, he must be tired.(真夜中まで働いたので、彼は疲れているに違いない。)

  過去分詞で始まる分詞構文の時制を古くした場合は「having been 過去分詞」の形になります。
  例▷ Having been raised in different countries, I can speak three languages.(色々な国で育ったので、3カ国語が話せます。)

  ただし、文脈上必要性が少ない場合は「Having been」は省略されることが多いです。

 ④現在分詞・過去分詞の形容詞的用法の場合
  ・現在分詞の場合
  例▷ The student studying in the library is my daughter.(図書館で勉強している生徒は私の娘です。)
       The student having studied in the library is my daughter.(図書館で勉強していた生徒は私の娘です。)

  ・過去分詞の場合
  例▷ I met a man called Prince.(私はプリンスと呼ばれる男に会った。)
       I met a man having been called Prince before.(私はかつてプリンスと呼ばれた男に会った。)
   過去分詞の場合は「having been 過去分詞」の形になります。

 ⑤動名詞の場合
  例▷ We are talking about buying the house.(私達はその家を買うことについて話しています。)
      We are talking about having bought the house.(私達はその家を買ったことについて話しています。)

 「今日の例文」では④の「現在分詞・過去分詞の形容詞的用法の場合」が使われています。

▷その他の単語

 cause: 〜を引き起こす
 push: 押す
 ashore: 岸に、岸へ
 monsoon: モンスーン
 engine failure: エンスト、エンジン故障

▷今日の例文は「The Sun」から
Container Ship Runs Aground Off Hong Kong


「out of」のいろいろな意味【第715回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2021-09-29 04:31:01 | 使い方
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

海岸の風景に溶け込み、一見岩にしか見えないボートがあります。
「「out of」のいろいろな意味」を伴う場合」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 「out of」のいろいろな意味

▷今日の例文

 例▷ Artist Julian Berthier created the camouflage craft in six weeks out of polystyrene and epoxy resin and it looks so realistic that it appears a chunk of coastline has broken away.

 訳例▷ アーチストのJulian Berthier氏がポリスチレンとエポキシ樹脂を原料としてこのカムフラージュ船を6カ月で作りました。とてもリアルなので海岸線の一部の塊が壊れ出たように見えます。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「out of」にはさまざまな意味があります。主な意味を以下に挙げます。その文でどういう意味で使われているかは文脈によって判断します。

・〜の中から外へ
・〜から離れて、〜を脱して、〈日光・雨など〉〜を避けて
・〜にいなくて、〜を出ていて
・(使い果たして・売り切って)〜がなくなって、〜を切らして
・〜から突き出して、張り出して、広がって
・〜を奪って
・〜にもう関わりがなくて
・〈政治家・政党などが〉〈役職・権力〉を失って
・〜を理由に
・〜を原材料にして
・〜の中から〜を選択して
 ※参考:ウィズダム英和辞典(三省堂)より

 「今日の例文」では「〜を原材料にして」という意味で「out of」が使われています。
 
▷その他の単語

 camouflage: カムフラージュ
 craft: 小型の船
 polystyrene: ポリスチレン、スチロール樹脂
 epoxy resin: エポキシ樹脂 
 realistic: リアルな
 it appears that: ~であるように見える 
 chunk: 塊
 coastline: 海岸線
 break away: 壊れて外れる、ちぎれる、剥離する、崩れ去る

▷今日の例文は「The Sun」から
Camouflage craft looks like a floating rock



過去分詞の形容詞的用法が「,(カンマ)」を伴う場合【第714回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2021-09-28 04:50:58 | 使い方
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

高い木に登るのがへっちゃらなヤギがいます。
「過去分詞の形容詞的用法が「,(カンマ)」を伴う場合」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 過去分詞の形容詞的用法が「,(カンマ)」を伴う場合

▷今日の例文

 例▷ The Argan goat, named after a tree they love to climb, can scale the branches up to 30 feet high in order to reach the fruit.

 訳例▷ アルガンヤギは、自分たちが登るのが好きな木(アルガン)にちなんでその名がつけられたのですが、木の実を取るために最高30フィート(約9メートル)の高さの枝までよじ登ります。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 現在分詞や過去分詞には名詞を修飾する形容詞的用法がありますが、他の語と結びついている場合は名詞を後ろから修飾します。
 例▷ the cat walking in the park(その公園を歩いているネコ)
    the chair destroyed by George(ジョージに壊されたイス)

 そして、名詞と現在分詞・過去分詞の間に「,(カンマ)」が入る場合があります。
 あまり見かける形ではありませんが、関係代名詞の非制限用法と同じような、補足的説明であることを示すものです。挿入句として使われる場合もあります。
 
 「今日の例文」ではそうした「,(カンマ)」を伴う過去分詞の形容詞的用法が挿入句的に使われています。
 「named after a tree they love to climb」は、「named」の前に「,」がついているものの、直前の「The Argan goat」を説明しています。

 ただし今回の「今日の例文」の場合、この「named after a tree they love to climb」の部分を「過去分詞で始まる分詞構文」と捉えることもできます。一つの文の構造に関して複数の文法的解釈ができるわけです。

▷その他の単語

 Argan goat: アルガンヤギ
 name A after B: Bにちなんで(の名をとって)Aと名付ける
 scale: よじ登る
 branch: 枝
 up to: 最大・最高〜
 feet: footの複数形、1foot=30.48センチ
 in order to: 〜するために
 reach: 取る
 fruit: 実

▷今日の例文は「The Sun」から
These goats in a tree are the weirdest thing ever



when+-ing【第713回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2021-09-27 04:53:44 | 使い方
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

オーストラリアで自転車に乗っている人を鳥が恐ろしい勢いで襲っています。
「when+-ing」について、「ABC News」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 when+-ing

▷今日の例文

 例▷ ANGRY BIRD: A bicyclist in Australia captured a particularly irate magpie on his helmet cam swooping in and trying to attack him while pedaling along.

 訳例▷ アングリー・バード:オーストラリアのサイクリストがペダルを踏んでいる時に、とても怒ったカササギが襲いかかってきて彼を攻撃しようとするのをヘルメットのカメラで捉えました。


▷実際のニュース映像はABC News

▷解説

 「when」や「while」は接続詞ですので、基本的にはその後に文が続きます。
 しかし主節と主語が同じ場合にはしばしば主語が省略され、動詞が「-ing」の形になって「when+-ing」「while+-ing」の形で使われます。

 「今日の例文」では「while pedaling along」の部分がこれにあたります。
 これはもともとは「while he was pedaling along」だったものから「he was」が省略されたものです。

 ちなみに少々文法的には成り立ちが違うのですが、同じような使い方をするものが「when」「while」を含め6つほどあります。
 ・when+-ing 〜している時
 ・while+-ing 〜している時
 ・after+-ing 〜する(した)後に
 ・before+-ing 〜する前に
 ・since+-ing 〜して以来
 ・by+-ing 〜することによって、〜することで、〜して 

▷閑話休題
 ところで動画の鳥はなぜ人間に襲いかかってきているのでしょう。普通鳥はあまり遅いかかるものではないはずなのに。
実はオーストラリアに住んでいる時、学校の先生から「オーストラリアには何もしなくても人に向かって飛んできて顔をつついたりする鳥が気をつけてね」と言われたことがあります。この動画の鳥もそういった鳥の一種かもしれません。

▷その他の単語

 bicyclist: 自転車に乗る人(cyclist)
 capture: 〜を記録する
 particularly: 非常に、特に、著しく、格別に、並外れて
 irate: 激怒した、怒り心頭の(angry)
 magpie: カササギ ※カラス属の鳥
 helmet: ヘルメット
 cam: webcam(ウェブカム、ゥェブカメラ)
 swoop: 飛びかかる、襲いかかる、急襲する(down, in)
 attack: 攻撃する、襲う
 pedal: 自転車に乗る[で行く](up, along, down)

今日の例文は「ABC News」から
ANGRY BIRD



連鎖関係詞節【第712回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2021-09-26 04:25:14 | 関係代名詞・関係副詞
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

カンボジア・プノンペンの学生が交通渋滞への対応などを目的とした人が乗れるドローンを開発実験中です。
「連鎖関係詞節」について、「ABC News」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 連鎖関係詞節

▷今日の例文

 例▷ UP AND AWAY: A group of students created a prototype drone capable of carrying a person, complete with a school chair for the pilot's seat, which they hope will be able to carry passengers in the future.

 訳例▷ 高く遠くへ:学生グループが人を乗せることができ、操縦席に学校用椅子を備えた試作品のドローンを作りました。そのドローンは将来、乗客を運ぶことができるようになると彼らは望んでいます。


▷実際のニュース映像はABC News

▷解説

 関係代名詞が含まれる文の中に「I think」「I hope」「I know」「I believe」「I see」「I say」「I expect」といったフレーズが組み込まれている場合があります(「I」の部分は「S/He」「They」「We」「Nancy」「Tom」などになる場合があります)。

 例▷ The wrestler is Lucy's mother, who I think will win the game.
そのレスラーはルーシーの母親で、私が思うに彼女は試合に勝つでしょう。

 この文では「I think」が「who will win the game」という関係代名詞節に挿入されています。
 こうしたものを「連鎖関係詞節」または「連鎖関係代名詞節」と呼びます。

 見かけが複雑なので一瞬戸惑いますが、「I think」などの部分を「 」( )//などで囲って見るとわかりやすくなります。

 The wrestler is Lucy's mother, who (I think) will win the game.

 つまり、

 「The wrestler is Lucy's mother.」と「I think she will win the game.」を一つにしたものだということです。

 「今日の例文」でも「連鎖関係詞節」が使われています。
 
 A group of students created a prototype drone capable of carrying a person, complete with a school chair for the pilot's seat, which they hope will be able to carry passengers in the future.
 
 「which」の後に「they hope」が挿入されているような形です。 
 ①A group of students created a prototype drone capable of carrying a person, complete with a school chair for the pilot's seat.
 ②they hope it will be able to carry passengers in the future.
 ①と②の2つの文がつながっているわけです。

 ちなみに、映像の中の「A group of Cambodian students has designed a drone that they hope can eventually be used to carry passengers.」は、関係代名詞「that」の後に「they hope」が入っている、「連鎖関係詞節」を用いた文になっています。

▷今日はもう一つ:形容詞(形容詞句)が名詞を後ろから修飾する場合

 「今日の例文」の中にもありますが、形容詞(形容詞句)が名詞を後ろから修飾する場合があります。
 普通、形容詞は名詞を前から修飾します。
 例▷ beautiful flower
    bad boys
これらの「beautiful」や「bad」は形容詞で名詞の前に来るのが普通です。

 ところが、形容詞が他の語句とくっついて長くなっているような場合は、名詞を後ろから修飾することもあります。
 例▷ This is my sister's room full of many toys.(ここはたくさんのおもちゃでいっぱいの妹の部屋です。)

 このような場合は、「full」は形容詞ですが、「full of〜」で「〜でいっぱいの」という意味になり、名詞の後ろに置かれて、名詞を後ろから修飾しています。
 
 「今日の例文」でも「capable of carrying a person」と「complete with a school chair」という2つの形容詞句がそれらの前にある名詞「drone」を後ろから修飾しています。
 
 また「The hotel has rooms available.」(そのホテルには宿泊可能な部屋がある)の「available」のように一語の形容詞が名詞「rooms」を後ろから修飾する場合もあります。

▷その他の単語

 UP AND AWAY: 高く遠くへ
 ※1960年代のアメリカのTVドラマ『PAN AM/パンナム』の挿入歌「UP UP AND AWAY」(歌:The Fifth Dimension)を意識していると思われる。
 create: 作る
 prototype: 試作品
 drone: ドローン
 capable of: 〜ができる
 carry: 運ぶ
 complete with: 〜付きの、〜の備わっている
 school chair: 学校用椅子
 pilot's seat: 操縦席
 passenger: 乗客
 in the future: 将来

▷今日の例文は「ABC News」から
UP AND AWAY