アドバンスカレッジ2005~目指せ!憧れのスポーツビジネス界~

スポーツビジネス&スポーツマネジメントを学ぶ学生に贈る。

コンテンツ力の強化

2009年02月04日 | Weblog
企業のスポーツ離れがとまりません。
三菱自動車さんもダカールラリーから撤退を発表。
金融危機の影響が、スポーツの面にも大きく出てきています。
スポーツが直接的な経済価値を創造しない企業スポーツは生き残りが厳しいでしょう。
スポーツへの投資よりも重要な使命が企業にはあるわけですから。

今後撤退が進むことが予想されるのは、
①スポーツを保有することが企業の利益(金額だけでなく、社員の忠誠心や一体感の情勢、社会とのつながり、などなど)につながっていない
②スポーツ自体で自らお金を稼ぐことができない
③莫大な投資が必要な競技
と私は考えます。

その点、プロスポーツは自らの経営努力で直接お金を稼ぐことができます。
ただし、消費が冷え込み、スポーツ観戦等への支出も減ることが予想できます。
そうなると、スポーツ自体のコンテンツ力が勝負の分かれ目です。
つまり、お金がなくても
「スポーツは見たい!!」
「スタジアムは楽しいから是非行きたい!!」
と多くの人々に思ってもらえる努力が必要です。

競技面では
・高いパフォーマンス
・チャレンジングでアグレッシブな姿勢
ビジネス面では
・顧客満足
・エンターテイメント性
双方の融合面として
・地域、ファンとの一体化(心理的つながりを促進するための仕組みづくり)
・新規顧客とリピーターの確保

重要なことは、競技面、ビジネス面が最善の努力をすることはもちろん、
双方が協力し合い、融合して、ファンや地域に対してアプローチしていくこと。
理想系は、ファンもそうしたクラブの活動に参加できること。

分業による専門化が進み、様々な分野の組織は発展してきました。
しかし、これから特にスポーツに必要なことは
「融合による一体感の醸成」だと思います。

満員のスタジアムには
選手も、ファンも、スタッフも、スポンサーも・・・
みんな震えるんです。
そんなスタジアムには足を運びたくなるでしょ?

コンテンツ力の強化はクラブの総合力。
スポーツ界がこの不況を乗り越えるためには
「融合」が必要だと思います。

経験

2009年02月04日 | Weblog
日本スポーツマネジメント学会にて
一般研究発表をさせていただきました。
「プロスポーツ企業と大学との協同による人材育成について」

発表自体のパフォーマンスは最低でした(泣)
時間切れ・・・。恥ずかしい。。。

しかしながら、内容は聞いていただいた方々に響いたようで
発表後に10名弱の方が名刺交換に来てくれました。
本当にありがたいし、嬉しいことです。

大学にスポーツ系学部、学科が増える中、
どうやって現場とのつながりを構築し、
学生を育てて行くか―。
みなさん、悩んでいらっしゃいます。
一体どういう仕組みを構築したらいいのでしょうか?

そうした「仕組みづくり」に関する一考察を述べてまいりました。
プロスポーツ企業・大学・学生がwin-win-winの関係で繋がるために
少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それにしても、研究者として発表するのと
現場の人間として発表するのと、
気持ち的に全く違いました。
なんかこう、守りに入ってしまった感があります・・・。

いい経験をさせていただきました!
そして、また人脈が広がりました。
やはり外に行かないとダメですね。
内側の仕事も非常に重要ですが・・・。

近い将来、サンガカレッジの元・教え子の誰かと
研究発表できたら嬉しいなあ、と思う今日この頃でした。