最近のサッカー人気や、有名選手の海外流出、そして昨年の近鉄・オリックス合併騒動などによって改革が叫ばれているプロ野球。どうにかして野球離れを阻止したい思いで必死です。で、必死になってマーケティングだ、マネジメントだ、改革だ!とやっています。
それは日本だけでなく、実は本場メジャーリーグでも一緒なんですよ。
球団間の収入格差とそれに比例した戦力格差が大きな問題となっています。放映権やグッズ収入の分配方式、選手会の力が強くサラリーキャップをかけられないなどの問題点がたくさんあります。これはシステムの問題なので追々アドバンスカレッジの講義で触れていくことにします。
そういった野球内部の問題よりも、MLBや他の4大スポーツが危機感を抱いている最大の問題があります。それはアメリカの人口動態です。
先進国の中で唯一出生率が2.0以上のアメリカ。高齢化の問題はどこ吹く風です。しかしアメリカのスポーツ業界が懸念している問題は、人種の坩堝・アメリカらしい問題です。
それは人種の構成順位です。
最も多数を占めるのが白人系アメリカ人です。しかし今後第2位の人種が交代するという予測があります。現在の第2位はアフリカ系アメリカ人です。これが今後、メキシコ系アメリカ人に逆転される、という見込みが立てられています。メキシコではサッカーが大変人気です。サッカーに対する親和性の高い人種が人口構成の第2位を占めるということは、サッカービッグチャンス!他のスポーツピンチ!!という状態なんですよ。
あの世界一のスポーツビジネスを誇るNFLでさえ、アメフト普及のNPOを選手会と共に立ち上げたり必死です。スペイン語のホームページも用意する他のスポーツチームやリーグも増えてきました。兎に角必死にこのセグメントを捕まえようとしているんですね~~。人種の構成をセグメントして、それに合わせたマーケティングを行うなんて、「単一民族国家」といわれている日本ではあまり考え付かない発想ですよね。
「民族の嗜好」を踏まえ、それをセグメントしマーケティングに生かす。今回紹介したメキシコ系アメリカ人を対象としたものではありませんが、私が2年前にロサンゼルス・ドジャーススタジアムで体験したマーケティング戦略は、「コリアンデー」でした。LA在住のコリアン・アメリカン(韓国系アメリカ人)のコミュニティーを狙った企画でした。試合前に、LAでコリアンコミュニティーの発展に尽力した方々をスタジアムで表彰するんですよ。そりゃ~表彰された方は名誉ですよね!あのドジャースタジアムで表彰されるんですから!
その他、韓国系の太鼓のパフォーマンスがあったり、コリアンアメリカンの軍人が登場したり、売店でコリアン系のものが売ってたりと、アメリカ人でありながら韓国にルーツを持った方々の誇りや伝統を称えるんですよね~。素晴らしかった!
チームによっては周辺に住む人たちの人種が大きく異なります。自分のチームの近くには、どういった人たちが住んでいて、どういうコミュニティがあるのか。それを理解してコミュニティ発展のためと、チームのチケット収入のために企画を打つ。コミュニティーが大きければ大きいほど、イベント自体の集客も期待できますよね。どういう人たちが自分たちのチームにとって重要なのか、しっかり見極めなくてはいけないんだなぁ~っと感じた一日でした。
そして最後はいろんな人種が一斉に立ち上がって、星条旗に向かって胸に手を当てながら国家を歌う・・・。やられました・・・。あれだけバラバラの人たちがいて、それぞれを称えながら最後は星条旗と国旗で一つに纏め上げる。すごいシステムですよ!
ドジャースのそうしたマーケティング戦略も面白かったけど、それ以上にスポーツを使った国民の一体化をマネジメントしているアメリカという国に脱帽です。
今回は最もアメリカ的と私が思うマーケティングの考え方を紹介してみました。
それは日本だけでなく、実は本場メジャーリーグでも一緒なんですよ。
球団間の収入格差とそれに比例した戦力格差が大きな問題となっています。放映権やグッズ収入の分配方式、選手会の力が強くサラリーキャップをかけられないなどの問題点がたくさんあります。これはシステムの問題なので追々アドバンスカレッジの講義で触れていくことにします。
そういった野球内部の問題よりも、MLBや他の4大スポーツが危機感を抱いている最大の問題があります。それはアメリカの人口動態です。
先進国の中で唯一出生率が2.0以上のアメリカ。高齢化の問題はどこ吹く風です。しかしアメリカのスポーツ業界が懸念している問題は、人種の坩堝・アメリカらしい問題です。
それは人種の構成順位です。
最も多数を占めるのが白人系アメリカ人です。しかし今後第2位の人種が交代するという予測があります。現在の第2位はアフリカ系アメリカ人です。これが今後、メキシコ系アメリカ人に逆転される、という見込みが立てられています。メキシコではサッカーが大変人気です。サッカーに対する親和性の高い人種が人口構成の第2位を占めるということは、サッカービッグチャンス!他のスポーツピンチ!!という状態なんですよ。
あの世界一のスポーツビジネスを誇るNFLでさえ、アメフト普及のNPOを選手会と共に立ち上げたり必死です。スペイン語のホームページも用意する他のスポーツチームやリーグも増えてきました。兎に角必死にこのセグメントを捕まえようとしているんですね~~。人種の構成をセグメントして、それに合わせたマーケティングを行うなんて、「単一民族国家」といわれている日本ではあまり考え付かない発想ですよね。
「民族の嗜好」を踏まえ、それをセグメントしマーケティングに生かす。今回紹介したメキシコ系アメリカ人を対象としたものではありませんが、私が2年前にロサンゼルス・ドジャーススタジアムで体験したマーケティング戦略は、「コリアンデー」でした。LA在住のコリアン・アメリカン(韓国系アメリカ人)のコミュニティーを狙った企画でした。試合前に、LAでコリアンコミュニティーの発展に尽力した方々をスタジアムで表彰するんですよ。そりゃ~表彰された方は名誉ですよね!あのドジャースタジアムで表彰されるんですから!
その他、韓国系の太鼓のパフォーマンスがあったり、コリアンアメリカンの軍人が登場したり、売店でコリアン系のものが売ってたりと、アメリカ人でありながら韓国にルーツを持った方々の誇りや伝統を称えるんですよね~。素晴らしかった!
チームによっては周辺に住む人たちの人種が大きく異なります。自分のチームの近くには、どういった人たちが住んでいて、どういうコミュニティがあるのか。それを理解してコミュニティ発展のためと、チームのチケット収入のために企画を打つ。コミュニティーが大きければ大きいほど、イベント自体の集客も期待できますよね。どういう人たちが自分たちのチームにとって重要なのか、しっかり見極めなくてはいけないんだなぁ~っと感じた一日でした。
そして最後はいろんな人種が一斉に立ち上がって、星条旗に向かって胸に手を当てながら国家を歌う・・・。やられました・・・。あれだけバラバラの人たちがいて、それぞれを称えながら最後は星条旗と国旗で一つに纏め上げる。すごいシステムですよ!
ドジャースのそうしたマーケティング戦略も面白かったけど、それ以上にスポーツを使った国民の一体化をマネジメントしているアメリカという国に脱帽です。
今回は最もアメリカ的と私が思うマーケティングの考え方を紹介してみました。