映画を観に行くのが好きになってきました。
以前はレンタルビデオも好きではありませんでした。
今の映画館はシートも広く、ドリンクやフードも充実しています。
そして何より映像が綺麗で、音が素晴らしい!!
あの映像と音の迫力・臨場感は映画館でしか味わえません。
映画館の中でも施設が充実していて、係員の質も高ければ更にOKです。
心地よいエンターテイメントだなあ、と心から思います。
心地が良いといえば、街中で買い物してフラッと入るカフェのゆったりした時間も心地良いですね。
あれはボ~~っとできます。
服屋さんの店員さんとガッツリ話をして、意気投合して思わず高いものを買ってしまう時間も心地いい快感です。雑貨屋さんもしかり。
何が言いたいかというと、映画を観る・カフェでボ~~っと過ごす・服を買いに行くってようなことは目的ではなくて手段であるということです。
つまり、
『自分の価値観に合っていて、心地いいと思う時間を過ごしたい』
というニーズを満たしに行ってるんですよ。
このニーズは時と場合によって変化します。主観ですから。
騒ぎたい時はカラオケに行くかもしれません。
緑に囲まれたい時は公園にいくかもしれません。
1人で過ごすこともあれば、大勢で過ごしたい時があります。
それぞれの気分に合わせて、最適と思われる手段をチョイスしているに過ぎません。
で、大切なこと。
人間には平等に1日が24時間であること。
可処分所得(自由に使えるお金)は人によって異なること。
つまり時間消費型のエンターテイメントビジネスでは、ある程度決められたパイの範囲内で、顧客の取り合いをしている、ということがいえると思います。
映画を観に行っている時間は、他の事はできないじゃないですか。
映画観ながらカラオケはできないですよね。
24時間のうちの数時間と数千円を取り合う競争が、いたるところで発生しているんです。
スポーツビジネスもまた然り。
数ある時間消費型ビジネスの中で、如何に競争優位を獲得するのか。
ここがポイントになります。
まずは自分たちの置かれているビジネス環境を、狭義に定義してはいけません。
あらゆるものが競合他社であると考えられます。
では、観客動員を増やすためには??
『○○スタジアムに行けば、△△という雰囲気を味わえる。』
『××という心地よさがある』
というものを確立し、広めることです。
全ての人に受け入れてもらおうとしてはいけません。
しっかりと色・味を決めることが肝要だと思います。
じゃないと何色?何味?って誰にも好かれないものになってしまいます。
まずはどういったベネフィットをスポーツが提供できるのか?
既存のファンはどういったベネフィットを享受しているのか?
アンケート調査を基に、深層心理を探るアプローチも必要だと思います。
まずは
1.自分たちがどういったビジネス環境に身を置いているかを狭義・広義で定義し、
2.自分たちがどういったベネフィットを提供できるか、または求められているか認識し、
3.他のビジネスと違う競争優位点はどこにあるのかを明確にし、広く訴求する
こういたアプローチが必要だと思います。
『自分達は何者なのか?』
まずはこれをしっかり認識したいものです。
画像はお薦めの本です。
マーケティング的な思考や具体的な分析手法をざっくり知ることができます。
是非読んでみてください。