アドバンスカレッジ2005~目指せ!憧れのスポーツビジネス界~

スポーツビジネス&スポーツマネジメントを学ぶ学生に贈る。

順さん登場!日経新聞-フットボールの熱源-10月29日

2008年10月31日 | Weblog
またまた日経新聞の朝刊です。
しかし、今回は中村順さんが登場!!
ピムさんから伝授されたヨーロピアンなサッカー観が紹介されています。
フリーマン、スペース、喰い付かせる、インサイドキック・・・。
(オープン!とグっと!は紹介されていませんでした。笑)

ほんの数年目、僕は順さんと同じ部屋で、育成のコーチの皆さんが毎日のようにヨーロッパの試合のビデオを観ながら議論をしている内容にそば耳を立てていたのを覚えています。

順さんのお話には「理論」を感じることができました。
どうすればゴールを奪えるか。
ゴールを奪うためには、どういうパターンを作らなければならないか。
そのパターンを作るためには・・・・。

逆算して「これを作るためにはこれが必要!」という筋道があるなあ、とサッカーを全く知らない私も納得しながら、わかった風にビデオを見ていたのを記憶しています(笑)ちなみにこの「わかった風」が僕の得意技の一つですが・・・。

組織化?個人か?なんて言われますが、組織としての戦略を形にするためには、個人のスキルや発想が必要で、両者は2分割できるものではなく、相互補完的に関係していると感じています。
しかし、確かに組織重視と個人重視の考え方は存在します。
その両者をつなぐ「ロジック」を順さんの話を聞いていて感じたのを昨日のように思い出しました。

そんな話を聞いていて、サッカーの試合が行われているピッチ上には、現代の企業経営に通じる部分が多々あり(例えば瞬時に相手のスペースを判断し、ボールを出すことは、ポジショニング戦略であると同時に、個人のケイパビリティがなければできないことです。またゴールを奪うためにはリスクが必要であり、このことは利益を得るために企業が行う投資の決断に似ている気がします)、そしてそのピッチ上で展開されるサッカーは、両者の目的(=ゴールによる勝利)は同一であるにも関わらず、その過程が異なってきます。
その過程に人間としての価値観や生き方を感じるのです。
(その哲学的な部分を感じさせるサッカーのことを、順さんは「フットボール」と呼んでいる気がします。違ったらゴメンナサイ。。。)

まだお読みでない方は、会社や大学の古新聞を引っ張り出してみてください。

10月22日日経朝刊―フットボールの熱源―

2008年10月22日 | Weblog

本日の日経新聞朝刊のスポーツ面に吉田誠一さんのコラムが載っています。
イレブンミリオンプロジェクトの達成に向けて、Jのスタッフがアメリカのプロスポーツを多数視察し、日本への応用を模索している活動について紹介されています。

この視察の中で、最も感心したのがNFLでもMLBでもNBAでもなく、野球の1Aのチームが行っているゲームイベントであったこととその理由が描かれています。

私もこの記事を読んで、常々想い、感じていたことが書かれていると嬉しくなりました。
それが以下の2点です。

①日本のプロスポーツチームが学ぶべきはマイナーリーグ
 ⇒市場の掘り起しから手をつけなければならない日本のプロスポーツ界では、すでにビジネス基盤が確立されたビッグリーグやビッグチームの方策よりも、日々地域のファンを獲得するために切磋琢磨しているマイナー球団の方法がマッチするという私の感想。(お金をかけずにどうやってファンにエンターテイメントを提供するか?)

②スタッフも楽しむこと
 ⇒ファンを楽しませることは最も重要ですが、それによってスタッフが毎回苦痛を感じていてはダメだと思います。スタッフもファンと喜びを共有できる仕組みがないと、仕事のやりがいを感じられず、精神衛生上よくありません。サービスの提供者も受け手も、双方が楽しめて喜びを共有できる仕組みが重要。

こんなことを考えていたら、まさにストライクのコラムが書かれており、朝からテンションがあがりました。
サンガカレッジのイベントも、スタッフが楽しめたかどうか、すごく気になっていたのを思い出しました。

スポーツに限らず、仕事を如何に楽しむか?これって重要だと思います。
あまり真面目になりすぎて、自分を追い込んでもダメですが、生真面目な人ほど、ドつぼにはまるみたいです。

ドつぼなあなた、まずはこの記事を読んでみてください。
そしてそれでもダメな方、新潟でお待ちしております。

追伸:今週25日(土)はスポーツビジネスキャリアデザインセミナー最終日。
    こちらもよろしくお願いします!!


ペナントレースの価値

2008年10月20日 | Weblog
プロ野球界ではプレーオフが両リーグにて開催されています。
セリーグでは、「メイクレジェンド」を達成した巨人が優勝し、日本シリーズの出場権をかけて、中日×阪神の勝者と対戦します。

なので、リーグ優勝はしたものの、日本一をかけて戦うことができる権利は確定しておらず、これから手に入れないといけないのです。
2,3年前から始まったこの制度がまだ浸透していないため、様々な議論がなされています。
その中心は「ペナントレースの価値って何?」ということ。

このペナントレースで3位以内に入れば日本一になる可能性が確保されます。
つまり、一位になっても日本シリーズにすら出られないことがある、ということ。
そうなると、今年巨人が達成した「ものすごい」偉業も輝きが半減するのです。

2リーグ制を維持したままで、改革を推し進めるパリーグに習ってセリーグも導入したこの制度。来年あたり改革の必要性があるかもしれません。
その場合、
①ペナントレースの価値を高めるためにはどうするか?
②商業ベースで価値を最大化するためにはどうするか?
③ファンはどういう制度を望んでいるか?

特に③が重要でしょうね。
観ているほうとしても、
「プレーオフがあるなら、3位でいいよ!」となります。
その代わり、4位のチームまでの成績がきになるので、リーグ全体としてみたときは注目度があがるのかもしれません。
優勝の価値は下がるけど、野球全体に対する注目度は総じてあがっている可能性があります。なので判断が難しいですね。

もし仮に、①のペナントレースの価値を高めるのであれば、2リーグ制を3リーグ制に改め(12球団のまま、4チームずつの3リーグ制へ移行)、それぞれのリーグの優勝チームに加えて、MLBに習って2位の最高勝率チームをワイルドカードとして出場権を与え、日本一を争うという方法はどうでしょうか?

②の商業的な部分を考えると、この制度はうまくいっていると思います。
何よりNPB主催の試合数が増えることで、機構に帰属する収入が増え、球界への発言権が強まる可能性もあり、「強いコミッショナー」に一歩近づくこともできそうだからです。

どの問題もそうですが、どの立場に立って考えるかが難しいですね。
選手の立場、球団の立場、リーグの立場、スポンサーの立場・・・・。
いろいろと利害が複雑に絡み合います。
理論でねじ伏せるか、世論を盾に改革を進めるか、強きリーダーの出現を待つか・・・。
制度をデザインすることは本当に難しいと感じます。

インプットとアウトプット

2008年10月17日 | Weblog
「読まなきゃダメなんだけどなあ~・・・(読めていない)」。
という本が結構あります。
最低限の知識だったり、この業界のことが書かれているものです。
つまり、インプットを意識している状態です。

どうも、このインプットを意識した状態だと、うまくインプットできない自分がいることに気がつきました。
「やらなきゃいけない義務感」を勝手に感じ、小学生の夏休みのように、
「宿題やらないといけないんだけどなあ・・・(遊ぼう!)」という状態に似ています。

なので、最近はインプットをするために、まず先に「アウトプットする機会」を設定してしまいます。
それは大学の講義しかり、いろんな方から依頼されるデータ分析や講演の機会しかり。。。

アウトプットする必要性がそこに生まれると、必然的にインプットの必要性が出てきます。
この「アウトプットの必要に迫られたインプット」の状態を作ることができれば、かなり集中をして本や資料を読み込むことができます。

結局、ただの「尻に火がついた状態」に自分を追い込むだけの話です。
ですが、すごく重要だと思います。

インプットが進まない方、是非このアウトプットの機会を先に設定するやり方をお試しください。

これは個人だけではなく、組織にも当てはまる考え方だと思います。
どういうアウトプット(成果を得るか)を行うか、を正しくデザインできれば、そのためのインプット(人材採用や研修、外部とのつながりなどなど)をどうしようか?と真剣に考え始めます。インプットとアウトプットはブレット&バターなのだと感じる今日この頃です。

スポーツビジネスキャリアデザインセミナー

2008年10月16日 | Weblog
お陰さまで全4回中の3回目までが終了しました。
高校生から社会人の方まで、そして新潟県内だけではなく、首都圏はもちろん遠くは関西からも本セミナーにお越しいただいております。
大変ありがたいことです。

講師の方のお話は、もちろん現場間のある、非常に泥臭いお話です。
例えば、Jリーグでの試合前にピッチの芝の長さを監督の要望どおりにするために行うスタジアム管理者との折衝交渉のお話や、逆にスタジアム管理者サイドで行っている非稼働日の売上確保に関する新規ビジネスについてなど・・・。

「へえ~、こんな調整をやっているんだぁ~!!」
「行政管理のスタジアムとの調整ってこんなに大変なんだ~!!」
まさに教科書には載っていない、ナマの現場がここにあります。

そして、どのようにしてスポーツ界に飛び込んだか、というこれまでのキャリアパスについても様々なケースがあります。

そもそも、大学入学時点で将来を見越していた人・全くそうではない人・途中で方向性を変えた人・最後まで変えなかった人・・・・。
様々なタイプがあるのは当たり前ですが、問題はその人が人生の岐路に立ったときにどのような思考・判断をもって決断をしたのか―。
ここにヒントが隠されています。

最後に重要なのがネットワーク。
講義終了後、食堂にて講師を交えて茶話会を開催しています。
ここでは自由に講師と名刺交換ができ、セミナー中には聞けないような深い部分のお話も聞けます。
私のゼミ生も手製の名刺を持って、不慣れな名刺交換に臨んでいます(笑)

でも、そこからお礼のメールのやり取りをさせていただいたり、改めて質問のメールをさせていただいたりしています。
学生たちの目がキラキラと輝き、モチベーションが高まっていることを感じる今日この頃です。

さて、25日にいよいよ最終回となります。
大宮アルディージャ強化部から齋藤毅さん、サニーサイドアップマネジメント本部から田中秀治さん、ジュビロ磐田営業部から三浦千明さんにお越しいただきます。

チームと選手のマネジメントに関する実際と、チーム状況と営業成績の関係性など、現場間のあるお話が聞ける機会です。
是非、この機会に新潟までお越しください。

お申し込みは⇒http://www.niigataum.ac.jp/new/sportsbiz/sb08.html