先日のキッズフェスタが終了し、いよいよ残るはプレゼンのみとなりました。
この半年間で何を学び、何を感じてくれたか、それを聞くことができれば最高です。
まあ最終プレゼンが10分のみだから、具体的な提案になると思いますが、何らかの形で彼ら・彼女らの「声」が聞ければいいなあと思っています。
サンガカレッジの強みは、プロのスポーツクラブの中でOJTを行うという点にあると思います。
活動の中で、上手く行かない部分がたくさんでてきます。
日本のスポーツビジネスが、発展途上であると感じる部分もたくさんあると思います。
この「感じる」という部分が大切だと思っています。
大学での学習は教科書が中心となります。
そこに書かれていることは確かに素晴らしい経験や学術的裏づけによって根拠付けられています。
しかし、実際に自分が何かを肌で感じ、上手く行かない中でもがき、苦しみ、時には涙を流したりしない限り、教科書に書かれていることが腹に落ちることは無いと思います。
頭ではわかっているけど、実感わかないという状態です。
苦しい自分の実体験と、その苦しさを如何にして乗り越えよう苦労した経験が、教科書に書かれている知識や知恵を、より深く吸収させると私は思っています。
今日こんなメールをもらいました。 先日のキッズフェスタを担当した班の一人からです。
イベント班は三角形の頂点でみんなに指示し手伝ってもらうのではなく、逆三角形の一番下でほかのみんなを持ち上げ支えて、みんなを巻き込んで、スタッフ全員でイベントを作っていく環境を作るものなんですかね。スタッフ間の信頼もとっても重要なことに気がつきました。
このメンバーは、イベントの企画・運営を通して、そして失敗を通して、その中核となるマネジメントの新しいあり方に気が付いたのです。
そう、マネジメントの一つの形は、現場で顧客との最終接点を持つスタッフをモチベートし、彼らが働きやすいようにバックアップすることである、と。
これはサービスマネジメント論という学問の中でも出てくる逆ピラミッド型の組織といったものです。
顧客との最終接点を持つ現場のスタッフに権限と責任を与え、そのために末端のスタッフをモチベートし、彼らを支える仕組みに組織のあり方を変更するといったものです。
このメンバーは大学でこのことを学んだのかもしれません。学んでいないかもしれません。
重要なのはこの半年間の経験の中で、こうした組織のマネジメントのあり方に必要性を見出し、それに気づき、言葉にして表現できたということです。
逆ピラミッド型のマネジメント体制の重要性を腹に落とすことができた瞬間だと思います。
今後の大学での学習の中で、より深くこの部分を研究してほしいと思います。
きっと他のメンバーも、そして去年のカレッジ生も、何かしら半年間の経験で何かを「腹に落とす」ことが出来たと思います。
できたら聞かせてほしいです。
何故ならそこにサンガカレッジの価値があると、私は強く思うからです。
どんな些細なことでも構いません。
書き込んでくれれば、みんなの声を聞ければ最高です。