アドバンスカレッジ2005~目指せ!憧れのスポーツビジネス界~

スポーツビジネス&スポーツマネジメントを学ぶ学生に贈る。

腹に落とす

2005年11月25日 | Weblog

先日のキッズフェスタが終了し、いよいよ残るはプレゼンのみとなりました。
この半年間で何を学び、何を感じてくれたか、それを聞くことができれば最高です。
まあ最終プレゼンが10分のみだから、具体的な提案になると思いますが、何らかの形で彼ら・彼女らの「声」が聞ければいいなあと思っています。

サンガカレッジの強みは、プロのスポーツクラブの中でOJTを行うという点にあると思います。
活動の中で、上手く行かない部分がたくさんでてきます。
日本のスポーツビジネスが、発展途上であると感じる部分もたくさんあると思います。
この「感じる」という部分が大切だと思っています。
大学での学習は教科書が中心となります。
そこに書かれていることは確かに素晴らしい経験や学術的裏づけによって根拠付けられています。
しかし、実際に自分が何かを肌で感じ、上手く行かない中でもがき、苦しみ、時には涙を流したりしない限り、教科書に書かれていることが腹に落ちることは無いと思います。
頭ではわかっているけど、実感わかないという状態です。
苦しい自分の実体験と、その苦しさを如何にして乗り越えよう苦労した経験が、教科書に書かれている知識や知恵を、より深く吸収させると私は思っています。

今日こんなメールをもらいました。 先日のキッズフェスタを担当した班の一人からです。

イベント班は三角形の頂点でみんなに指示し手伝ってもらうのではなく、逆三角形の一番下でほかのみんなを持ち上げ支えて、みんなを巻き込んで、スタッフ全員でイベントを作っていく環境を作るものなんですかね。スタッフ間の信頼もとっても重要なことに気がつきました。

このメンバーは、イベントの企画・運営を通して、そして失敗を通して、その中核となるマネジメントの新しいあり方に気が付いたのです。
そう、マネジメントの一つの形は、現場で顧客との最終接点を持つスタッフをモチベートし、彼らが働きやすいようにバックアップすることである、と。

これはサービスマネジメント論という学問の中でも出てくる逆ピラミッド型の組織といったものです。
顧客との最終接点を持つ現場のスタッフに権限と責任を与え、そのために末端のスタッフをモチベートし、彼らを支える仕組みに組織のあり方を変更するといったものです。

このメンバーは大学でこのことを学んだのかもしれません。学んでいないかもしれません。
重要なのはこの半年間の経験の中で、こうした組織のマネジメントのあり方に必要性を見出し、それに気づき、言葉にして表現できたということです。
逆ピラミッド型のマネジメント体制の重要性を腹に落とすことができた瞬間だと思います。
今後の大学での学習の中で、より深くこの部分を研究してほしいと思います。

きっと他のメンバーも、そして去年のカレッジ生も、何かしら半年間の経験で何かを「腹に落とす」ことが出来たと思います。
できたら聞かせてほしいです。
何故ならそこにサンガカレッジの価値があると、私は強く思うからです。
どんな些細なことでも構いません。
書き込んでくれれば、みんなの声を聞ければ最高です。


意識する

2005年11月24日 | Weblog
昨日、西京極スタジアムでサンガカレッジ2期生が企画・運営に当ったKIDSサッカーフェスタが実施されました。

前回よりもイベント班同志、そしてスタッフ同士気配りや気遣いができていたと感じることができました。
カレッジ生たち自身も、前回との違いを感じれくれたと思います。

横谷もいってくれたように、「ほんの少しの差」がここまで大きな違いとなって現われるんです。
「ほんの少しの差」に気付けるか、またそれを気付こうと「意識する」ことが大切だと改めて感じました。
では意識するためには何が必要でしょうか??

部活なんかでは、強制的な恐怖政治を引くことによって常に緊張感と気配りを強要されていたと思います。特に下級生なんて。
でも僕は、そうした強制力の元の気付きは練習にはなるけれど、強制力がなくなった途端に失われる気配りや配慮でもあると思っています。
自発的なものでない限り、本人の糧にはなりづらいのでは?と思っています。

では自発的に気配りや配慮を行えるような「意識」を持つためにはどうしたらいいのでしょうか?
私は目標とする成果に具体的なイメージを持ち、仲間に尊敬の気持ちを持ち、常に先の一歩を読んだり、感謝の気持ちを持つことが大切なんじゃないかなと思っています。
そして何よりも、自分が担当するイベントやその他の成果物に対し何かしらの高い価値観を見出すことだと思います。またそれを作り出すためには、人の力をお借りしなければならない、と思うことができれば力を借りる相手を大切に思えることが出来ると思います。

こうした「意識する」ということは日々の練習で身につくものだと思います。
道徳は日々の練習で身につくという言葉もあるみたいです。
そしてスポーツの技術も、反復的な練習で徐々に身についていきます。
技術も意識も、筋肉みたいなもので使えば使うほど太くなったり、太い状態を維持できるのかもしれませんね。

イベント班のみなさん、そして主体的にサポートしてくれました他のカレッジ生・スタッフのみなさん、サンガのみなさん、本当にお疲れ様でした!そしてありがとうございました。

プロとして・・・

2005年11月21日 | Weblog
今年もあと少しで最も核となる仕事が終わってしまいます。
そう、サンガカレッジです。
学生達にも常々言っていますが、
「時間は有限」です。
ワタミフーズの社長さんがある雑誌で、
「人生は約3万日しかない」
とおっしゃっていました。すごく時間の有限性がリアルなものに感じませんか?

この3万日の中で与えられたひとつの仕事=サンガカレッジ。
クラブからは全てを任せてもらって、その方向性からプロジェクトの内容までを決めさせてもらっています。
横谷と二人三脚ですよ(いつも私がサボり気味ですが・・・)。

そうした中で、自身が立てた成果としては
「自分に自信が持てた!」
「自分の成長を感じることができた!」
「サンガに来てよかった!」
そして何より
「福田に会えて良かった!」
とサンガカレッジ、アドバンスカレッジの学生達が思ってくれるか否かというものです。

そしてもっと大きなステップとしては、ここで学んだ学生達と10年後、20年後のプロスポーツビジネスの世界で熱く働くことです。

よく横谷と二人でこういう話をします。
「俺達の仕事は未来に向けて畑を耕し、種を植えるような仕事だ」と。

蒔いた種がどういう実を結ぼうと、世の中から必要とされ、そして自分自身もやりがいを感じてくれればいいなあと思います。
何よりもこれからの人生において、より前向きに・論理的に生きていけるきっかけになってくれれば最高です。

もう少し2005年度分の作業が残っています。
はっきり言ってここからが大変。
半年間のまとめ、プレゼン準備、報告書の作成、お礼参り・・・。
プロとして、学生達の満足と応援してくれている人たちのために、そして私自身も
やりがいと楽しみを感じるために、全力を尽くしていこうと気合入れています!

みんな、もう少しだ!やるぞ~~!!

時の流れと日々の成長

2005年11月20日 | Weblog
今日は大家友和選手がGMを務める中学生の硬式野球チームにお呼ばれいただいた。
3年生の卒団式で、朝からソフトボール大会や、指導者チーム対子供たちの試合などを行った。

僕がOBCの立ち上げに関わらせていただいていたときから早くも2年が経とうとしている。
あの時1年生だった子ども達が3年生。
そして今年は全国大会にも出場した。
あんなに小さかった子が15センチくらい大きくなって、投げる球のスピードも気合いを入れないと怖いくらいにまで速くなっていた。
スイングのスピード、身体の骨格、子ども達はすごいスピードで成長するんだなあと実感できた一日でした。
本当に早いですね、順さん!

声変わりをしていたり、顔つきが精悍になったり、そして何よりも大勢の前で、はっきりと大きな声で自分の気持ちを伝えられるようになっていた。

そんな成長が嬉しく、そしてOBCのみなさんから声を掛けていただいたことがありがたく、気温は寒かったけど心の温まる一日でした。

社会人チームもいよいよ発足する大家ベースボールクラブ。
まさに野球版サカつくです。
大いなる障壁が待ち構える日本の野球界に、地道ながら大きな一歩を踏み出したところだと思います。
大家選手の熱い気持ちと、それに応えようとする選手・スタッフの姿勢が一歩一歩新たな野球文化を育んでいくことと思います。

それにしてもいきなり3塁打を放った私は、我ながら結構いいセンスをしてるのかな?とナルシストな気分に思いっきり浸ってしまっているのです。
・・・・・・打たせてくれて、ありがとう!

しんいち、マネジメントは慣れながら習えです。
経験を積みながら、日々の疑問や感想を大学での学習に活かしてください。
応援してます!

子供たちの成長のスピードに、自分も日々の成長を心がけて、バビっとやらないといけないなあと感じることのできた一日でした。

架橋

2005年11月18日 | Weblog
今年もそろそろ終わりですね。
サンガカレッジも、サンガクリニックも2005年に終わりに向けて刻一刻と時を刻んでいます。

サンガカレッジの2期生が、心のそこから「サンガに来てよかった!」と思ってくれているか否か・・・。
いい思い出だけでなく、自分自身を成長させるツールとして、このカレッジが大きな影響力を発揮してくれていれば幸いです。

残りわずか。
いつもどおりやっていきます。