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デス博士の島への途中寄航

2006年02月25日 | SF
「デス博士の死」はいかにもニューウェーブな話。
「アイランド博士の死」から連想したのは、ジョン・ヴァーリィの「さようならロビンソン・クルーソー」。中身は忘れているんですが、似たような設定だったかもというかすかな記憶が。

読み終わったあとに思い出したのはコードウェイナー・スミスの「アルファラルファ大通り」。
わたし=ニコラス、ヴィルジニー=ダイアン、ヴォマクト=アイランド博士、いやイグナシオか。

普通小説とSF的設定がなめらかに繋がっているように思えます。SF読者の意識が離れそうになる時点にSF的イメージを挿入して、ストーリーに意識を集中させるテクニックは憎らしいほど。

孤島に閉じ込められた男女という設定は「アルファ~」の元ネタ「ポールとヴィルジニー」、夢野久作「瓶詰の地獄」、ティプトリーにもあったかも。
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