紫式部日記＆和泉式部日記

その紫式部「紫式部日記」（ビギナーズクラシック版の監修者は女性）
の解説を読んでいたら、
大昔に橋本治が「枕草子」を当時の女子大生会話体で書き下したものが
評判になったことを思い出しました。

いつの時代も人間同士のつきあいから生まれる葛藤は同じようで、
紫式部も内裏への初出勤時には先輩女房たちに無視されて自宅へ逃げ帰ったそう。
清少納言とのライバル関係は単に文学的なライバルに終わらず、
紫式部が一方的に悪口を書いているのは、仕える后の立場も背景にした
追い落とし工作に近いものがあるとの由。

紫式部の同僚、和泉式部による「和泉式部日記」、
いやー、ビギナーズクラシックながら、平安時代のカーセ○ク○が出てくるとは思わなんだ。
和泉式部といえば、天才女流歌人ながら肉食系女史として当時から有名だったそうですよ。



相手との恋の駆け引きは和歌の腕次第。
しかも知識と理論、実作経験が身についてないと相手の関心をひけません。
この時代、和歌は一種のメタ文学と同時にコミュニケーションツールとして作用、
当事者同士の体験を共有するための一種の暗号としても作用していたみたいです。

しかし、和泉式部日記はその展開がレディスコミックもかくやというほどにドロドロで、
恋の相手である皇子が、牛車に一緒に乗ってＨした仲の和泉式部を邸に引きとったまではいいのですが、
正妻が屈辱に耐え切れず実家へ帰ってしまうという、あまりの結末に身の引き締まる思いです。

中高校生向けのビギナーズとはいえ、よく牛車内の情事（Ｈ）を指摘しました、えらい。

カーセ○ク○といえば、大昔の思い出をひとつ。
自分がした話じゃないっすよ。
某京都でとある女子と待ち合わせたので、車で京都へ向かいましたとさ。
ところが高速道路が混んでいて、時間に間に合わないとなったので、
某駅の近くに車を放置して新幹線で京都まで行き無事間に合いました。
帰りも何事もなく車までたどり着いたら、なんとバッテリーがあがっている。
スモールを消し忘れていた(:_;)。
仕方がないので、だれか来たらバッテリーケーブルをつながせてもらおうと思い、
しばらく待っていたら、軽自動車が目の前に停まりました。
声をかけようと近づけば、なにやら車内で始まった様子。
終わるまで待つことにして、ンン時間。
車の揺れが収まったころに声をかけようと近づいたら、
もの凄いスピードで発進して見えなくなってしまいました。
いや、バッテリーつながせて欲しかっただけなんだけど・・・。
あのときのカップルは無事結婚されたのでしょうか。
驚かせてすみませんでした。