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エンパイアスター

2009年01月27日 | SF
ベストSFは人によりそれぞれでしょうけれど、
私にとって生涯のベストSF3冊、と言えば
この作品が入ることになっています。

早熟の天才作家サミュエル・ディレイニーが24歳ごろに発表した作品です。

シンプレックス、コンプレックス、マルチプレックス

この3つのキーワードを使い、めくるめくようなセンスオブワンダーが
180ページに凝縮されています。
たった180Pと言うなかれ、その奥にはその10倍以上もの長さの物語が広がっています。
しかも主役はたった3人(+1個?)

そしてジュブナイルの形で書かれているにもかかわらず、
どの大人向けSFより魅惑的です。

敵を倒すとか、巨大宇宙戦艦を破壊するとか、星が滅びるとか、
ゲームプレイ的クライマックスではなく、
主人公の意識がマルチプレックスとなる時点が
哲学的クライマックス、というところも60年代風であります。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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エンパイアスター (あのに)
2009-01-28 16:28:26
読んでみたくて検索したら密林で6800円(コレクタ本)でした。
びっくりしてYahoo!オクを検索すると1500円で1冊だけ出品されてました。
すごいぼろぼろでしたが、うっかり安いと感じてしまいました(^_^;)
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プリズマティカ (spin out)
2009-01-28 18:52:50
こんにちは。

そんな値がついてるんですか!

エンパイアスターは、同じ著者の
早川書房/海外SFノヴェルズ『プリズマティカ』

に収録されていますが、こっちもたぶん絶版でしょうから、それなりの値がついているかもしれません。
でもこちらはハードカバーですので、図書館にある可能性が大です。
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